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お好みで霜降りも。脂肪量を調節できる新たな培養肉(カナダ研究)

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(著) (編集)

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脂肪量を調節できる新たな培養肉の開発/iStock
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 手始めにウサギの細胞から作った新しい培養肉を食べたところ、まさに本格的なお肉の食感と味わいだったそうだ。

 カナダ、マクマスター大学の研究グループが開発している培養肉は、好みの厚さや大きさに形成できるだけでなく、脂肪の量を調整して霜降りにすることだってできるという。これまで開発されてきた培養肉では難しかった特徴だ。

 「私たちが開発しているのはお肉の板です。消費者は自分の好みの脂肪分を含んだ肉を買えるようになるでしょう。ちょうど牛乳のようにね」と、研究グループのラビ・セルバガナパシー氏は話す。

脂肪量を調節できる新しい培養肉

 その培養肉を作るには、まず動物の筋細胞と脂肪細胞を薄いシートのような形状に培養する。生きた細胞で作られたシートは、よくある印刷用紙くらいの薄さしかない。これを重ねたり、折りたたんだりして好みの厚さや形状に整える。

 『Cells Tissues Organs』(1月13日付)で紹介された新しい培養肉はまずコンセプトを実証するためにてマウスの細胞で作られた。これがうまくいったので、今度はウサギの細胞から作り試食することに。

  「まさにお肉の食感と味わいでした」と、セルバガナパシー氏。

 大量生産も可能なこの技術は将来的に、牛肉・豚肉・鶏肉などの培養肉に使用することが考えられているという。

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マウスの細胞から作られた培養肉 image by: McMaster University

環境負荷の高い食肉生産を持続可能なものに

 この研究のきっかけになったのは、世界的な食肉供給問題であるそうだ。

 経済発展によって各国で食肉の需要が増しているが、今行われている食肉生産は土地や水資源への負荷が大きく、しかもかなりの量の温室効果ガスまで発生してしまう。

 「今の食肉生産は持続可能ではありません。それを作る別の方法がきっとあるでしょう。」

 家畜を育てることのない培養肉の生産は、畜産よりもずっと持続可能かつ衛生的で、しかも無駄が少ないとセルバガナパシー氏らは指摘する。

 これまでいくつか培養肉が開発されてきたが、セルバガナパシー氏らは自分たちのやり方こそがベストだと信じている。この技術の商業化を進めるために、すでにスタートアップを設立したとのことだ。

References:Researchers create new form of cultivated meat/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 33件

コメントを書く

  1. ええっ、「同じ値段でステーキを」のステーキを、わざわざ大金かけて作れって ! ?

    • -10
  2. 元ネタの再現じゃなくて独自ジャンルに
    変えていけばその食材でしか出せない
    食感や旨味も追及できるだろうな。
    魚肉ソーセージは独自の食材としての
    美味しさを目指したことで地位を確立した。

    • +7
  3. ナウマンゾウやクジラなど本来あり得ない
    霜降りも可能になるのか
    少し興味あるぜ

    • +11
  4. ドラえもんのハンバーガー製造機を思いだした。こどもの頃に凄い憧れてたよ。

    • 評価
  5. 確か環境負荷
    牛>豚>鶏

    鶏肉を食べましょう

    • -3
  6. 最後のスプーンに乗せた培養肉を見ると、あまり食欲は湧かないなw
    いつか培養肉に頼る時代になるのかな。そんな時代、来てほしくないなー。

    • -1
  7. 「培養肉」ってちゃんと表示しないといけないだろうし
    その状態で採算取れるほど売れるようになるまで結構掛かりそうだけどね

    • +3
    1. ※11
      モロに「肉の味で勝負」なステーキより
      ミートボールやソーセージなどの加工肉にいくらか混ぜたり
      (原材料に培養肉と表示しても、無頓着な人には目立ちにくい)、
      さらにそれをレトルトシチューやハンバーガーなど
      他の食材と調理した既製品に使うところから始めた方が、
      市場に徐々に浸透していけそうな気がする。

      カップヌードルの謎肉(主成分は豚ミンチだが
      大豆たんぱく質や野菜成分などの混成)が
      何十年も前から受け入れられていて、ファンも多いようなもんで。

      • +6
  8. BMを産み出せばいいのよ
    ・ゴミを食べます
    ・有機物なら何でも食べます(これ重要)
    ・ある程度食べたら分裂します
    ・光のある所では活動を停止します

    • 評価
    1. ※12
      人類の方が食べられる側になるフラグやめーや。

      • +1
    1. ※13
      おっ! あなたもアシモフ先生のファンですか!?

      • 評価
  9. 人間の活動は資源を消費する事で成り立っているし、サスティナブルは全てに於いて優先される論理ではないと思う。
    QOLを無視してそれのみ追求する事は逆に文明を破滅に導くスイッチともなり得る。
    地球の資源は有限だが宇宙の資源は無限。
    その為の宇宙技術開発、JAXAの意義。

    • -2
  10. 肉の風味
    脂身の旨味
    を再現するのは難しい。

    • 評価
  11. 培養肉が普及した結果、肉牛や豚は絶滅危惧種となるのであった

    実際のところ、家畜が不要になったらどれくらい生息数減るんだろ?

    • 評価
  12. 培養肉も本物に近づけるには酵素や細菌の働きが欠かせないと思う。

    • +2
  13. 3Dプリント肉か…
    こういうのって殺生は少なくなるし、持続可能かもしれないしで一見すごい良いことなのに、なんか背徳的だったりディストピア的に感じるんだよね。なんでなんだろ。

    個人的には肉は大好物だし動物も大好きだし、でも食うからには責任持って味わって食うぞ派なんだけど、屠殺風景とかは感情移入し過ぎて落ち込んでしまうタイプなのでこういう技術は普及して欲しい。

    • +1
  14. 培養肉、日本では許可を得るのが厳しくて研究者自身口にすることもできないと雑誌で読んだことがある。
    個人的にも生理的に無理。
    環境破壊自体が早急に解決すべき問題で、畜産による肉の消費を抑えたいなら精進料理を勧めた方が早いしエコだと思う。

    • 評価
  15. 培養ウナギもお願いしますw
    重さ当たりの単価でいえば、上等な牛肉といい勝負なのでは?

    • +3
  16. 次はヴィーガンVSオーガニック派の戦いが見れそうでオラワクワクすっぞ

    • +1
  17. まぁ先ずは家畜飼料やサプリメント辺りの原料向けに生産して採算取れるか目指すのが良いんでは無かろうか
    今の畜産に成り替わろうってんなら価格が下回らん事にはなぁ

    • +1
  18. 「値段が高い、意味ない」って言ってる奴は、今の値段のまま市場に回るわけではなくて未来のために研究してるってことがわからんのかな??毎回人工肉で同じようなコメントがつく

    • +5
    1. ※29
      その価格へ落ち着くよりも先に食糧難の時代が来るから意味がないとコメントしとる。

      • -3
      1. ※31
        食糧難の時代が来れば、需給バランスで
        今はまだお手頃な天然肉の価格がどんどん高騰していき、
        相対的に培養肉が安価になっていくのでは。

        • +3
  19. ついにチキン・ジョージが現れるのか…

    • 評価

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