イカがカモフラージュの達人ということは誰もが知っていることだろう。だがそれを目の当たりにすると、やはりパイセンの凄さに驚かずにはいられない。
水中を泳ぎながら、周りにある対象物にあわせて次々と体の色を変化させ、ついでに形状や質感までも合わせてきちゃうんだから、うっとり見とれてしまうじゃないか。
Cuttlefish Tries Showing Us How to Camouflage Next to Plant
泳ぎながら擬態と変形を繰り返すイカの匠の技
インドネシアのコタ・アンボン沖の海域で、イカが驚くべきカモフラージュ能力を惜しげもなく披露してくれていたようだ。周囲の風景に合わせながら、色を変え、形状、質感までも似せて泳いでいるのだ。ウミシダの上を泳ぐときは、ウミシダっぽい色に体の色を変化させる。
茶色っぽいゴツゴツした場所を泳ぐときにもそれっぽく。
更に泳いでいくと別のウミシダが。色はもちろんだけど、触手の形状を変え、「ウミシダですがなにか?」な演出までしているじゃないか!
「イカは人間に匹敵する脳の発達プロセスを持っている」と、最近の研究で報告されたが、頭が良いだけに、もしかしたら擬態を遊びとしてたのしんでいるふしもある。
ちなみに以下の動画は、コウイカが本気の擬態を披露してくれている映像だ。
イカは、筋肉と皮膚の間に色素細胞「色素胞」を持っていて、細胞運動を繰り返すことで短時間での色の変化が可能となる。"Cephalopods have the remarkable ability to alter both the colour and texture of their skin to blend seamlessly with their surrounding habitat. The skin also has a muscular-hydrostatic system which raises papillae to make it appear bumpy or textured." - IG user maeveplouffe pic.twitter.com/Q24ysjteny
— PADI (@PADI) January 17, 2021
更に、皮膚も伸縮自在で、複雑に操ることができ、形状や質感なども変化させることが可能なんだそうだ。
written by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
フン!って力入れて変えてるのかな。
俺これ擬態できるかな…難しいかな…って暇なとき遊んでるのか。かわいい。
2. 匿名処理班
プロダイバーさんが言ってたけど、必死に擬態しているイカや魚を見つけても一回は騙されたふりをしよう、だって。彼らも自信を失うことがあるんだってさ。
3. 匿名処理班
移動中ちょっと先走った色変えしちゃってるのも愛おしい
4. 匿名処理班
優れたアスリートやダンサーが他の人の動きを
カンペキにマネするように、
目からの情報を体に伝えているんだろうか。
もしそうなら、イカ色弱説はないのでは。
5. 匿名処理班
すごいなぁ
細胞レベルで筋肉動かせるならなんか他にすごいことも出来そう(思考の限界
6. 匿名処理班
頼むからヒトに捕まるなよ
7. 匿名処理班
変形もできる万能ディスプレイとも言えそう
8. 匿名処理班
イカやタコは利口だから食うなって欧米で言いそうな言ってそうな
でも牛豚は一部狂信者以外言わない
9. 匿名処理班
ホタルイカ美味しいよね
10. 匿名処理班
これほんと、どんな気分なんだろか
上手いやつ下手なやついるんだろうか
11. 匿名処理班
美味しいからみんなに狙われちゃう。
私もイカソーメンとかイカフライとかイカシュウマイとか松前漬けとかあたりめとか大好き。
なんかごめんよ。
12. 匿名処理班
みょーんて腕を上げて、シダですよーっ!ってやってるの、かわいい。
13. 匿名処理班
なんで鏡見てるわけでもないのに全身そっくりにできるんだろう
その時点でもう人間全然敵わないよなぁ