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ソクラテスの薬殺刑に使用された猛毒植物「ドクニンジン」がアメリカで満開の時期を迎える

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(著) (編集)

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 現在、アメリカのオハイオ州で、その昔ソクラテスの処刑用毒薬として用いられたことで知られている有毒植物「ドクニンジン(poison hemlock)」が満開の時期を迎えている。

 自然由来の植物なら体に優しいと思ったら大間違いで、自由に動け回れない植物だからこそオーバーキルな毒を蓄える。使い方次第では薬となるが、人をダメにする麻薬物質も植物から抽出されるし、人を死に至らしめるほどの植物も存在する。

 このドクニンジンは、北米で最も危険な植物の1つと言われており、触れれば水ぶくれができ、誤って食べると死に至る可能性もあるという。

Poison Hemlock — The Plant We Love To Hate

有毒植物のドクニンジンがオハイオ州で満開

 ドクニンジンは、小さく白い花が傘のような房状に密集した一見かわいらしい植物だが、その名の通り有毒植物として知られている。

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image credit: youtube

 ニンジンやセロリ、コリアンダーなどセリ科の仲間の一部と同じく、沼地や淡水の湖の付近など湿度の高い土地で育つこの植物は、現在アメリカのオハイオ州中部で大量発生し、満開の花を咲かせているという。

 2019年には、同州南部で広がったことが報告されていたが、今では州全体に散布しており、ペンシルベニア州でも勢いを広げて満開の時期を迎えているそうだ。

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image credit: youtube

 専門家はこのように述べている。

ドクニンジンは、北米で最も致命的な植物の1つです。

これには、コニインという毒性の高いピぺリジンアルカロイド化合物が含まれており、哺乳類の呼吸不全や死を引き起こします。

根は、葉や茎よりも毒性が強いですが、種子を含む植物の全ての部分が危険であるとみなす必要があるでしょう。

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image credit: youtube

食用植物と似ているため誤食の恐れが

 ドクニンジンは、乾燥した状態になると毒性が弱まるが、それでも有毒に変わりはない。しかし、他の食用のセリ科の植物と非常に似ているため、見分けが困難だと専門家は語る。

Queen Anne’s laceと呼ばれているワイルドキャロットと見た目がとても似ています。ワイルドキャロットは、根を生で食べることも可能ですし、調理にも使用されることがあります。

ですが、それと似ているドクニンジンを誤って食べてしまい、致命的・偶発的な中毒を引き起こすというケースがあります。

放牧された家畜動物は、ほとんどの場合勘が働くのか、牧草地に広がっているドクニンジンを口にしない賢さを持っていますが、干ばつなどで他に餌がなくなってしまった時には食べる可能性もあるので、家畜に被害がないよう注意することも重要です。

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image credit: youtube

触れると水ぶくれ、食べると命の危険も

 一見、素人には食べても問題ないセリ科の植物との見分けが困難なドクニンジン。しかし、他のセリ科の植物の緑色の茎とは異なり、ドクニンジンの茎は紫っぽい色であることが唯一の見分けのポイントとなるそうだ。

 2年に1度の周期で開花するドクニンジンは、1年目は15~20センチ程度の小さな植物だが、2年目になると急速に成長し、2メートル近くにもなる。

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image credit: youtube

 触れただけでその部分が水ぶくれを起こし、誤って食べると致命的にもなるこの花が現在満開シーズンを迎えているアメリカでは、ただそれを避けるしか今のところ方法はないようだ。

 万が一、根絶する場合は、燃やさないようにと専門家はアドバイスしている。

燃やすと、毒成分が空気中に出て肺に吸い込む可能性があります。切り取って埋め立て地に持ち込む方がいいでしょう。

 ちなみに、イギリスでは今の時期、同じくセリ科の多年生植物で有毒植物の「ジャイアント・ホグウィード」が、野原のあちこちで2メートルほどの高さに成長し、こちらも軽く触れただけで痒みと水ぶくれを発症させるため、人々に恐れられている。

追記(2021/06/25)本文を一部修正して再送します。

Top image:photo by Pixabay /References:USA Today / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. あ~おぃしそう!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

    • -7
  2. 「俺に触れると人参するぜ。」ドクニンゲン

    • -5
  3. ソクラテスが死んだのって毒人参飲んでから何日もしてからで、下痢をしながら苦しみもがいたそうです
    ホント毒殺って残酷です

    • +4
    1. ※3
      毒飲んで歩き回ってたら怠さを訴えて、横たわってそのまま…みたいな記述読んだことあって、楽な死に方では?と思ったけど違うのもあるのね

      • +2
  4. ドクナントカとか、写真だけでなく文字でもわかりやすいのはまだいいけど
    キョウチクトウとか毒あるなんて知らない人多いよねきっと
    個人の庭に普通に植わってたりするし
    名前に毒の気配がないやつにも注意しないと

    • +3
    1. ※4
      鈴蘭なんて名前も見た目も花言葉も可愛いのに致死毒がある
      むかし教会に通っていた時期もあって花自体は好きなんだけど

      • +4
  5. 白ピクミンが毒持ってる理由の元ネタだよね

    • 評価
  6. 日本にもドクゼリあるからね、気をつけないと。
    「ガマの根だよ、食べてごらん」て通りかかった人に配った事件があったね。
    **tp://db64tm2z.blog96.fc2.com/?m&no=2
    **tps://ja.wikinews.org/wiki/宮城県で食中毒 ドクゼリ誤食か

    • +9
  7. いや、ドクニンジン(ドクゼリ)とあるけど、それ二つは別物では。
    同じセリ科ではあるけど、見た目も全然違う。

    • -1
    1. ※7
      wikiから

      ドクニンジン
      英語では「ヘムロック」(「毒草」の意味)と呼ばれるが、この語は時どき、同じセリ科のドクゼリと混用されている(ドクゼリの英語の俗称は「ウォーター・ヘムロック」である)。ちなみにスペイン語やポルトガル語では、ドクニンジンのことを「シクータ (“Cicuta”)」と呼ぶが、英語ではドクゼリの意味で「シクータ」を用いる。慣習的にこのような混乱が見られるものの、ドクニンジンとドクゼリの違いは、容易に見分けることができる。

      ドクゼリ
      ソクラテスの毒殺刑に使われたとする説がある。ただし、実際に使われたのはドクゼリではなくドクニンジンだったという説もある。

      • +2
  8. 国内だけど、うちの大学敷地内でわさわさ野生化してるわ。
    もう手遅れのオオハンゴンソウなんかほっといて、今のうちに駆除しないと北海道じゅうにひろがりそう。

    • 評価
  9. なんかハルジオンににてるね。ハルジオンも今の季節満開だけど同じ仲間かな?

    • 評価
  10. この植物だけは
    滅ぼして良いとおもう
    マジ危険すぎる

    • -2
  11. 嫁が先にやってたら歴史が変わってた

    • 評価
  12. アメリカなら普通にトラクターの後ろに植物粉砕する器具つけて粉砕すりゃ安全に処理できるじゃないのと思うが

    • -3
  13. 「自然素材だから安全」みたいな売り文句よく見かけるけど
    そんなことないよね・・・自然には危険物もあちこちにあるから
    この売り文句は考え直したほうがいいと思うんだ

    • +1
  14. 自然素材だから安心~とかのキャッチコピー
    に対して
    パルモとかネットは長く同じネタとして言って来てるけど、
    人間に直接使う物に、毒性強い生体由来物質がが使われる事は前提として想定しないで、あくまで商品
    キャッチコピーとして使われている事を消費者が認識していないかのような設定をして
    毎度のように皮肉ってる領域にまで成るのはアホだと思う

    マイナスイオンとかコラーゲンとかの謎の疑似商法に言うのとは違うんだよ。
    (関係ないがコーラゲンドリンク、薬局でいつの間にか試供品を買い物袋に入れて貰っててDHCのバナナの飲んだけど正直薬品味で不味すぎてあれは安全でも無理だわ。関係ないが
    会長がネットの政治厨の陰謀論拗らせた怪文書DHCサイトに掲示したり科学的な意味が一番疑問なコーラゲンを試供品にしたり、エビデンスを求める姿勢が会社自体に無いように感じる)

    • -1
  15. 彼岸花は私の大好きな花だけど、あれも毒がある。秋に田んぼの畦道の土手が真っ赤になる程咲き乱れるの。綺麗なんだよなあ。

    毒があるし、死人花とか墓守花とか地獄花とか不吉な名前で呼ばれる。あの血のような赤と相まって不気味さもひとしお…

    でもそこが好きだったりするの私w

    鈴蘭や夾竹桃や彼岸花や紫陽花。毒のある美しい花は、不思議と心惹かれる。

    • +3
    1. >>22
      解ります。美しくて禍々しい毒花は心惹かれる。

      • 評価
    2. >>22
      毒ニンジンの花、かわいいと思います。彼岸花も外国では相思花って呼ばれて毒があるものの、怖いだけじゃなく、哀しすぎるぐらい切なくて、一層彼岸花の鮮やかさが映え映えしてくるように感じるので好きです。鈴蘭は存在そのものが可愛らしいですし、紫陽花は、ザ・日本の花で涼しげで、控えめだけど確かに必ず存在している美しさがありますね。

      • 評価

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