メインコンテンツにスキップ

実験室で作られた食用の培養肉をFDA(アメリカ食品医薬品局)が承認。安全性が認められる

記事の本文にスキップ

29件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 人工的に培養された肉が、アメリカのスーパーの棚に並ぶ日が大きく近づいた。アメリカ食品医薬品局(FDA)が、初めて培養肉の安全性を認めたのだ。

 アメリカの培養肉企業「アップサイド・フーズ社(UPSIDE Foods)」がニワトリの細胞から培養した鶏肉は、この後農務省による検査が通れば、製品の販売が可能になるという。

FDAが初めて安全性を認めた培養肉

 FDAがアップサイド・フーズ社に宛てた書簡には次のように記載されている。

培養ニワトリ細胞からなる、あるいはそれを含む食品は、ほかの方法で生産された同等の食品と同様に安全であるというアップサイド社の結論について、現時点では何らの疑問もない

 従来の食肉生産が環境にもたらす悪影響を解決してくれると、以前から喧伝されてきた培養肉だが、それが本当にいいものなのかどうか疑問視する研究もある。

 気候変動や環境汚染に与える影響を測定することは現実には難しく、食品生産が環境に与える影響には、さまざまな要因が絡む。

 培養肉の場合、重要な要素として、細胞の培地に含まれる穀物を栽培するための土地や、培養施設の稼働に必要なエネルギーが挙げられるが、これに関する試算はまちまちだ。

 米国の培養肉企業は、FDAから承認を得るべく長いこと競い合ってきたが徒労に終わっていた。

 FDAの承認がなければ、いかなる企業も一般市場に流通させられるだけの規模で生産することは叶わない。

 そして今回初めてアップサイド・フーズ社の培養鶏肉の安全性が認められたのだ。

この画像を大きなサイズで見る

培養肉は食の未来になるのか?

 2020年、シンガポールは世界で初めて培養肉(イート・ジャスト社の鶏肉)の販売を承認した。

 だが今回のFDAの認証はそれと同じものではない。培養肉製品を販売する為には、これからさらに農務省と食品安全検査局から監督を受けねばならない。

 それでも、培養肉を一般家庭の食卓へ届けるための、大きな一歩ではある。

 食用に動物を殺す必要がなくなり、気候変動対策にも役立つ培養肉を「食の未来」とし、その開発にかけてきた企業はいくつもある。

 アメリカではいよいよ、その真偽を自分の口と胃袋で確かめられるようになるのかもしれない。安全性はもちろんだが、やはり重要なのは味や食感だろう。

References:UPSIDE Foods is the First Company in the World to Receive U.S. FDA / FDA approves lab-grown meat for the first time – CBS News / written by hiroching / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. メインとしたいのはメタンガスが出て単価も高い牛肉だよね
    そこに至る第一歩ってことかな

    • +11
  2. 培養肉なら珍しい動物の肉でも屠殺することなく味わえたり、タンパク質や脂肪分をコーディネートして分子ガストロノミー的に最高峰の肉質を再現できたりと、そこに強みが生まれると言われている
    食糧問題や気候変動の解決よりもまずは生産コストが高価な事から最初の20年はその方向性で培養肉が流行るらしい
    死ぬまでに一度は賞味したい

    • +11
    1. ※4
      チキン・ジョージ「話は聞かせてもらった!人類は14歳で終わる!」

      • 評価
    1. >>5
      大量生産大量消費に移行できれば安くなるものですよ
      問題は飼料農家が路頭に迷うことぐらい

      • 評価
  3. 肉を生産するという点で見れば今のやり方は効率的じゃないもんね

    • +10
  4. 動物を育てるのと同じくらいか、もっとコストかかるよね
    もちろんUPSIDE FOODSの工場の写真とか見たことあると思うからわかるだろうけど
    動物の死体を食べたくないって人には選択肢が増えてよかったね

    • +4
  5. どこの肉を培養したか分からない肉が中華あたりから入ってきそうで怖い
    きちんと法整備してほしい

    • +7
  6. フォアグラが残酷だからやめるって話。 これで解決ですね。

    • +7
  7. 問題は現在のところこの培養肉の製造にめちゃくちゃ環境コストがかかって
    SDGsと真っ向から対立するところ

    • +4
  8. どうやって培養してるんだろ?細胞培養って、今は牛の胎児血清を使って培養するのが一般的なんだよね。てことは、細胞を培養するには牛の胎児をコロさないといけない。人工合成の成長因子を使って培養することもできるが、今のところ物凄くコストがかかる。

    牛胎児血清を使わずに、工業的に大量培養できているならすごい技術だけど。

    • +2
    1. ※12
      無血清培地とか完全合成培地とかいうのがある
      ちょいとお高めだが

      • +3
  9. 添加物大嫌いな自然派は薬品まみれの人工肉を喜ん食べるのかな
    矛盾

    • -4
    1. >>13
      矛盾だろうとお気持ちが済むなら勝手にして欲しいけど他人にまでヴィーガンを強制するのはやめて欲しいね…
      思想って自由でしょう
      脅迫や罵倒まがいの強い言葉で肉食者を叩き潰すのはどうなんだろうね
      ヴィーガンになるとヒステリックに変化してしまうのかなとマイナスのイメージになるし
      肉食をやめるのはこんなに素敵なことなのねと笑顔で寄り添える前向きで聡明な手本を示してくれたら同調する方も自然に増えるだろうに

      • +1
  10. 早く一般的になって欲しいなあ
    でもそうなると畜産業やそれに関連する仕事の人は食べて行けなくなる
    一方で培養肉関連の新たな仕事はうまれる
    AI等々による今後を見据えて行くと結局もう破綻してる年金制度をやめてベーシックインカムをちゃんと考えて行かないとだめなんじゃないかなと思う

    • -4
  11. 現代の食肉生産をゼロにするんじゃなくて、減らせば良いんじゃないかな。人工肉が安価で一般的なものであり、本物の肉は高級品という扱い。

    どっちか片方だけにして、片方を根絶やしにするというのは何か違う気がする。大事なのはバランスだよね

    • +11
  12. コストも下げられれば良いけど、当分はまだ家畜の方が低コストだろうねぇ

    まぁでも徐々にやっていければ良いし、最初の一歩を踏み出したのは良い事

    • +9
  13. バイオ肉の原料となるタンパク質の原料は何 ?

    • +3
    1. >>19
      廃棄食料とか食用に適さない肉類から抽出するとかじゃないの

      • +1
  14. そんな得体の知れないものを口にしてまで肉食にこだわってないわ
    食べたい人だけ勝手にしてくれ

    • -6
  15. AKIRAの人工サンマはついに東京五輪に間に合わなかったわね

    • +2
  16. これを義務化して他国にも押し付けるまでが欧米の商売方法

    • +1
  17. 肉が無害でも味付けが有害だったら意味がない

    • -3
  18. 皮とか筋とか内臓とかの、コリコリブニブニギシギシしてる部位がめっっっちゃ苦手なので
    そういうところを一切含まない肉を量産してくれたらありがたいな~~

    • +1
  19. マンモスの骨付き肉と、恐竜の尻尾輪切り肉食べたい
    よみがえらせるのは倫理的に無理だけど食肉としてならいいよね

    • +4
  20. 投資したいんだよね金云々以外としても動物福祉や環境としても価値あること

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。