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イギリス伝統の「チーズ転がしレース2023」、女性部門の優勝は気絶しながらゴールした選手

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(著) (編集)

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 日本では「世界の果てまでイッテQ!」で認知度が上がった、イギリスのグロスター近郊で開催される毎年恒例の伝統行事「チーズ転がしレース」が、今年5月29日に実施された。

 このレースは、チーズを転がすのではなく、急斜面を転がるチーズを追いかけるという競技で、丘のふもとに引かれたゴールラインを最初に超えた者が、チーズを獲得するというものだ。

 想像するとなんだか楽しそうだが、実際には負傷者が続出するスリリングなレースでもある。安全上の懸念がたびたび問題視されているが、伝統行事ということで200年以上続いている。

 今年は、女子部門レースで、意識を失いながらもいち早く丘を転がり優勝したカナダの19歳女性が注目を集めた。

 さらに男性部門では日本人男性が勝利を収めたようだ。

Canadian woman wins UK’s Cheese-Rolling race, unfazed by knockout: “Feels so good”

今年も熱かったチーズ転がしレース

 常連参加者も多いチーズ転がしレースが今年も開催され、世界各地から数百人のチーズ好きが、グロスター近郊ブロックワースにあるほぼ垂直のクーパーズ・ヒルに集まった。

 約3 kgのダブル・グロスターチーズを追いかけて、180メートル以上の急斜面を転がるのは、ただひたすらチーズを獲得するためだ。

 レースに使用される円筒形のダブル・グロスターチーズは、ほどよく熟成された少し固めの食感を持つ風味豊かなチーズだ。

 速度をつけてぶっちぎりに転がるチーズを、参加者が途中で獲得することはほぼ皆無に等しく、ルールとしてはスタッフが待つふもとに一番早く辿り着いた人が、チーズを獲得できる優勝者となる。

 チーズ目指して、参加者たちと丘を転がることは楽しさいっぱいなのだが、このクーパーズ・ヒルはかなりの曲者だ。

 勢いをつけて、一旦丘の上から足を踏み出すと、スピードが止まらなくなる。加速がついているのに足が追い付かず、ほとんど飛ぶような勢いで降下するという感じだ。

 途中で、転んでしまうともう止まらない。参加者の何人かは、転がり続けながら急斜面を降りる羽目になる。

 ふもとまで速度がついたままの状態になることから、毎年負傷者が絶えず、救急チームがちゃんと待機してくれているという用意周到ぶりだ。

 今年も、参加者らは走った。そして、転がった。すべては、チーズのためだ。

女史部門の優勝者は意識を失う結果に

 今年、女子部門で優勝したのは、カナダ・バンクーバー出身のデラニー・アービングさん(19歳)だ。

 デラニーさんは、勢い余って急斜面で激しく転がってしまい、ゴール直前に意識を失った。

 医療テントで目覚めるまで、自分が今年の女史部門の優勝者になったことに気づかなかったという。

 意識が戻って、自分が優勝したと気付いたデラニーさんは、このように感想を述べた。

走って頭を打って、テントの中で目が覚めたのを今思い出しました。(優勝したことは)今もまだ信じられませんが、とてもうれしいです。

 ちなみに、今年はイベント参加者1名が負傷して、病院に運ばれたようだ。

イベントを楽しむために世界中から参加者が集まる

 マンチェスター出身のマット・クロラさん(28歳)は、第1レースで優勝し、「どのようにレースの準備をしたか」と尋ねられると、笑ってこう答えた。

チーズ転がしレースのために、事前にトレーニングできることなんてないですよ(笑)

今回、自分は転がっても意識はかなりはっきりしていて、大きな怪我もあまりなかったので良かったです。

 日本出身の南涼也さんも優勝者の一人で、参加した理由は「チーズが大好きだから」だそうだ。

 このイベント企画に協力している「チーム・チーズ」のカイラ・ヒルさんは、世界中から参加者が集まるようになったと語った。

チーズ転がしレースのおかげで、私たちのブロックワース村が地図に載り、少しは有名になって、世界中から人が集まってくるようになりました。

今年は、ワシントンから来たカップルもいましたし、テキサスやスイスから参加したという人もいました。

 なお、このイベントはパンデミックのため、2020年と2021年にはキャンセルになっていたが、昨年には再開。大雨という悪天候だったにもかかわらず、数百人が集まったという。

References:Cheese rolling race: Hundreds compete in Coopers Hill event/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. 男性部門は日本人が優勝と読んで、一瞬宮川大輔さんかと思ったw

    • +13
    1. >>2
      諏訪大社の御柱祭りも中々のもんだから何も言えない…。

      • +3
  2. 小学校の行事で行った奈良の若草山を駆け下りたときのことを思い出した(あとでしこたま叱られた
    あれだけ傾斜があると、一度駆け出したら止まろうと思ってもまず止まれないんだよなぁ

    • +8
  3. どこの国にも危険な伝統的な祭りってのはあるもんだな

    • +12
  4. 涼也くん、こんな所まで来て何やってんだよwおめでとうww

    • +7
  5. 楽しそうだけど……笑
    せめてヘルメットした方が良さそう

    • +9
    1. >>7
      日本でも伝統行事として御柱祭木落しやってんだ
      チーズを転がすのだって普通だよ…きっと

      • +15
  6. 200年前に止めようと思わなかったのだろうか。今より医療設備なども整っていなかっただろうに。

    • 評価
  7. 馬を酷使する日本の神事も、馬じゃなく自分ですれば良くない?

    • 評価
    1. >>15
      馬は本当に嫌なら言う事聞かないから…

      • -6
  8. ゴールしたものが勝ちになるとは言っても気絶してるのは目覚めたときがゴール扱いでいいんじゃないだろうか

    • -1
  9. 宮川さんも首やってるしこわいよこの祭り・・・

    • +6
  10. 木曽の御柱祭を彷彿しますね
    あれも時に死者がでるような危険なお祭りですが
    斜面から猛スピードで転がり降りるって根源的な喜びみたいのがあるのかもしれないね

    • +1
  11. 危険だけどみんな楽しそうだな
    こういう危険で馬鹿げた事みんなで真面目にやるのって最高に楽しいんだ

    • +3
  12. まあ、伝統行事だし参加者は自分の意思で参加してるのだから周りが開催を妨害するような行動はしてはダメだよな。

    • +4
  13. 落ち方が滑落でワロタ
    山だったらえらいことになってるわ

    • 評価

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