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NASAの月面着陸で宇宙飛行士が着用する次世代宇宙服のプロトタイプが公開される

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(著) (編集)

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image credit:c2023 Axiom Space, Inc. CC BY 4.0
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 従来より機動性や防護性を強化。1972年のアポロ17号以来、およそ50年ぶりの月歩行にふさわしいハイテク技術をつめこんだ高機能スーツになるという。

 今月半ば、月探査機「Artemis III(アルテミス III)」のミッションを2025年に予定中のNASAが新たな宇宙服の試作を公開した。

 長らく使用されてきた旧型に代わる宇宙服の名は「AxEMU」。このデザインをベースに最終調整したものをアルテミス計画のクルーが着用する。

 久々のミッションであると同時に、史上初の女性ならびに有色人種の月面着陸としても注目のクルーがまとう次世代スーツとは?

NASAが公開。新しい宇宙服「AxEMU」

 NASAが使う宇宙服としては40年ぶりのリニューアル。今月15日NASA広報がハイテク技術でブラッシュアップされた新しい宇宙服「AxEMU」を公開した。

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image credit:Axiom Space

 アルテミスIIIの宇宙服の試作としてお披露目されたこのスーツは、NASAの要望をもとにNASAが認めるの唯一の民間事業者であり、世界初の商用宇宙ステーションの建設を手がける アクシオム スペース(Axiom Space) 社が手がけて提供したもの。

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 ちなみに「AxEMU」とは、同社名と船外活動ユニットの英語名を合わせた「Axiom Extravehicular Mobility Unit(アクシオム船外活動ユニット)」の略語を意味する。

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ちょっとだけ公開。アクシオム社のAxEMU

Axiom AxEMU

今までのより動けて柔軟。新型スーツの発表会

 今回の宇宙服は、アメリカのヒューストン宇宙センターで開催された アルテミス計画の有人月面探査ミッションイベントでも大々的に発表され、初めて月面に降り立つ女性および有色人種がまとう宇宙服としても話題を呼んでいる。

新しいスーツを着た男性登場!
前のスーツよりスタイリッシュな印象

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ヘルメットにはライトやカメラが付属

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背負っているのは生命維持システム

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着脱は背中の綴じ目のようなところから

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確かに前よりずっと動きやすそうだし柔らかそう

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新しい宇宙服が登場。ヒューストン宇宙センターのイベントの様子

NASA, Axiom Space Reveal Artemis III Moon Mission Spacesuit Prototype (Official Broadcast)

月面に降り立つ女性が着るスーツ。すべては火星に向かう準備

 「アルテミスIIIで最初の女性が月面に降り立つとき、彼女はこれを着ているでしょう」と語るのはNASAのボブ カバナ副管理官だ。

私たちはふたたび月を探査しますが、今回は行くのは月の南極です。なぜそこに行くのか?それはチャレンジングだからです。

私たちはそこに存在する水の氷を学びたい。水は水素燃料や呼吸に必要な酸素になります。月で長期間活動する方法や、地球から離れて活動する方法のヒントもそこにあるでしょう。それはすべて火星に向かう準備です。

これを実現するには、船外活動用のモビリティスーツが必要です。このスーツはそのためにあります。

宇宙服は熱反射の関係から基本白色。今後は調整段階に

 クルーの作業に必要な柔軟性と耐熱性を充分に満たす特別なデザインを施されたAxEMUには、今までにない新たな装備品が付属する。

 そうした工夫でより多くの月面探査が可能になるとアクシオム スペース社はコメント。

 ただ前述したようにこれはまだ試作のため、実際の着用までにはもう少し手を加える必要がある。

 たとえば色だ。月へのミッションで使う宇宙服は熱反射の関係で白色と決まっている。白以外だと127℃にもなる月の裏側の高温から宇宙飛行士を守れなくなるからだ。

いずれ外層は白に。今は暗色のカバーで最終デザイン待ち

 そうした理由からこのスーツの外層も最終的には熱を遮断する素材を使った白色になる予定だが、最終デザインが決定するまでは、暗色のカバーをした状態で展示されている。

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image credit:c2023 Axiom Space, Inc. CC BY 4.0

 色はさておき、おおよその条件を満たしているこの試作は今年の後半にはNASAに送られ、トレーニングスーツの一つに加えられるそう。

 ずいぶん斬新なカラーと思ったけれど、やっぱり最後は白系に落ち着くようす。昔に比べたら素材もかなり進化してるしほかの宇宙飛行士も新型スーツを楽しみにしてそうだね。

References:iflscience / bbc / cnetなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. ブレードランナーの映像に渋谷の都市景観が影響を受けたように、たぶんSF映画に元ネタ的な宇宙服がありそう。

    • +2
      1. >>7
        リドリースコット監督は新宿歌舞伎町など日本の街並みにもヒントを得ているそうだ
        でなければ、あんなに日本語の看板が氾濫している街並みにデザインしてないと思う
        ただしブレードランナーの制作に香港企業が出資しているのは確かみたいだね

        • 評価
        1. >>15
          他にもキービジュアルになってる巨大建築は古代エジプトやマヤのピラミッドからインスパイアされてるよ。日本語看板も含め歪んだ資本主義とオリエンタリズムを表してるんだ

          因みに続編ではデッカートの隠れ家にがっつりハングルが掲げられてるよ
          向こうから見たら似たようなフレーバー要素なんや

          • -1
          1. >>17
            それ、韓国に対するリップサービスみたいなもんでしょ
            欧米側が日本や香港の文化をよく知らない頃のエキゾチックな感覚とは、ちょっと異なるのでは無いかと思う

            • -1
        2. >>15
          出資どころかアメリカじゃ香港映画扱い
          あれはリドリー・スコットいわく「最悪な日の香港(1992年タイムズ紙のインタビュー)」をイメージしてる
          こういうのは英語で検索した方が詳しく知れるから英語でググる癖を付けると良い

          • +1
  2. 何かに似てるなと思ったらバイエンスchのバイエンススーツだ
    あれって宇宙の果てから核に直撃しても問題なく生きれる
    究極の服装なんだよな

    • 評価
  3. 動きやすいよりあの色んな問題を引き起こす月の砂対策が気になる

    • +5
  4. 流石40年ぶりのリニューアル、随分スリムになったね
    色これで良いの?と思ったらやっぱ変更するんだな
    熱もそうだが月面以外でも使うなら視認性ヤバいもんな

    • +6
  5. パワーアシスト機能は無いのか。
    下半身だけでも有ると稼働効率が上がりそうなんだけどな。

    • +1
    1. >>6
      月の重力下ではパワーアシストの意味ないんじゃない?

      • 評価
    2. >>6
      月面は地球の 1/6 の重力だからパワーアシストはいらんのではないかな。というかアシスト装置をつけると打ち上げ重量が増すから可能な範囲でそういうのは抜くだろうという想像です。

      やっぱり新素材のおかげで本当にスリムですね。

      • +3
  6. SF映画や漫画アニメなどでは省略されるけど、旧来の宇宙服は真空中で関節部分がパンパンに膨らむのを防ぐために服内は0.3気圧くらいに抑えられていて、宇宙飛行士は減圧症対策で船外に出るまでに1時間前後の予備呼吸が必要
    「ヘルメットを被って直ぐに宇宙に飛び出す」という真似はできない

    その辺りは今回の新宇宙服もそのままなのかな

    • +4
    1. >>12
      宇宙船の内部を減圧してるという設定のSFも割とある気がする
      実際に月面基地を作る場合でも1気圧にはしないんじゃないかな

      • +4
  7. しゅっとしてはりますなぁグローブはもっとスリムするのは難しいのかな
    ダークカラーのままでもかっこいいけどやっぱり視認性や安全性からいうと白にするしかないのかねー

    • +1
  8. オデッセイとかレッドプラネットっぽい衣装
    エクスパンスもかな

    • 評価
  9. 閃光のハサウェイのハサウェイのパイロットスーツみたい
    色変わっちゃうらしいけどそれでもモッサリ感減って今風に見える
    JAXAのサイトにもいつかはガンダムのノーマルスーツくらいカッコよくしたいって書いてあったなあ

    • +1
  10. まさか黒い宇宙服を作る技術ができたのかと思ったら違った😭

    • 評価

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