この画像を大きなサイズで見る食べ物を口に入れたときに感じる「香りと風味(フレーバー)」は、人を過去へタイムスリップさせるようだ。
イギリスの研究チームが3Dプリンターで作った思い出の「香りと風味付き」ゼリーを食べた高齢者は、当時の出来事をまるで過去に戻ったかのようにありありと思い出したそうだ。
これを応用すれば、認知症患者のぼんやりと曖昧になってしまった記憶を多感覚的に再構築する方法を考案することができるかもしれないという。
この研究は『Human Computer Interaction』(2022年9月9日付)に掲載された。
思い出のフレーバー付きゼリーで当時へタイムスリップ
英ランカスター大学のコリーナ・サス教授らによる今回の研究では、12人の高齢者からいくつか昔の食べ物に関する思い出を語ってもらった。
たとえば、出産後に病院でイチゴを食べたことや、金婚式でサバを焼いたといったものだ。それは懐かしい心温まる思い出かもしれないが、なに分昔のことなので、普通はかなり曖昧になっているものだ。
しかし研究チームが3Dプリンターで作り出したゼリーボールを食べると、まるで当時に戻ったかのようにその時の情景を鮮烈に思い出したのだ。
そのゼリーボールは、参加者が食べた思い出の味を再現したもので、飲み込むとその時の風味と香り(フレーバー)をそっくりそのまま味わうことができる。
サス教授によると、当時の食べ物のフレーバーをそのまま体験させることで、豊かな感覚や感情を呼び覚まし、過去の記憶を鮮明に思い出させる手助けをするのだという。
この画像を大きなサイズで見るフレーバーを再現したゼリーで当時の情景が鮮明によみがえる
たとえば、ある参加者は、カンボジアで食べたグリーンカレーの思い出について、うろ覚えにこんなふうに語っている。
「とても簡素なキッチンの床に座って、何だかよくわからない野菜をいろいろと用意しました。それから、それを調理したり、炒めたり、お皿に盛る手伝いをしたりしました……」
ところが、当時のグリーンカレーのフレーバーを再現したゼリーボールを飲みこむと、途端に当時の情景がありありと思い出されたのだ。
「野菜を切る音がする中、私は友人と一緒にあぐらをかいて座り、おしゃべりをしていました。それから外に出て、テーブルに材料を並べました。他のグループも出てきて、学校の前の長いテーブルに座り、外の開放的な雰囲気の中で食事をしました」
この画像を大きなサイズで見るフレーバーが記憶を呼び覚ます力は強力
フレーバーが記憶を呼び覚ます力は強力で、思い出のフレーバー付きゼリーボールを食べると、当時にタイムスリップしたかのように鮮烈に記憶が蘇る。
とある参加者はこう語ったという。
「ローストビーフと西洋ワサビの風味で、一気に25年前に戻りました。当時のあの部屋のあのテーブルについて……食事をしました。それはどんな記憶よりも突出しており、とても鮮烈に思い出されました」
ゼリーボールが刺激するのは、食べることに関する知覚だけだ。それなのに、過去の記憶を全身で追体験することができる。
ある参加者は、「いくつもの感覚の引き金になっており、そのフレーバーを味わいながら、そこにいる自分を想像しているのでしょう」と話したそうだ。
この画像を大きなサイズで見る認知症の患者の思い出すらよみがえる
フレーバーで記憶のスイッチを入れるこうした研究は、認知症の治療や予防にも役立つかもしれない。
たとえば、アルツハイマー病の母親を持つ参加者の一人は、自身の介護の経験から、食べ物の記憶の重要性をこう語ったという。
「料理の香りを嗅いだり、食べたりした母は、『ああ、懐かしい料理ね。昔を思い出すわ』と言ったものでした。昔食べたことがあるような気がしたんでしょう」
この画像を大きなサイズで見るフレーバーで多感覚的な記憶を再構築
サス教授は、「3Dプリントされたフレーバーは、心から楽しかった昔の記憶を思い出させ、強く豊かな感覚を呼び覚まさせました」と語る。
しかし記憶を鮮やかによみがえらせるフレーバーは、これほど強力な力がありながらあまり利用されていないのが現状だという。
今回の研究は、フレーバーを通じて多感覚な記憶を再構築する方法を考案するヒントとなり、現状の改善に役立つだろうとのことだ。
References: “It Took Me Back 25 Years” – How Food Can Allow People to Time Travel
















知ってる。そんなの常識じゃなうの?タイムトラベルは言いすぎだけど。
臭いをつかさどる神経が脳に直接つながってて云々、と言う話を
どこかで聞いた記憶があるな。
前から言われてると思うけど何が新しいんだ
そもそも思い出の味なんてどうやって再現するんだ
試行錯誤の回数がすごいことになりそう
とりあえずマドレーヌを。お茶はラベンダーティーが良いかね。
※5
おはプルースト
何なら定番のお菓子を久しぶりに食べても微妙に風味が変わってるせいで記憶が鮮明に蘇らない、まである
色んな特徴的な匂いのするカプセルを常備して、うれしい時や楽しい時に嗅いで、その記憶や感情をいつでも好きな時に呼び戻せるという商品を昔、考えたことがあるな。その名もタイムカプセル。
香水のせいだよ~
音楽にも同じ効果がありそうだよね
当時流行ってた曲を聴くとフッと昔の事を思い出したり
アロマセラピストの有資格者です。数年前の会員向け研修で過去の記憶と嗅覚についての講座に参加したことがあります。高齢者の満足感と過去の記憶について比例することや、懐かしい匂いを再現できるようになるとアルツハイマー患者に有効ということです。戦争を経験しつらい記憶もあるはずの高齢者がいい思い出に浸ることも幸福度を上げることにつながる。つまり子どもの頃の思い出が老後の満足度にということ。世代により嗅覚の記憶に相違があるかもしれないし、今後のさらなる研究も必要だと感じます。
>そのゼリーボールは、参加者が食べた思い出の味を再現したもので
不可能だな
味を再現するためにはそれと全く同じレシピを作る必要がある
ラーメンでも無限に近いレシピの種類あるのにどうやって再現するんだ?
オトナ帝国かな?
ラベンダーの匂いでタイムスリップ♪
フレーバーを3Dプリントするってどういうこと?
これ外歩いてるだけでもあると思う
花の匂いとか雨上がりの匂いとかで
完全に忘れたような事でもふとしたことで思い出す。
記憶の不思議。
認知症予防と遅延に役立ちそうな情報だけど
多用は出来なさそう
食べ物じゃなくても幼年期に過ごした町や通学路や家の近所に行くだけでも記憶を刺激されるよね
当時の面影がなくなっていたとしても。
つまり、昔の記憶にトリップした挙げ句、「これに比べると山岡さんの鮎はカスや」といわれてしまう美食2世の屈辱にはちゃんと理由があると言うことか。
あて物の鯛形の準チョコの不味さを知らず買ったら、当たりがでて後悔した思い出がある。
学校給食のメニューなんか大勢に刺さると思うけど、どうだろう?
私はソフト麺ミートソースだな。
匂い思い出すと同時に舌の上で味も感じられる事あるけどあれも匂いの記憶信号と紐づいてるのかな
記憶喪失になったけど、インスタントラーメンを食べると記憶が蘇ってきた大和一朗さん。
梅ジャムじゃないと記憶を遡ることができないから復刻はよ
※25
同意。カルミンの復刻を待つ!
>>26
ドリフのメンバーの顔をした容器に入ったペッツも。あとカバヤのジューC
鯖味のゼリー・・・
なんでわざわざゼリーにするん?そのもの食べれば良くない?と思ったけど、高齢者でゼリーしか食べられない人達なんだろうな…
今はもう無い商品なんだけどココア味だったかの氷菓があってさ
(形は正にあずきバーとかガリガリ君みたいなお手本の形)
あれの風味を思い出すと、五歳か六歳の時に出席した本家の葬式の斎場思い出すんだわ。
血の気の無く、口や鼻に綿の詰まった曾祖父母かそれより更に一代前のおばあさん
びくりとも動かない始祖の気配も無い「これが死か」と思った。
そしてお骨になるときのその場のニオイとか、その時食べてたのがそのアイスだったから今でも鼻に風味を感じると思い出すわ
詳しい記憶がないのにどのようにして当時と同じ味を再現しているのだろう
グリーンカレーもいろいろありますし
これ、面白いなぁ。
昔から知ってるって人もいるけど3Dプリンターで自在に作れるとこが新しいんじゃないかな。
飛躍してるけどもし前世があるとすればこれの応用で呼び覚ますこととかワンチャン可能じゃない?
トラベルというよりトリップだね
オトナ帝国じゃん
香りとタイムスリップって、「時をかける少女」かと思った。