メインコンテンツにスキップ

サーカスやショーでの動物利用禁止、犬や猫のペットショップでの展示販売を禁止。フランスで強化した動物保護法が可決

記事の本文にスキップ

53件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 動物たちの権利を守るため、フランスではより強化された動物福祉法が可決された。これにより、サーカスや水族館などで動物を使ったショーが違法となり、ペットショップで犬や猫を展示販売することも違法となる。

 2020年から議論されていたこの法律は、フランス議会上院で、ほぼ満場一致(反対票1票)で可決され、2024年以降段階的に施行されることになる。

 他にも、飼育放棄や動物虐待に関する罰則も強化された。

サーカスや水族館などのショーで動物の利用禁止

 11月18日、フランス議会上院はサーカスや水族館などで行われている動物のショーを禁じる法案を可決した。

 2024年に、サーカスにおけるトラやライオン、クマな、象などの野生動物利用が禁じられ、2026年にはイルカやシャシのショーも禁止され、2028年には動物の所有自体が違法となる。

 すでに多数の自治体で、動物を使用したサーカス巡業を禁じており、今後はテレビ番組やナイトクラブ、プライベートパーティーでの動物の使用が違法となる。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

ペットショップなどでの犬や猫の展示販売を禁止

 また、2024年より、ペットショップでの犬や猫の展示販売も禁止される。飼いたい場合は保護施設から引き取るか、優良認定されたブリーダーから直接購入する。

 オンラインにおける生体販売も規制強化され、優良認定されたブリーダーとペットショップでのみネット販売が許可される。

 また、ペットを引き取ってから7日間はお試し期間として解約を可能としたうえで、飼い主になる条件として、飼育に関する知識があることを証明する書類への署名が義務付けられる。

 これは、衝動的にペットを迎え入れたたものの、すぐに捨ててしまう飼い主が多いことが原因している。フランスの動物保護団体によると、約2200万匹の犬と猫が飼われているが、毎年10万匹が捨てられているという。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

動物虐待、飼育放棄の罰則も強化

 また、動物を虐待した場合の最高刑も引き上げられる。5年以下の禁固刑と75000ユーロ(約964万円)の罰金が科せられる。

 ペットを捨てたりするなどの飼育放棄の場合は、最高で2年間の禁固刑と3万ユーロ(約390万円)の罰金が科される。

 また、未成年者による動物虐待の罰則も強化されるが、犯罪内容により、裁判官の判断で「動物虐待に関する講習」を受講することで実刑の代わりとなる。

 さらに学校教育に「ペットに関する正しい知識と飼い方」に関する授業が設けられる。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

内容が不十分だとする声も

 フランスには120人ほどのサーカス所有者がいるが、「彼らが所有する動物が見捨てられる可能性がある」と反発の声も上がっている。

 サーカス動物調教者組合の責任者ウィリアム・カーウィッチさんは、「私たちのサーカスには、虐待された動物はいません。これは、恣意的な法律です」と、メディアの取材で述べている。

 一方、一部の環境保護団体は法の内容が不十分だと批判があがっている。

 というのも、今回の法案には農村部で伝統行事となっている狩猟や闘牛が、長年の文化的慣習として農村地域の支持者により断固として擁護されており、禁止には至らなかったからだ。

 環境保護団体は、大規模な畜産農場の環境改善も要求していたが、かねてから議論されていたガチョウやアヒルへの強制給餌で肝臓を肥大させるフォアグラ農場については、今回は含まれていない。

 しかし、ミンク養殖農場においては直ちに終了となった。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

世論調査ではフランス人の大多数が支持

 世論調査では、フランス人の大多数が法案を支持。またかねてより、動物の福祉を保護する大規模な署名運動も行われており、それが実を結んだ形となった。今後も、段階的な措置が取られていくことが期待されている。

 これらの変更によって、フランスは娯楽のための動物の使用を禁止または大幅に制限した20を超えるヨーロッパ諸国と歩調を合わせた形となった。

 ちなみに、ドイツでは2019年に動物たちのショーが禁じられており、イギリスでも同年、野生動物を使ったサーカス公演を禁止する法案が可決されている。

References:France bans wild animals in circuses / What you need to know about France’s new animal rights law / written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 53件

コメントを書く

  1. 権利って一体何なんだろう?
    それに自然との関わりで大切なのは「思いやり」と「割り切り」の二つだと思うんだけれど…

    • +19
  2. 中世ヨーロッパでは、動物裁判ってのやってたこともあるみたいだけど、それに対する贖罪の気持ちなんかもあるのかな
    いずれにしても時代が変わるだけで人間からの扱いがゴニョゴニョと変わる動物からしたら迷惑な話だね。

    • +7
  3. ルイ・ヴィトン シャネル エルメス

    みんなフランスのブランドですけど革使ってますよね。
    その辺はどうでもいいんすか

    • +8
    1. >>3
      製品に革使う事とペット売買やショーで動物使う事に何の関係が?

      革製品の革は殆ど食肉と一緒に取ってるけど、ペットショップの犬猫やショー動物捌いて革取ってると思ってるの?

      • -7
    2. ※3 ※43

      コメント43は ※3あてです

      • 評価
  4. ペット販売も動物のショーも禁止にしたあとの残された動物の行く末のことまで考えてない感じでなんか素直に賞賛できない

    • +31
    1. ※4
      アジアに輸出して食べてもらえよぐらいに思ってるだろうな

      • 評価
    2. >>4
      法律制定以降の新たなサーカス団の設立が禁止なら
      いいけど
      今現在サーカスで生計立ててる人達は
      失業して動物達は飢え死にするの❓とか
      色々問題あるよね

      • +11
  5. なーんか偽善に思えて仕方ない。まぁやらない偽善よりやる偽善ではあるんだけどね

    • +6
    1. >>5
      たいてい偽善ですらなく自己中(顕示欲)&自己満足なんだよな。

      • +18
  6. EUなのだからフランスだけを規制しても効果は薄いと思うけど
    ペットの販売禁止に関しては賛成
    同じ人間同士であっても他人の幸せは理解しきれない
    別種である動物の幸福など理解しようがないのだから、殺処分を減らすのが動物愛護だと思う
    その為には蛇口を締めるのが一番
    供給量を減らせば野良も殺処分も減る

    • +11
  7. サーカスの猛獣ショーは確かに要らないや
    動物見たいならテレビで大自然の中でスパイカメラとか使ったリアルな生態をとったドキュメントがあるし、本物が見たいならちゃんとした動物園で知識を得ながら見たほうがいいし。お金を頑張って稼いでアフリカなり現地にサファリツアーで行けばいいんだし

    • +11
  8. まっとうなサーカスは困るだけだし、動物虐待してるようなサーカスなら殺処分しそうだし、いいところがない

    • +16
  9. サーカスがNGでフォアグラがOKって違う気がするけど、そこにいくための第一歩と考えたらいいのかな

    • +25
  10. 劣悪な環境に居るならその動物達が救われることはいい事だけど
    ショーをやってお金稼いでいい餌もらえるならそれは別に悪い事ではないと思うんだけど

    • +12
    1. ※11
      サーカスって各地で公演するから移動してるのよ。飼育されてる環境にも限度があるわけなのよね

      • -1
  11. 家畜化もひとつの生存戦略だと思うけどな
    明らかな虐待は別として人の都合でいい悪い決めるものでもないだろ
    今回明らかな虐待の方はスルーなようだが

    • +22
    1. >>12
      猫の生存戦略ではなくて人による品種改良の結果の家畜化だよ。
      ブロイラーが自分の意思で人間に食われたいと思ってるのか?

      • -5
    2. >>12
      馬は家畜化したものだけが生き残ってるね。純野生馬が存在しない。
      とても生存戦略とは呼べないけど、種として大繁殖しているのは養鶏かな。地質に含まれた鶏の骨が余りにも多いせいで、後の時代からこの時代の主要動物は鶏と勘違いされるかもしれないくらい、空前の大繁殖が行われている。

      • +1
  12. フランスはフォアグラやめてからモノ言えや!
    アレこそ残酷やろ

    • +17
  13. いっそ新たなペットの飼育は禁止にしたら良いんじゃないのか

    • +15
  14. でも人工的に商業目的で繁殖・養殖されなかったらとっくに絶滅してる品種ばっかりじゃないの?

    • +8
  15. いろいろ不満が残る内容だけど、これを足掛かりに改善していくといいんじゃないか?
    無関心よりはよっぽどいい。

    • +10
  16. 石やコンクリートなどで地面を舗装するの禁止にでもしてろ

    • +1
  17. ペットはよいのか…?一生首輪つけられ今なら家に監禁している状態だよね…言いだしたら切りがない…何処まで行っても人間のエゴだよ!

    • +11
  18. やらない言い訳に
    小さなことに難癖つけてる輩の多いこと

    100の利点より10の欠点を尊重している

    だから日本は進歩しない

    • -20
    1. ※30
      利点は100で欠点は10なんだ。
      その判断基準は何処にあるんだい?
      ただの君の主観じゃないのかね。
      よくいる欧米カブレにしか見えんわ。

      • +7
    2. >>30
      コメ欄見てるとそんなことを思わされちゃいますね
      現状維持、先送り、日和見、事なかれ主義…
      たとえ完璧でなくともまずは歩み出さないとないと前には進めないのに

      • -3
    3. >>30
      日本には300年前に生類憐れみの令というものがありますのでフランスは300年日本の後ろを歩いていることになりますね!
      フランスの倫理がよりよく進歩することを応援しますよ👍

      • +3
  19. もうペットは生身のものは基本禁止で、AR的な電子ペットに切り替えていけよ。

    • +12
  20. 淘汰された側が進化絶滅誕生を繰り返してきたのは事実で、生物ピラミッドのなかで支配しないことなんてできない。愛玩動物を生んでしまったことは結果で、それを無かったことにはできない。やっちまった側がどうこうしようなんて、それこそ自然への人間のエゴのように感じる。

    • +3
  21. 別に交通事故だってゼロには出来ない
    殺人や強盗や飲酒運転だって今後完全には無くせないだろう
    しかし「減らす努力」を放棄して良いのかと言ったらそれも極論なわけで

    こういう動物の権利もワンアクションだけで即時完全解決じゃなくとも進んでいるだけマシではなかろうか フォアグラとかは今後の課題だろう

    • +5
  22. 高額な革製品ブランドだから…というなら、流通を考えてください。

    牛馬ダチョウ等の皮は食肉加工の副産物で、皮だけをとるために殺して捨てているわけではありません。(禁止とされている)
    毛皮だけ取られるだけのミンク、ラクーン、ラビットの毛皮産業は、世界的に非難され減ってきています。

    高級ブランドが高額なのは、時計や自動車と同じで、職人技と品質、そして高額でも需要に応えられるだけのブランディング力です。丈夫・機能・美など品質が良いという証でもあります。上質な動物の皮だけを剥いで高く売っているわけではない。
    むしろ、扱い良く職人技で長く使える品物という意味で、プラスチックやビニール製品よりもはるかにエコであり元来の人の生活に基づいています。

    皆が、食肉による革製品を使っていたら、大量消費の使い捨て文化も無く、マイクロプラスチック等の環境問題も無かったでしょう。

    「物を大切に出来ない者は、命を大切になんかできない」と言われ育てられました。残念ながら現代はその通りだと思います。

    • +7
  23. フォアグラは
    アヒルの育成法がスゲーなとは思うけど
    普通に鶏育てて
    卵とったり
    鶏肉にするのと同じだと思うんだが
    私は変なのかな…
    ちゃんと食べるんだからええやん…

    • +5
    1. >>44
      外国の事だから、日本に奴らが勝手な価値観や考えとかを押し付けて来なければ勝手にやれば良いと思う。
      ちなみに日本が一番農薬たっぷりの遺伝子組み換え作物を摂取してるだけじゃなく、家畜もそれらを肥料として食べてるの思い出した。
      ttps://www.kaku-ichi.co.jp/media/tips/genetically-modified-orgasnisms

      • -6
  24. フォアグラ禁止になってない時点で他人ごとってことだろ、動物の調教師が首になっても娯楽は他にあるし、ショーの為の動物が殺処分されても一般人には関係が無いけどフォアグラ食えなくなったら関係あるからな。

    • +9
  25. ショーに使われる動物の中にはそれを「遊び」と認識して楽しんでたりショーが必要な運動量の確保に繋がっているものもいると思うんだけどその辺はどうなっているんだろう。
    ショーに利用される動物の環境改善や密猟からの入手の厳罰化とかならわかるが、安易に一括で禁止にするのが動物のためになるかというとそうとも言えないケースが混じってきそう。

    • +6
  26. なーんかすっごい独善的と言うか科学的でも公平でもない法律だなあって感じ
    サーカスのもだけど毛皮即禁止でフォアグラOKとかも勝手なもんですねえって思う
    毛皮だって中の肉食う場合もあるし、直では食わなくても農業用肥料とかになってんだし
    食うためならOKって基準だってかなりガバガバなのよね

    • +5
  27. 反対意見が多いな

    >犬や猫のペットショップでの展示販売を禁止

    こんな素晴らしい法案に反対するのは
    動物を虐待しているクズしかいない

    • -8
    1. >>54
      逆に言うとその点しか誉められるところないし

      • +3
    2. >>54
      ペットショップはNGなのにネット販売はOKなのが意外だった
      犬猫が展示販売されてる時点でストレスを感じさせないことを重視したのかな

      • +4
  28. 動物に不要なストレスをかけて見せ物にするような娯楽の規制には賛同出来るけど、その基準が「可哀想に見えるかどうか」っていう人間目線で、なおかつ凄く曖昧なのがね…。
    明らかな動物虐待で規制すべきものと、ドッグ・アジリティみたいに動物自身が喜んでやっているものとをどう区別するのか。
    同じ動物を使った同じ内容のショーでもストレスの感じ具合は個体差があるし、動物自身が嫌々やらされていないかどうかを判断基準にするとしてもそれは人間の主観が入るよね。

    • +8
  29. それでメシ食ってる連中がいるからな。
    彼らより愛玩動物の方が大事にされる時代ってことだ。

    • 評価
  30. ペットショップで実物の「幼体」を見て衝動買いする人ほど、
    その後ペットを捨てるという愚行に走りやすいのは自明のレベルだと思うから、
    実物販売を禁止するのは良い。
    虐待を厳罰化するのも良い。

    でも、ショーを全面禁止するのはなんか違う気がする。

    • +3
  31. 根本的な大きな部分は「ブリーダーによる劣悪な繁殖・飼育環境」と「売れ残りの殺処分」なんだよ。他にも細かいことはあるが、頭お花畑じゃわからない連中に言っても想像すらできないだろうから簡単に言えば、それらを全部ひっくるめて何とかしようとしたときに手っ取り早いのが流通禁止の1つに行き着くわけ。
    どうせ優しく教えたところで逆張りするだけだし、キツめに言ったら内容や問題より言い方ガーとしか言わないレベルの人間しかここにいないのだからどうでもいいけどね。

    • 評価
  32. 日本で考えるとイルカショーとか猿回しが違反になるね

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。