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サーカスで劣悪な環境にいたライオン4頭がついに自然保護区で自由を得る

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18件のコメントを見る

(著) (編集)

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 動物を虐げるのが人間なら、救うのもまた人間だ。フランスのサーカス団に劣悪な環境下で飼われていた4頭のメスライオンが、ついに南アフリカの自然保護区に移された。

 長い年月、鎖でつながれ、檻の中で過ごしてきた4頭は、コロナのパンデミックにより輸送計画が大幅に延期になったが、去年2月に救済団体によって永遠の故郷に戻されることになった。

 最初、4頭は著しく変わった環境にためらっていたが、今は保護区での新たな生活に慣れ、第二のライオン生をゆっくりと過ごしているという。

Lions rescued from circus released into nature sanctuary – BBC News

フランスのサーカス団の飼育下にいたライオン4頭を保護

 4頭のメスライオン、アンジェラ、ベローネ、サイーダ、ルーガは、飼育下で生まれ育ち、長い間フランスのサーカス団に虐げられてきた。

 フランス中を巡回するサーカス団に連れられ、4頭は大声で騒がしい群衆の前で演技を強いられることを余儀なくされてきた。

 4頭の唯一の家は、小さな檻で、向きを変えるのも困難なほどスペースがなく、劣悪な環境だった。

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image credit: youtube

 2018年、野生動物慈善団体「ボーンフリー財団」は、4頭をサーカスから救出。南アフリカの自然保護区に輸送するための資金集めを呼びかけると、多くの動物福祉団体が協力。4頭のために、じゅうぶんな資金が集まった。

コロナのパンデミックでの延期を経てついに永遠の故郷へ

 いよいよ南アフリカへ4頭を移動させるという時に、コロナのパンデミックで延期を余儀なくされた。

 パンデミックの間、4頭はフランスの救助センターに留ることになった。

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 輸送は保留となったが、最終計画はあくまでも4頭を無事に南アフリカの保護区へ連れて行くことだ。

 ボーンフリー財団は、その時を待ち続けた。

 そして2022年2月、ついに4頭はフランスから南アフリカの自然保護区「シャムワリ・プライベート・ゲーム・リザーブ」に向けて、長い旅を始めた。

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自然の地に足を踏み出したライオンたち

 生まれてから一度も自由を味わったことがなかった4頭のライオンは、自然保護区に到着し、檻から解放され、初めて自由に歩き回ることができた。

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image credit: youtube

 通常、飼育下で生まれたライオンは、完全に野生に解放することは適していないという。

 しかし、ボーンフリー財団の当局者は、保護区が次善の策であると述べている。

 実際に、4頭は広々とした敷地内の探検を始め、よく食べよく飲み、新たな環境に素早く適応したようだ。

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 動画では、保護区に着いて檻から出されたライオンが、少しためらうそぶりを見せながら一歩を踏み出し、やがて自然のにおいを嗅いで、土の感触を味わうようにして歩く姿が捉えられている。

 保護区でマネジャーを務めるボーンフリー財団のキャサリン・ギルソンさんは、このように話した。

4頭が保護区に戻ったことで、何年もの間否定されてきた生活に少しでも近づくことができると信じています。

新しい生活に順応し始めると、光景やにおい、音はすぐに感覚を高めます。

4頭は今、アフリカの永遠の故郷にいます!

 なお、4頭がいたフランスでは、2021年11月にサーカス団での野生動物の使用を禁止した。

 隣国のイギリスでは、2019年から禁じられている。しかし、他のヨーロッパ諸国では、いまだ野生動物を使った移動サーカスが数多く開催されているという。

 今回、4頭が生きる第2のチャンスを与えられたのは、4頭の命を大切に思ってくれた人々が、決して救助を諦めなかったおかげだ。

 きっと今頃、アンジェラ、ベローネ、サイーダ、ルーガは、南アフリカの保護区でこれまで味わったことのない自由を楽しんでいることだろう。

References:Circus lions that spent their lives chained and in cages get their first taste of freedom/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

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  1. 猛獣を無理やりに芸させるサーカスは見てて気持ちのいいものではない

    • +16
  2. ずっと人間の元で生活してたんだよね
    生きていけるの?
    狩や他のライオンとの関わりとか、大丈夫なのかな

    • +1
    1. >>2
      そもそも野生動物をサーカスなんぞに連れてこなければ良いだけですよ

      • -1
  3. そもそもなんでサーカスで動物使うんだろう?
    人間のパフォーマンスだけで十分だろ

    • +15
  4. ただ逆説的に、猛獣であれ劣悪な環境下に敷いてストレスを与え続けていたとしても自発的に暴れる事は無いんだな。
    そう考えると極限下における思考能力の低下って人間のみならず、動物にも色濃い。
    そんな子を解放してやったとして死ぬまで飼うくらいしか選択肢はないと思うけどね、とことん人間のエゴだ。

    • -2
    1. >>4
      学習性無気力ってヤツなのかも。
      マウスの実験で実際に確認されてる、水の入った深いビンにマウスを溺れさせると、はじめは必死に助かろうとするんだけど、そのうち「もう努力しても助からない、無駄だ」と学習して何の抵抗もしなくなる。
      サーカスも調教師が苦痛を鞭にじっくり仕込む必要があって、ということは恐らくはじめは猛獣らしく抵抗していたんだろうね。それが拷問続きでいよいよ希望を失ったんだろう…。
      なんにせよ、愛情も何もない動物ショウは唾棄すべき娯楽だと思うけどね…。

      • +15
  5. でもライオンの調教の文化はこれからも存在しつづけてほしい
    人類が動物相手にどれくらい可能なのかどれくらい不可能なのか指標になる
    動物を知ることは人類の勘違いを正してくれる

    • -17
    1. >>5
      ガチのサイコパスすぎる意見やな…
      動物の家畜化は有史以前に始まっていて、それでも無理なものは野生動物なんだ。ライオンもその一つ
      金魚ですら1000年以上の歴史があるんだ。それをあなたが人生が終わるまでに代わるとでもお思いか?

      • +5
  6. 劣悪の内容が全然劣悪に読めない
    もっと不衛生とか暴力とかネグレクトについて言うものじゃ無いの
    ショー出てエサもらって世話されてただけじゃん
    飼育下で生まれ育ったから一切野生を知らないわけだけど
    保護区に開放した後もちゃんと餌やりは来てくれるんだよな?

    • -10
  7. サーカスもだけど動物園だって窮屈で自由のない場所に動物たちを閉じ込めて人間の娯楽のために見せ物にしてるのだから、人間のエゴによる虐待のひとつだと思う
    自然保護公園のような野生と変わらない環境で自由に暮らさせてあげるのが一番だと思う

    • 評価
    1. >>8
      動物園で飼われていると寿命が長いとかいい事も言われるけど、大草原で駆け回って人間の想像を超える力を持っている動物を小さな折に閉じ込めて、ストレスで檻の中をずっとぐるぐる行ったり来たりしてる姿を見ていられなくなって動物園行けなくなった。人間にとっての1日は動物にとって5日。動物園だとしてもみたいのは活き活きと活動的、躍動的でストレスフリーで生きてる姿なんですよね。

      • +1
  8. 日本の某サーカス団にいるライオンたちを思い出した。
    宿場には広い運動場も無さそうだったし、アフリカの広大な大地と比べたら最悪の環境だろうなぁ。
    一日数回の公演で疲れてるのか物凄くやる気が無さそうで、人間のショーの方がよっぽど見応えがあった。
    百害あって一利なしに見えるけど、どうなんだろう。

    • +11
  9. サーカスを一方的に悪者にするのはどうかと
    救出と言ってるが一方的な略奪の可能性もあるし
    集めたお金でライオンが快適に興業を回れる設備をサーカスに与えるのじゃだめなのか

    • -7
  10. かわいそうに、オスはたてがみが擦り切れてほとんどなくなってるじゃないの。
    劣悪な環境から救い出してあげられて、本当に良かったと思うわ。

    • +2
  11. 自然に返すのはいいとは思うけどちゃんと生きていけるのか心配だな
    いい事しているようで過酷な環境へ投じているだけにならないといいけど
    サーカスでの飼育も人の元で生きた動物でも自然環境での生活が一番だと考えるのも全部人間のエゴに見えて正解がわからなくなる

    • +4
  12. そんな事言ったら動物園だって
    動物を飼うのもどうなのかな、あれは人間のエゴむき出しだと思うし

    • 評価

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