長い針金の先っぽに扇状のラケットのような羽。それをゼンマイ仕掛けのように動かしながらホバリングするのは、ラケットハチドリのオスだ。
まさに生命の神秘、インテリジェンスデザインがあるとすれば彼らなのかもしれない。
その愛らしい動きを見てみよう。
動くおもちゃみたいなハチドリ
南アメリカ北部、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルの山脈に生息するラケットハチドリ(Ocreatus underwoodii)は、オスとメスで姿形が大きな異なる「性的二型」である。🐦 La cola del macho del colibri de raquetas (Ocreatus underwoodii) es espectacular, con dos plumas externas muy largas, curvadas y terminadas en raquetas de color azul verdoso. #naturaleza pic.twitter.com/0nEzWI7Kwv
— ✍️ Leonardo D'Anchiano (@HdAnchiano) April 1, 2022
オスだけが、長さ7.5〜9cmほどの2つの細長い尾羽を持っており、長い軸の先端にはラケットのような扇状の尾羽がついている。
止まっているときは2つの尾羽を並行に重ねているが、飛ぶとき、ホバリングをするときはそれを大きく広げてバランスを取って動かすのだ。
photo by iStock
やだもうかわいいったらありゃしない。オス・メスともに、全体の羽色は光沢のある緑色で、脚の上、お腹の下あたりに白いもふもふの羽が付いているのも特徴だ。
どこまでも計算しつくされたデザインと精巧さ、やっぱインテリジェンスなのかもしれない。ていうかハチドリ全てがそうなのかもしれない。
ラケットハチドリは、2時間ごとに蜜を吸う必要があるため、生存に不可欠な蜜を争い合うこともあるそうだ。以下の動画はオスのラケットハチドリ同士の空中戦。
written by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
リアルなんだろうけど、CGみたいだね。
2. 匿名処理班
やだっ!カワイイ妖精さん
3. 匿名処理班
長い尻尾やフワフワの足が可愛い戦いだけど、ハチドリの喧嘩はその速度と嘴の鋭さから、時に刺突が内蔵に達する事もあるらしい…。
4. 匿名処理班
スカイダイビングのフォームに見える
羽根が高速で見えないから、宙に浮いてるみたい
5. 匿名処理班
めっちゃ可愛いけど、尾羽が足に見えて、開脚しながら蜜飲んでるように見えて笑ってしまう
6. 匿名処理班
「時計じかけのハチドリ」
7. 匿名処理班
また面白い飾り付けたなぁ
飛ぶとき邪魔にならんのかしら
8. 匿名処理班
そこインテリジェンスして2時間置きの栄養補給仕様を搭載する鬼畜創造神
9. 匿名処理班
記事の本題よりもハチドリ専用の餌入れ?がある事に驚き
は〜いろんな国のいろんなメーカーがいろんな物を作ってるんやね〜
10.
11. 匿名処理班
どうしたらあんなに。機能美…ってイイ
鳥としても美しいけど、虫的な美しさもあるね。
12. 匿名処理班
動画の最後、最初からいる個体が他の個体を追っ払って蜜壺独占してるのがわかるね。
超燃費悪いから餌をめぐる争いが熾烈になるのもやむなしってか、やっぱりデザインにステータス全振りしすぎてスタミナなさすぎるの、生き物としての構造的欠陥を感じるわあ。。
13. 匿名処理班
※12
かわゆいに全振りだね