メインコンテンツにスキップ

太陽系近くにあるハビタブルゾーンで地球型惑星を2個発見。生命体存在に期待

記事の本文にスキップ

17件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 太陽系からそれほど遠くない赤色矮星「GJ 1002」(恒星)の周囲で、地球と同じような質量の惑星が2個発見されたそうだ。

 しかも、どちらもハビタブルゾーンに位置している。ハビタブルゾーンとは、地球と似た生命が存在できる天文学上の領域のことだ。

 GJ 1002は天文学的に太陽からそう遠くはない。そのため新たに発見された惑星は、大気の特徴を観察できる有力な候補でもあるという。

 今回の惑星の発見で、太陽付近で知られる惑星系は7つになった。つまり地球外生命体が存在する確率も増えたということだ。

 スペイン、カナリア天体物理学研究所のアレハンドロ ・ スアレス ・ マスカレーニョ氏は、「地球型惑星がごくありふれていることを、自然が教えてくれているかのようです」と語る。

ハビタブルゾーンで惑星を2つ発見

 新たに発見された2個の惑星は、地球からくじら座の方向に約15.8光年離れた位置にある「GJ 1002」という赤色矮星の恒星を周っている。

 どちらも地球とほぼ同じ質量で、しかも恒星のハビタブルゾーンに位置している。2のうち、内側を公転するのが「GJ 1002b」、外側を公転するのが「GJ 1002c」。公転周期は、それぞれ10日と21日だ。

 恒星の周辺において十分な大気圧がある環境下で惑星の表面に液体の水が存在できる範囲を指す

 GJ 1002は、質量が太陽の8分の1ほどの、冷たく暗い赤色矮星だ。それはハビタブルゾーンがすぐそばということでもある。

 また太陽からさほど離れていないので、反射光や放射熱を観測することで、酸素の存在など、2つの惑星(特にGJ 1002c)の大気の特徴を調べることもできるかもしれない。

 こうしたことから両惑星とも、太陽系外惑星の大気の分析と地球外生命の発見を目的とする「LIFE」計画の分析候補として条件を満たしているとのことだ。

この画像を大きなサイズで見る
●今回発見された2つの惑星と、太陽系惑星の恒星からの相対的距離を比較したもの。緑の部分がハビタブルゾーンで、地球と同じく「GJ 1002b」と「GJ 1002c」もそこに位置している / Credit: Design: Alejandro Suarez Mascareno (IAC). Planets of the Solar System: NASA

2つの分光器を使って発見された地球型惑星

 今回の発見は、ヨーロッパ南天天文台の分光器「ESPRESSO」とカラル・アルト天文台の分光器「CARMENES」の連携プレイによる成果だ。

 CARMENESは2017年から2019年まで、ESPRESSOは2019年から2021年までGJ 1002を観測した。

 研究チームのイグナシ・リバス氏によると、GJ 1002が放つ可視光は温度が低いため、普通の分光器では速度の変化をうまく観測できないのだという。

 だがCARMENESは、普通の分光器よりも広い範囲の近赤外波長を観察することができる。

 それにヨーロッパ南天天文台のESPRESSOと超大型望遠鏡VLTの集光力が組み合わさったことで、わずか30cm/秒という世界でも類を見ない精度が実現したのだそうだ。

 この研究は『Astronomy & Astrophysics』(2022年11月25日付)に掲載された。

References:Astronomers discover two potentially habitable exo-Earths around a star near the sun / written by hiroching / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 17件

コメントを書く

  1. いくら近いといっても散歩ついでに逝ける距離ではない
    せめて月までにあったらな

    • +1
    1. ※1
      その距離にあったらとっくに地球と合体して一つになってるだろう。

      • +5
  2. 楽しみだな、いつか人類と交流できたらいい。

    SF短編で同じ軌道で二つの惑星があり、同じように文明が発達して観測でお互いを発見、交信してお互いの顔を見ないうちに喧嘩。
    ミサイルを開発しあって打ち合いの末、両者とも滅ぶというのがあった。
    同じ星系内に文明が二つ存在したら大丈夫なのか?というテーマだけど。
    転じて、同じ地球上にある文明同士どうすれば仲良くできるか
    あるいは異星人との平和交流は可能なのかを考えさせる作品

    でも、うまく知的生命体が発達するといいね。
    そうすれば我々は一度に二人(二つ)の友人が出来るかもよ。

    • +6
    1. ※4
      そんな貴方に筒井康隆著のSF小説「馬の首風雲録」がオススメ

      • +1
  3. 生命体が存在するとしても
    知的生命体とは限らないよな

    • +1
  4. 外に仲間を探すのもいいがもっと身近な仲間を大切にすることにも気を配るべきだと思うね俺は

    • +7
  5. 地球外生命体なんて夢幻。地球上での生物誕生の過程を知っていれば、それがいかに低い確率の掛け算によってなされたかが分かる。たった数個の星をみつけたところで、生命が生まれ、進化して、長い宇宙の歴史の同時期に地球人と出会うなどあり得ないこと、分かるはず。

    • -14
    1. ※7
      生命誕生の過程は誰も知らないでしょ。
      「こんな感じでは」と想像してるだけで。
      実際に生命誕生の確率がどの程度なのかはまだ分からない。

      この場合「生命誕生の確率は低いから見つかるわけない」ではなく
      「見つからなければ確率は低い」と考えるのが正しい順序だと思う。

      • +9
      1. ※8
        地球環境ですら「生命の生存は無理」と思われた場所から普通に生命体が見つかったりと、
        単純に人間の認識が甘かっただけの事例がたくさんあるよね

        • +7
    2. ※7
      現代文明の生命科学も天文学もまだまだ未熟で、最近でも宇宙にアミノ酸の高分子が見つかったりとどんどん情報が更新されていく分野なんだよ。昔の知識だけで「宇宙に生物が生まれない」なんて断言するのは非常に危険だ。

      • +1
  6. 15.8光年で近くか…
    仮にどうにかして知的生命体がいることを突き止めてもどうやって交流すりゃいいのやら

    • +1
  7. 牛星人が住んでて、地球では牛を食ってると分かって戦争になるってのあると思います

    • 評価
  8. 正直なところ赤色矮星は
    生命はいないと思う。
    放射線量が違うし環境が違いすぎる
    地球と同じ太陽サイズのものだけ調べた方が良い

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。