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【R.I.P.】世界一孤独なシャチと言われていたキスカが47歳で死亡

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(著) (編集)

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 カナダの水族館で、10年以上ひとりぼっちで過ごすシャチがいた。名前はキスカという。

 本来なら仲間と社会生活を営むシャチが、たった1頭で水槽の中で過ごしているその寂しそうな姿は、「世界一孤独なシャチ」と世界的に報じられ、なんとか対策をとるべきという声が上がっていたのは前回お伝えしたとおりだ。

 そのキスカが、3月9日に死亡したことが伝えられた。47歳だった。

死の数か月前に撮影されたキスカのドローン映像

世界一孤独なシャチ、キスカが死亡

 法務次官省は、3月9日、カナダ・オンタリオ州ナイアガラにあるマリンランド水族館で40年以上飼育されていたシャチのキスカが死んだことを確認した。

 死因は明らかにされていないが、マリンランド水族館の説明によると、キスカの健康状態は数週間にわたって低下していたという。

 「昨日と今日の両日、動物福祉局が現地に赴き、解剖の必要性を含めた飼育基準の遵守状況を確認しました」同省の広報、ブレント・ロス氏は語った。解剖はマリンランドの専門家が行った。

 同省は、まだ剖検が行われていることから、それ以上の情報を提供するのを拒んだ。

 マリンランドの海洋哺乳類ケアチームと専門家は、「キスカが快適に過ごせるよう可能な限りのサポートを行いました。彼女の喪失を悼みます」と地元メディアに語った。

孤独なキスカを救済することはできなかったのか?

 動物福祉法(AWS)活動の一環には、飼育基準がちゃんと満たされているかどうかを確認する査察業務がある。

 ロス氏によると、2020年の1月以降、マリンランドにはこうした査察が160回も入っているという。

 3月10日、動物保護団体アニマル・ジャスティスは、キスカの扱いについて、マリンランドを告発する声明を新たに発表した。

“世界でもっとも孤独なシャチ”として広く知られているキスカは、ここマリンランドの水槽で40年以上暮らし、そのうち10年以上を仲間もなく、たったひとりで閉じ込められたあげく、死にました。

シャチは、群れで協力し合う見事な社会性をもつ生き物ですが、2011年以降、キスカはたったひとりで、まわりに仲間は一頭もいませんでした。

狭く、味気ない水槽の中で、耐え難い孤独、精神的な刺激の欠如に苦しんでいたはずです

 保護団体は、キスカの死について、心が押しつぶされそうだと言っている。

 「連邦法改定により、キスカはカナダで飼育下におかれた最後のシャチだったということになります」野生動物キャンペーンのマネージャー、ミシェル・ハマーズは言う。

 保護団体は、キスカの死に直面して、カナダでこれ以上、罪のない動物たちが死なないための努力がさらに倍増されることを期待している。その代表的な例が、カナダのジェーン・グドール法だ。

生涯のほとんどを水族館で暮らし、10年以上ひとりぼっちとなったキスカ

 キスカは1979年、アイスランドの海域で3歳の時に捕獲され、映画『フリー・ウィリー』で有名になったケイコと一緒にマリンランド水族館にやってきた。

 それ以降44年間を水族館の中で過ごし47歳でこの世を去った。一般的なシャチの平均寿命は50~ 90年だそうだ。

 当初、キスカには仲間のシャチがいた。飼育下で5頭の子供も出産したが、子供は若くして死んでしまい、仲間も次々と旅立っていきひとりぼっちになった。

 2011年以降は、仲間がまったくいない状態で暮らしていた。

 孤独によるストレスのせいなのか、2021年、キスカが水槽のガラスに激しく体をぶつけたり、無気力に体を浮かべている姿が撮影された動画がネット上で話題となった。

 2019年に法案S-203が可決されて、海洋哺乳類の繁殖や輸入・飼育が違法となった。それ以降、キスカはカナダ国内で飼育下にある最後のシャチとなった。

 現在カナダでは合法的にシャチを飼育することはできない。

 キスカは天国で仲間たちと合流できたことだろう。泳いでも泳いでも先が見えないほどの大きな海で、みんなと楽しく泳いでいてくれたらいいな。

References:Kiska death: Marineland orca dies after 40 years at facility | CTV News / Kiska, the ‘world’s loneliest’ orca, dead at age 47 / written by konohazuku / edited by / parumo

本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに重要なポイントを抽出し、独自の視点で編集したものです。

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. フリー・ウィリーで有名になったケイコは自然に返せって運動で海に返したけど結局どこの群れにも入れて貰えず海で一人で死んじゃったからね
    シャチは女系の血縁関係のみで群れ作るから特にメスの個体なんて自然に返しても孤独死しちゃうだけよ

    1. >>1
      まあ、わかるけどこの水族館、扱いがやばかったって有名なのよ。
      しばいたりしてたの盗撮されてたし

    2. >>1
      ケイコは居着いた湾で見物客に対して芸を見せたりボートについてきたりと人に慣れ過ぎて
      野生に戻れなかったみたいだし一概に野生に返せはダメだったもかもしれない。

    3. >>1
      初めて知ったけど「映画はいつでもハッピーエンドだが、実際はどうなるか分からない」が刺さったな…

  2. 長年飼育下に置かれた動物を野生に返すのは
    余程のことがないと上手くはいかんからなあ。
    できるとすれば他のシャチがいる広い水族館へ移すくらいか。
    そこに馴染めるかは分からんけど。

  3. 動物園の狭い檻の中で動物たちがストレスでウロウロしている姿を見るのが苦痛になり、行かなくなって久しい。
    10年間もたった一人なんて想像を絶する。キスカがもう孤独でありませんように…

    1. >>4
      もう30年も昔に上野動物園のライオンだったかトラだったか、狭い檻の中でぐるぐる延々と歩いているのを見て動物園に行かなくなった。

      1. >>7
        今は行動展示が主流になってきてるから
        上野動物園もかつてほど劣悪な環境ではないけどね。
        それでもスペース的に限界はあるけど。

    2. >>4
      同じく
      それが多少マシに感じられる水族館の方は結構行ってるんだけどね
      水生哺乳類には水槽はどうやっても狭いわな

  4. 今は昔みたいな酷い環境の動物園は無くなってると思うけどやっぱり日本は狭いからだろうか、飼育スペースの狭さが気になる事がある

    1. >>9
      サファリパークの様に広ければいいのだけれども
      動物園は狭いところがあるからね

  5. 日本の水族館より広さは有るんだろうけど汚さになんか悲しくなる

    1. >>11
      本当の死因は、汚い水の雑菌とかウイルスのせいで
      そのまま感染症や何らかの疾患?になったんじゃ……。

    2. >>11
      日本の水族館も場所によっては結構汚いところあるよ…。
      子供の頃の記憶だから曖昧だけど、大型海獣の展示のガラスに結構苔がついてて見にくい水族館があった。
      幼心に中の海獣見えないやんって思ったのを覚えてる。
      大型海獣で危険性もあるから飼育員も掃除しにくいんだろうけど…。

  6. シャチって到底飼える生き物じゃないと思うわ(まぁ飼えてるけど

  7. 水族館の扱いが良くなかったのも事実かもしれないけど、そもそも法制定で新規に飼う事ができなくなった時点でどう孤独を解消しろっていうのよ…。
    法制定される前から既に孤独になってたとはいえ、新たなシャチを購入してないのは「扱い」よりも「水族館の経営状態」のほうに原因がある気もする。
    なんなら扱いが良くないのも経営的に余裕が無いのが遠因かもしれない。
    こういうのは水族館独力でなんとかできるもんでも無い(外部からのなんらかの支援や協力が必要)気がしてくるなあ。
    保護しろとか自然に帰せとか口だけで唱える側は気楽に要求してくるけど…。

    1. >>13
      海外の水族館に譲渡、再度の法改正…どのみち難易度が高い方法しかないよね…

  8. 動物園や水族館は土地に余裕がある場所に作って欲しいね…もちろん飼育員さんからのケアも必要。
    人も4畳くらいの家具も何もない家で外にも出られず暮らすしかなかったら、私だったら気が狂うかもしれない

  9. 動物園のシロクマが雪山が描かれた壁に囲まれて雪に見せた白いコンクリートの床の上で常に行ったり来たりしながら悲しそうな顔でどこに視線を合わせるでもなく歩いてたの思い出した
    なにがしたいんだろうな人間は

    1. >>21
      そりゃ稼ぎたいだけよ
      保護がしたければ自然保護区や保護センターになるし
      稼ぐなら動物園やペットショップになる

  10. 同じ47だけど、シャチと聞くとなんとも、フシギな感覚がする。自分は都会にいるためか、あまり寂しくはないけど。

  11. 「そのうち10年以上を仲間もなく、たったひとりで閉じ込められたあげく、死にました。」
    勝手なことを。

    アニマル・ジャスティスは2019年6月、法律が成立した際にこうステートメントを出している。
    「カナダは、西側世界で最悪の動物保護法があることで長い間批判されてきましたが、今日、クジラとイルカを水族館業界で耐える悲惨さと苦しみから保護する世界的リーダーになることを誇りに思います。」

    彼らが水族館から「保護」したクジラやイルカ・シャチ(当然キスカも)をより自然にちかい形で住まわせる Whale Sanctuary Project は2011年より前から活動していたものの、場所の選定ができたのが2020年。翌2021年には完成する予定だったのがズルズルと伸びて2027年になるかもと言われている。

  12. 飼育環境以前に、野生には返せず、おまけに新しいシャチを迎える事も出来なくて詰んでたのか……
    陸の動物みたいに他種族の動物と一緒に生活させるわけにもいかんだろうしなぁ…

  13. 孤独がストレスならもっと早く死んでた気もするね
    群れにいないことで役目がないから、繁殖できない年になって寿命となったようにも感じる

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