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北極圏の地温がヤバイ。シベリアで48度を記録していたことが衛星画像で明らかに

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(著) (編集)

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 北極圏を含むシベリアは、極寒の地として知られているが、それはもう過去の話となってしまうかもしれない。新たに公開された衛星画像によって、一部地域で地温が48度に達していたことが明らかにされたのだ。

 特にサハ共和国では、持続的な熱波が到来しており、6月21日に撮影された地温(地表面の温度)を示す画像によると、ベルホヤンスク付近で摂氏48°度を記録、気温においても38度を記録し、昨年に引き続き北極圏での過去最高気温となっている。

シベリア全体の地温が熱帯地域並みに高温に

 シベリアもまた、気候変動の影響を避けられない状況となっているようだ。ESAの地球観測衛星センチネル-3Aによって、シベリア東部にあるサハ共和国ベルホヤンスクで摂氏48度の”地温”が観測された。

 念のために言っておくと、この数字は”気温”ではなく地面の表面の温度を示す”地温”だ。だが、暑いことに変わりはなく、ベルホヤンスクでは昨年に引き続き、気温も38度に達しており、史上最高気温となっている。

 ベルホヤンスクは北極圏のすぐ内側に位置するシベリアの遠隔地で約1300人が暮らしている。この地の気候は極端で、1月の平均最高気温は氷点下42度という極寒だが、6月には平均で20度まで上昇する。だが今回、6月の平均気温の約倍の温度となってしまったようだ。

 異常な暑さはシベリアの各地で観測されており、たとえばコヴォロヴォの地温は43度、サスキラフの地温は37度が記録された。

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シベリア全体の地温を示す衛星画像 / image credit:European Union, Copernicus Sentinel-3 imagery

シベリアの高温化による悪影響

 記録的な暑さは、極寒の地だったシベリアに様々な影響を与える。まず懸念されるのが、永久凍土の融解だ。ここにはメタンなどの強力な温室効果ガスが閉じ込められており、永久凍土が解けてしまえばそれが放出されて、温暖化を加速させる。

 さらにシベリアの大地自体も不安定になる。そのため建物への被害や、地滑りといった自然災害が起こりやすくなる。

 また永久凍土は氷河期のマンモスサイアナグマなど、太古の時代の動植物が当時のままの姿で保存されていることでも知られている。氷が解ければ、そうした動植物が露出し、いずれは腐って永遠に失われてしまうだろう。

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photo by iStock

シベリアの高温はまだまだ続く可能性大

 北極圏で夏季に気温が高くなるのは珍しいことではないが、ここ数年は異常な高温が続いている。シベリアでは昨年も記録史上最高”気温”が観測されており、北極圏では世界平均の2倍の速さで温暖化が進んでいると考えられている。

 こうした高温は永久凍土を解かすだけではなく、山火事をも引き起こしており、それによって記録的な量の二酸化炭素が放出され、おそらく今後も同じような暑さに見舞われるだろう可能性を高めている。

 今年は北極圏での熱波が長引いており、欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(CAMS)は、今年3月、4月、5月は、北極圏の平均気温が平年より約10度高かったと報告した。

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photo by Pixabay

一方アメリカでは暑すぎて猛禽類が飛べなくなる

 現在アメリカの一部の州でも熱波が到来中だ。アリゾナ州ではここ数日、気温が49度近くになる日が続いたそうで、高速道路などでうずくまっているイヌワシが発見された。

 このイヌワシに外傷は一切なく、アリゾナ州動物局が保護して調べたところ、その原因は極端な暑さによるものと判明した。

 アリゾナ州南部では先週「高温警報」を発令されており、6月17日には高温により飛べなくなった20羽の猛禽類が保護されたそうだ。

References:Land Surface Temperature in the Sakha Republic | Copernicus / Extreme Arizona heat is giving large raptors heat stroke | Fort Worth Star-Telegram/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

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  1. 今年の6月は涼しい
    まだエアコンのお世話になっていない(東京)

    • +5
    1. >>1
      寒すぎる
      夜は窓閉めて毛布被って寝てる(福島)

      • +3
    2. >>1
      埼玉は今日も30度でエアコンは除湿にしたんだが、そうすると寒いんだよ。
      冷房だと、26度は暑いけど25度は寒い(22畳吹き抜けアリリビング)。

      • 評価
  2. 「飛ぶ鳥も死んで地面に落ちるほどの寒さ」とは言うけれど、今度は
    「飛ぶ鳥も死んで地面に落ちるほどの暑さ」なのね。

    • +9
  3. 色分けが分かりにくい、わざとなんか?と勘繰ってしまう

    • -6
  4. 航空機も温暖化進むと飛べず墜落するので
    船しか海外渡航しか選択しなくなるかもな
    そりゃ鳥も飛べなくなる

    • +5
  5. 6月で38度超えの気温は異常気象でしょうけど、シベリアの夏は必ずしも涼しいわけじゃなくて「シベリアでは300kmまでは距離ではない、30度までは暑さではない、ウォトカ3本までは酒ではない。」なんて冗談があるくらいには暑くなるみたい

    • +8
    1. >>8
      そうだよな
      シベリアの夏はクソ暑い
      蚊と虻が大量発生してマジやばい

      • +2
  6. これって昼間の日光が当たってる場所の温度か?
    そうだとしたらそれほど驚くほどの高温でもないと思うが

    • +3
  7. 永久凍土にはメタン蓄えてる所が多いからなあ。
    そこら辺が溶けると温暖化が加速しそうやね。
    SDGsとか効果ない事やってるしこのまま進むんやろうなあ。

    • +1
  8. 地温の普通が判らん素人からしてみると出来れば例年の地温も知りたかった
    気温じゃなく

    • +7
  9. ワイが生きてる間はあんま関係なさそうだからセーフ

    • -2
  10. 地球温暖化ではなく気候変動
    サハラ砂漠の空気が流れ込めばどこでも暑くなる
    逆に寒い地域の空気が暑い地域に流れ込めば寒くなるわけで
    トータルして衛星から気温を調べると実は寒冷化してる

    なお南極は最低気温を更新した模様

    • +3
    1. >>16
      地球温暖化に対する懐疑論、のwikiでも読んだら?
      そういう懐疑論に対してほとんど全てに反論があるみたいだよ

      • -3
      1. ※19
        すでに再反論されてるけど反論されていたら事実になるのか?
        根本的に気温と二酸化炭素の比例が嘘だった時点で最初の根拠が失われている

        なおたった200年の記録と違って地球の数十億年の歴史では必ずしも二酸化炭素と気温は比例していない

        • +1
      2. ※19
        なお温暖化の肯定論に対してもほとんど全てに反論がある模様

        • -2
      3. >>19
        反論がある、と書いてあるが具体的にどんな反論があるかは書いていない。
        そもそもWikipediaは誰でも記述できる、信用し過ぎてはならないメディアだ。

        • 評価
    2. ※16
      >トータルして衛星から気温を調べると実は寒冷化してる
      どこソース?
      NASAでは温暖化しているという発表。
      もちろん、+0.001度とか そんなもんだが。

      ※22
      >根本的に気温と二酸化炭素の比例が嘘だった時点で最初の根拠が失われている
      それこそたった一年の話だろ。
      熱はすぐには逃げない。
      根本的にCO2による地球温暖化のメカニズムが理解できていないようだ。

      • 評価
  11. 古代の細菌とか出てきてもおかしくないな

    • +3
  12. 憂慮すべき事態だが、悪いことばかりではない
    ロシアにとっては念願のシベリア開発には有利な状況だ

    • 評価
  13. ンで結局どのくらいやばいのかはわからんの?

    • -1

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