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10年間家にゴミを集め続ける男性。それにはこんな事情があった

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(著)・ (編集)

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image credit:SBS
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 不要なものをため込み続けることで生まれるゴミ屋敷は日本でも時折ニュースに取り上げられるが、海外メディアでゴミ屋敷と決別した一家の衝撃エピソードが話題を呼んでいる。

 韓国の光州広域市で妻(70歳)と息子(40代)と3人で暮らすチョイさん(75歳)の家は近所でも有名なゴミ屋敷だ。

 その家はおよそ10年前からチョイさんが拾い集めるゴミで満たされるようになり、本来くつろげるはずの部屋も悪臭を放つゴミでいっぱい。庭や玄関にもゴミが積もり積もっている。

 「ただのゴミでもお宝になる」と主張するチョイさんにより、不衛生な環境で暮らす家族。だがその根底には一家が長年抱えてきた事情があったのだ。

ゴミはお宝?10年間家にゴミを集め続ける男性

 これは韓国のテレビ局SBSで取り上げられたある一家のエピソードだ。

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image credit:SBS

 退職して年金暮らしのチョイさん(75歳)は、およそ10年前から光州広域市の自宅にゴミを集めている。きっかけは「ただのゴミがある人にとってはお宝になること」を知ったからだ。

 以来、チョイさんがせっせと持ち込んできたゴミはベランダや庭どころか家からもあふれ、いつしか家そのものを覆うほどになった。

ゴミの山でふさがれた玄関。不衛生な環境で暮らす家族

 正面玄関は溜まったゴミの袋で覆われているため、文字通りゴミの山を登ってドアをくぐり抜けねば中には入れない。

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image credit:SBS

 チョイさんは妻(70歳)と息子の3人暮らしだが、ひどい悪臭が鼻をつくゴミ屋敷内は大量のゴミと一緒に呼吸も満足にできないほど不衛生な空気が充満している。なのに一家はこの環境に何年も耐えていた。

 廊下も部屋もがらくただらけで足の踏み場もなく、就寝時はかろうじて空間が残る小部屋で身を寄せ合って眠るという。

住民も根負け。苦情が来てもありとあらゆるものを家に

 近所でも有名なゴミ屋敷を巡り、住民は初め文句を言っていたが、何度言ってもひたすらゴミを持ち帰り続けるチョイさんに根負けし、あきらめていた。

まともに使えるものならどんなものでも役に立ちます。ゴミは誤って捨てられたお宝です。

 そう主張するチョイさんは周囲のことなどお構いなしで、日々街を歩き回ってはありとあらゆるものを集めてきたのだ。

親の年金だけをあてに引きこもる息子。がらくたは息子に残す財産?

 一方、40代とみられる彼の息子は1年以上も外出してない。彼は一日中寝室を兼ねた小さな部屋に座ってる以外何もしておらず、体重は100キロを超えている。

 「頼むから外に出て仕事を探してくれ」という親の嘆願にも耳を傾けることなく、親の年金だけをあてにして暮らす息子。

 実はそれこそがチョイさんが10年続けるがらくたの集めの理由だったのだ。

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image credit:SBS

息子は家にいるのが好きなので職探しのために出かけることはありません。私たち夫婦は息子の将来が心配でたまらないんです。

妻と私がいつか亡くなれば息子は支えを失うかもしれない。家にたくさん物を保管するのはそのためです。だから多ければ多いほど良いんです

妻が心臓病に!家族のため家の清掃を依頼することに

 だがそんなチョイさんの習慣をゆるがす出来事が起きた。健康診断により、チョイさんの妻が深刻な心臓病であることが判明したのだ。

 診断した医師は手術に加え、清潔な住環境と十分な運動が必要だと述べた。

 その診断にショックを受け、自分が掃除を怠っていたせいだと反省したチョイさんは、妻の健康と家族の問題を解決するためボランティアに家の掃除を頼むことを決めた。

 話が決まると、年金受給者が10年以上にわたり収集したとみられる150トンものゴミを分別するため、226人ものスタッフと掘削機が持ち込まれた。

きれいになった家で涙。二度とゴミを拾わないと誓うチョイさん

 一方、息子は掃除のために部屋を出るのを拒否。家の中でスタッフにがらくたを手渡していたが、やがて両親の懸命な説得により外に出ることに同意した。

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image credit:SBS

 かくして清掃が終わり、久々にゴミがない我が家を目にしたチョイさんは涙を流し「妻の将来と健康のため、ゴミは二度と拾いません」と語った。

 この一件で彼の妻は心臓の手術を受け無事退院。また1年以上引きこもっていた息子は歩行も困難だったのか掃除の際に家から担架で救急車に乗せられたきり、入院しているそうだ。

引きこもりの息子に責任を感じ、傷ついていたための行動か

 チョイさんのカウンセリングをした心理学者によると、年老いてきた彼は家に引きこもったまま仕事も見つけられず、何もしていない息子を見るたびに親である自分自身を責め、傷ついていたという。

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 チョイさんが10年以上も溜め続けたゴミ。それは彼にとって自立が見込めない息子に残せる財産であったと同時に、自身をさいなむ家庭の問題を覆い隠し、つらい痛みを和らげるものだったのかもしれない。

 ゴミ屋敷の背後にはいろいろな原因があるといわれるが、過去にはただのゴミ屋敷と思われていた家に価値あるお宝が集まっていた例もある。

 2020年、イギリスで20年間かけて2軒の家や2つの車庫にものをためていた64歳の男性が亡くなり、その収集品に約5億4200万円もの価値があることが判明した。

 退職後の資金作りのため収集を続けていたとみられるその男性は不幸にも心臓発作で亡くなり、収集品は遺族の同意を経てオークションにかけられたそうだ。

References:odditycentralなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. 「お菓子が入っていた箱が勿体無くて捨てられない~」「いつかは使うであろうレジ袋をまとめて取っておく~」という心理状態の、異常に極端なやつがゴミ屋敷だとされている。

    • +8
    1. ※1
      マジで?
      やばい、予備軍かもしれん

      • +3
    2. ※1
      そのお菓子の箱とか包装紙が捨てられない、っていうのは、小学校が原因の一つにあるんだぜ…。
      なぜなら図工や夏休みの工作で何かしらの作品を作る、っていう時に、家にあるお菓子の箱や包装紙を持ってきてくださいっていうのが多いから。
      しかも急に言われたり(子供か学校かの過失はともかく)するもんだから、ストックがない家は焦る。卒業するまでは使えそうなのは溜めておこう、からの習慣になる、という…。

      • +12
    3. ※1
      そういうのって大事にとっておいてるうちは使わないのに思い切って捨てると数日後に必要になったりするんだよな

      • +12
      1. ※28
        忘れていたのに、捨てようと手に取った時に「こんな箱がある」と再インプットされるからね

        • +5
  2. 日本でも度々ゴミ屋敷が問題になるけど大抵何かしらの心的問題を抱えてるんだよねえ
    今回は奥さんが病気なったことで自発的に片付けようという気になってくれてよかったけど
    強制的に掃除だけしてもしばらくすると元に戻っちゃうケースも有るため根気よく本人をケアする必要がある

    • +32
  3. 本当に息子に財産としてゴミを集めていたのだとすれば、相当メンタル悪かったと思うよ
    ゴミ(それも悪臭が漂うような不衛生な物)がお宝に見えるって、相当病んでいないとできないと思う
    ここの一家は継続的に医療支援を受けられるのかな?
    韓国は保険がないから病院に通うのも大変だって聞いたけども。

    • +16
  4. 心の隙間をゴミで埋めようとしているような気がする。ゴミはどうやってもゴミなのに。

    • +9
  5. >一方、40代とみられる彼の息子は1年以上も外出してない。彼は一日中寝室を兼ねた小さな部屋に座ってる以外何もしておらず、体重は100キロを超えている。
    「頼むから外に出て仕事を探してくれ」という親の嘆願にも耳を傾けることなく、親の年金だけをあてにして暮らす息子。
    >また1年以上引きこもっていた息子は歩行も困難だったのか掃除の際に家から担架で救急車に乗せられたきり、入院しているそうだ。

    息子さんも状態良くなってほしいね

    • +13
  6. ゴミ屋敷問題は一旦解決したけど
    このまま8050問題に突入するんだろうな

    • +9
  7. 逆に、物を増やすのが怖いって人はいない?

    何かを買うにも必要以上に疑り深くなって、雁字搦めになった結果、結局何も買えない事が多い。
    物にしろ、思い出にしろ、残すことに抵抗があって、後で後悔する。

    • +6
    1. ※14
      気軽にリサイクルや古物にだせる所をチェックしとくと安心するわ

      • +4
    2. >>14
      得るか失うかっていうベクトルが違うだけでいずれも病的ではあるし、根元は同じなのでは?
      物質への固執というかなんというか

      • +5
    3. ※14
      自分はモノを増やしたくない症候群、空っぽの部屋に住んでご満悦だったが
      捨てられない症候群の母をひきとって同居するうち
      捨てられない人間になってしまった
      何方の病も表裏一体ではないだろうか?

      • +3
  8. 逃避行動か子供への警告、あるいは大々的なSOS。
    僕はSOSだと思う。

    • +12
  9. 田舎の戸建ての独居老人の逝ったあと問題も似たようなもんや
    リノベーションとかいう単語をちらつかせて誤魔化そうとしてるのも滑稽

    • +2
  10. 収集不安、収集癖を越えた収集症状態なのは明らか。
    発症のきっかけは息子への不満から生まれるストレス。
    だから息子の問題が片付かない以上、また収集し始める。必ずだ。

    • +7
  11. 幼少期に保護者に所有物を勝手に捨てられる、という経験をしたひとが、大人になってから収集癖を悪化させる、という説もある。

    • +5
  12. 幼稚園の頃からの漫画や付録、雑貨も全部捨てない友人いて
    30過ぎても部屋にはすり鉢上に物が積み上がってた
    生まれつきの性質みたいなのも影響してるのかもかも

    • +1
  13. 実は俺も一時期ゴミを貯めたことがある
    原因は、ゴミの分別だ!
    間違えると持っていかないから持ち帰る
    仕事が忙しく、疲れ切って
    ゴミの分別なんて、やってられん、自炊すらやっとなんだから
    しかたがないから貯めこんだ

    ただ、この頃が一番働いたね!
    出世コースまっしぐらの時代だった
    ゴミの分別ぐらい、金で解決してくれたらってマジで思ってた時だ

    • +3
    1. ※26
      ゴミの分別する余裕すらなくなってる時点で、君のメンタルも相当やられてたんと違うか

      • +5
      1. ※34
        あとね、収集日によって回収していくものが違うってのも結構大変なのよね。
        その日を逃すと二週間後とか、勤務時間の兼ね合いで前の日の夜には出せないからさらに二週間後とかね。
        いつでも出して良くて、ここは生ごみ、ここは不燃ごみ、ここはプラみたいに別れていればしっかり分別して出すんですけどね。甘ったれるなって怒られそうですが、早朝に出て、深夜に帰ってくるような生活だとどうしても出しにくいのようねー

        • +3
  14. まぁ心の問題とか将来の不安だよね。結局

    • +2
  15. 息子の為というのもどうかな
    使えるものは悪臭はしないし、野ざらしにしたらほとんどのものが傷むよね
    もっと中古品屋っぽくなるならまだわかるけど

    やっぱり精神疾患のケがあって息子にも遺伝してるんだと思う

    • +4
  16. 日本じゃゴミを出した時点で所有権は自治体のものになり持ち帰りは窃盗罪が成り立つけど実際ほぼ野放し。
    これを徹底的に取り締まればゴミ屋敷になるのを防げると思う。

    • +4
    1. ※33
      > 所有権は自治体のものになり

      これは自治体の設置したゴミ捨て場に出されたゴミについてだけの話だった気がする。
      不法投棄物も含むんだっけ?

      • +1
  17. いつの間にかため込んだガラクタを一気に捨てると、スッゴく気持ちいい♪

    ガラクタみたいな人間関係のストレスも、一気に捨てられたらいいのに……

    この韓国のお父さんにとって、ゴミは息子に対する気持ちの投影だったんじゃないかな?

    使えない役立たずを大事にする自分……

    いや別に、この息子がゴミだって言ってる訳じゃなくてね(白目)

    • +2
  18. 私もメンタルやられてから引きこもりだけど、8050問題は他人事じゃないから、とりあえず数年前から、現金をかき集めてるよ……お隣にも同じような人いるんだなぁ。好きでこもってるわけじゃないんだよ。

    • -1

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