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卵を殻ごとコーヒーに入れる北欧式エッグコーヒーの淹れ方

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(著) (編集)

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pixabay
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 朝一杯のコーヒーが欠かせないという人もいるだろう。コーヒーの起源は諸説あるが、文字によるコーヒーの記録は、900年頃アラビア人の医師ラーゼスによるものが最初と言われている。その後世界中に広がっていったコーヒーは各国の食文化と混ざり合い、独自の進化を遂げていった。

 甘いコンデンスミルクをたっぷり入れる「ベトナムコーヒー」などはおなじみだが、ノルウェーやスウェーデンといった北欧では殻ごと卵を使う「エッグコーヒー」なるものが存在するという。

 いったいどんな味がするのだろう?その淹れ方を見ていこう。

北欧に伝わる殻ごと卵を入れたエッグコーヒー

 エッグコーヒーと聞くと、コーヒーに卵が入っているイメージがあるが、ノルウェーやスウェーデンに伝わるエッグコーヒーはそれとは異なるようだ。

 北欧では、殻付きの卵をカップに割って、挽いたコーヒー豆と一緒に混ぜ合わせ、ぐつぐつと煮込むのだ。

 卵白が液体(コーヒー)から不純物を取り除く役割を果たし、カップに濾過され抽出されるコーヒーは、苦みと酸味がないより滑らかなものになるそうだ。

 専門家によると、1800年代のコーヒーは高価な商品だったが、当時は高度な濾過方法が存在しなかったという。そこで、卵や魚の皮、雄鹿の枝角などのタンパク質が豊富なものをコーヒーに加え、不純物を濾過しやすくしていたという。

 ベトナムのエッグコーヒーのように卵黄と卵白を加えると、コーヒーはクリーミーで泡立つ食感になるが、コーヒーは全体的に酸性になる。

 しかし、コーヒーを抽出する段階で卵の殻を入れると、コーヒーの酸味を中和し、焙煎が不十分なコーヒーに伴う苦みと酸味を取り除くのに役立ち、胃に優しいコーヒーになるようだ。

殻ごと使う時には低温殺菌した卵がおすすめ

 海外では、卵のサルモネラ菌が懸念される。コーヒーを入れるために卵を殻ごと使うとなると、当然安全性や懸念を引き起こす。

 食の安全専門家は、このように警告している。

エッグコーヒーの製造過程では、その水温によって卵にサルモネラ菌が含まれないという保証はありません。

コーヒー用のお湯は通常、醸造中に沸点に達しないため、プロセス中に卵が安全に調理されない場合があります。軽く調理しただけの卵を食べると、サルモネラ菌に感染するリスクが高まります。

コーヒーが抗菌特性を持っているといった複数の研究がありますが、いずれも食中毒の原因となる細菌予防になるほどの効果はないのです。

そのため、北欧のエッグコーヒーを作る場合は、新鮮で低温殺菌された卵を使用することが望ましいでしょう。

北欧式エッグコーヒーの作り方

 では、いよいよそのエッグコーヒーの作り方をご紹介しよう。
 材料は下記の通りでレシピは1人分だ。

・大さじ3杯の粗びきコーヒー(フレンチプレスで入れる時に使用するのと同じものでOK)
・水 295ml
・冷水 88ml
・卵1個(卵黄、白身、殻)

Scandinavian EGG COFFEE – brewing coffee with an egg, SHELL & all

・水295mlを鍋に注ぎ、中火から強火でストーブ(もしくはコンロ)の上に置く。

・コーヒーをボウルまたはマグカップに入れ、そこに卵を割って殻も入れる。

・卵が完全にコーヒーと混ざりペースト状になるまでしっかりと混ぜる。混ぜにくい場合は少し水を加えてもOK→30秒間放置する。(放置することで苦みが逃げる)

・鍋の水が沸騰し始めたら、コーヒーと卵の混合物を鍋に加え、火を弱火にし約4分間煮る。(に出す時間はお好みで調整)

・鍋を火から下ろし、1分間そのままにする。

・鍋に冷水を追加する。 このプロセスを加えることで、コーヒーと卵の殻の混合物が底に沈む。(うまく沈まない時には冷水を少量追加したりスプーンですくったりする必要がある)

・濾過されたクリアなコーヒーが、上に上がってくる。濾過用の紙かザルを通して、カップに注げばできあがり

 ちなみに、この北欧エッグコーヒーは、19世紀にスカンジナビアからアメリカへ渡って来た移民たちによってアメリカで広められ、今でもミシガン州やミネソタ州などの中西部でよく飲まれているという。

 飲んだことある人がいたら感想が聞きたいな。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 37件

コメントを書く

  1. 日本人だからか、卵をフォークでかき混ぜるのに凄い違和感があるな…

    • -15
    1. >>1
      お前の頭が固いだけだろ
      他の日本人を巻き込むな

      • -8
  2. 澄んだスープを作るとき、鍋の中身を混ぜながら溶いた卵白を入れて一煮立ち、それを布やフィルターで濾せば、濁りが取れる。
    というやつだね。
    コーヒー飲むたびに玉子一個は凄いね、お金がかかる。
    日本の玉子はかなり安いほうだけど、北欧はどうなんだろう?
    またコーヒーを良く飲むとも聞くから、コレは特別なとき用かな、お客さん向けとか。
    たぶん普段はドリップ式じゃね。

    • +13
  3. 人類のこの真っ黒な液体に対する情熱は異常だ

    • +27
    1. ※3
      ジョーンズさん、コメントありがとう。

      • +5
  4. 最後に殻だけ取り除ければ卵カス(?)も何かに使えそうと思っちゃう

    • +2
  5. どんなゲテモノコーヒーかと思ったら卵は抽出するのに使うのか。
    ペーパーフィルターが手に入らない状況なら確かに便利かもしれんな。
    ちょっと試してみるか。

    • +4
    1. >>6
      でも、最後にぜんぶ濾せって書いてあったよね?
      やっぱり風味の変化が魅力的なのかなあ

      • 評価
  6. 殻を入れると言うから、割らずにどっぽんするのかと思ったけど違った

    • +11
  7. 素晴らしい情報をありがとうございます!
    ずっとお菓子探偵ハンナのシリーズで、朝のコーヒーを煎れる場面でコーヒーを殻ごと入れる場面がありまして、なぜ入れる?とか翻訳ミスにしては長すぎるし、、、とかモヤモヤしていたのです(;^ω^)
    記述としてはとても美味しくコーヒーを煎れていると自負しているようなのに、卵?しかも殻ごと??と思っていましたけど、この記事でホントに美味しかったのか!とスッキリしました。
    北欧だけでなくミネソタ州でも飲まれているということなので、ハンナもこの煎れ方をしていたんですね。日本の卵であればサルモネラ菌は、そこまで気にしなくともよいはずなので、自分で煎れてみようと思います。長年の疑問に答えをくださって、ありがとうございました!!

    • +35
    1. >>8
      それ大好きだったのにそんなシーンあったこと忘れてた…

      • +1
  8. 苦味と酸味のないコーヒーなんて
    ただの色つきの水ではと思うのだが
    カフェインだけ摂取したいのかな

    • +2
  9. 「アムステルダムの朝は早い」 どこの朝も早いわい!!

    • 評価
    1. >>10
      どっちかというと遅い。
      冬至の頃なんて日の出9時頃だし。

      • 評価
  10. コーヒー卵ペーストを作ってお湯に入れて煮る
     ↓
    冷水を足す
     ↓
    濾過する

    鍋も使うし時間見てなきゃいけないし卵の殻などのゴミも出る
    牛乳で溶いて作るココアなんかよりも手間がかかる気がするけど
    メリットがあるから愛されてきたんだろうな

    • +3
  11. 今の技術で作られたコーヒーならやる必要なくね?

    • 評価
    1. ※12
      昔からやってることってなかなかやめられないもんだ。とくに調理はその傾向が強い気がする。

      例えば、青椒肉絲の牛肉が細切りなのは、硬い牛肉を細く刻むことで食べやすくするための昔の工夫のなごり。なので、柔らかい牛肉が手に入る現代では不必要な加工だけど、今でも殆どのお店では細切りになってるようなもんじゃないかな。

      • +12
  12. がらを濾す、吸着するための卵なら、他の地方で普及しなかったのが何故なのかが謎ですね
    上澄みだけを飲む方式だったんでしょうか。そこが文化の差ということか

    • 評価
  13. 風邪をひいたときに祖母に「これ飲み、効くで効くで」って半ば無理やり飲まされるナニかみたい。
    まあ、でもコーヒー好きなんで一度は飲んでみたい!

    • +5
  14. 白い恐怖という映画に出てくるコーヒーがおそらくこのコーヒーではないかしら。
    イングリッド・バーグマンが恩師のために「淹れてくる」と言うシーンがある。

    • +5
    1. ※15
      そうそう、映画の筋よりそっちが謎だった!

      • 評価
  15. あ、やっぱサルモネラ菌の危険があるのね

    • +2
  16. エッグコーヒー初めて知ったけど、動画の「ミミミミーー」に全部持ってかれてしまった・・・

    • 評価
  17. スウェーデンは日本よりも卵の洗浄基準に厳しかったりするのはエッグコーヒー文化も関係しているのかな

    • +1
  18. 卵白入れるのは卵白の固まる性質を利用したろ過の為かな
    殻のまま入れる必要性ってのは無いけど、もったいないとかそういう意味で入れているだけかな?
    欧米の事だからめんどくさいとかそういうオチのような気もするけど…w
    本来のエッグコーヒーはベトナムの物でコーヒーに卵黄と砂糖などを入れたものでおいしいから、出している店があるなら一度飲んでみるといいよ

    • -12
  19. コンソメスープやアヤワスカとかの薬を作るときに、卵白を使って不純物を取り除く手法があるのは聞いたことあった。
    でもこれ、卵を加えた後に煮ないんだな。変わってるな

    • 評価
    1. ※23

      ・鍋の水が沸騰し始めたら、コーヒーと卵の混合物を鍋に加え、火を弱火にし約4分間煮る。(に出す時間はお好みで調整)

      • +1
  20. 卵の殻の多孔質を吸着に使うのだろうか
    それならばと調べると料理の世界でもコンソメやラーメンスープのアクとりに卵の殻を使う方法ありますね

    動画では煮出しコーヒーにしてもけっこうぐらぐら煮出していて(他に探した動画でもそうでした)こんなに煮たらいかにも重く苦くなりそうなのですが殻の働きに加えて卵白卵黄が固まって以降は雑味の溶出を防ぎそうでもあって…てことはもしや日本人好みのコーヒーオイル浮かないすっきり味になる??
    煮出しコーヒーにこんな方法あるとは驚きましたこれは試してみなければ

    • +6
  21. 不味くはならなそうだけど試す気にはならないなぁ。これはフレンチプレスよりもっと微粉多そうだし、これやった後紙フィルターとか通したらもうドリッパーで普通に淹れればよくねってなる感じ。

    • +1
  22. クマ姉さんにリクエストしてみようかな

    • 評価
  23. 黄身のとろみ+甘さを加える事を考慮すると、酸味5渋み3の豆と相性良さそう

    • 評価
  24. コーヒーが酸性なのはもともとで、卵を加えると少し中性によるはず。卵白や卵殻はアルカリ性だから。味がマイルドになるのはその辺も関係するかもしれない。

    • +3
  25. 当初は必要とされて、今は必要ないってコメントあるけど
    きっと今は独特の風味が加味されるのにも一役買ってるだよ

    • +2
  26. やってみたが、たしかにすっきりさっぱり、香りも…
    カフェイン水というのも当たらずとも遠からず、ですねw

    • 評価

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