
image credit:facebook
2019年9月に発生し、未曽有の被害をもたらしたオーストラリアの森林火災。結局鎮火できたのは、発生から約半年たった2020年2月だ。もはや世界規模の災害といわれる火災にあえぐ現地では、さらなる被害の拡大を食い止める活動とともに救命や復興支援活動が連日行われていた。
そんななか、オーストラリア軍の隊員による赤ちゃんコアラの餌やりシーンが話題となった。
緊急支援活動中のわずかな休憩のあいだに近隣の野生動物保護公園を訪ね、保護された幼いコアラに餌を与える隊員のほほえましい光景が海外掲示板で盛り上がりを見せていた。
被災したコアラの赤ちゃんに給餌する隊員たち
2020年1月23日、オーストラリア陸軍の第9旅団の隊員が、南オーストラリア州アデレード市郊外にある野生公園にて壮大な任務を遂行した。第9旅団のフェイスブックアカウントより
オーストラリアの大規模火災の緊急支援活動にあたる隊員たちが、休憩時間に野生動物保護公園を訪れ、救助されたコアラの餌やりなどを手伝ったのだ。
このコアラは、今月初めアデレード南西沖のカンガルー島で発生した大規模な森林火災から逃れた赤ちゃんコアラたち。
彼らはほぼ全焼した国立公園からこの公園に保護されたばかりなのだ。
コアラの主食が無い!新鮮な青い葉が不足
ユーカリの葉を直接食べる大人のコアラと違い、幼いコアラはまだ葉を消化できないため、親の母乳や特別な離乳食で成長する。だが今回の火災で孤児になった赤ちゃんは、人の助けが無ければ生き延びられない。
注射器に入れた餌を食べる幼いコアラ
しかも彼らはこの火災で、住むべき環境も失ってしまった。ユーカリの木は焼けてしまい、青かった葉は焦げたり枯れたりして大人のコアラも食べられない。
実際、生き延びたコアラの食糧不足は日に日に深刻になり、現地のボランティアスタッフは燃えずに残ったユーカリの木の確保に追われている。
隊員たちの士気を鼓舞した出来事
昨年秋から各地で多発し、オーストラリアに深刻な事態をもたらしているこの森林火災では、今なお多くの消防隊や救助隊が、疲れを十分癒す間もなく連日のように活動を続けている。だがこの日の出来事は、幼いコアラや公園スタッフの助けになっただけでなく、隊員たちの士気を一層鼓舞するものになった。
この光景は愛情あふれる光景として大きな反響をもたらした。
過酷な任務を負う部隊がとった休憩時間の利用法はすぐさま話題になり、海外掲示板ではこんなコメントが交わされた。
この件に関する海外の反応は...
・手前から2番目の隊員。うれしそうにみえないが…不運にも火災に巻き込まれたものの、どうにか救われた幼いコアラたち。火災の終息はまだ先になりそうだけど今後はすくすく健康に育って欲しいものだ。
↑
・胸が痛いんだろ。
↑
・「軍曹!私のコアラは何か問題があるのでは?」
「うむ。コアラとはそういうものなのだ」
↑
・自分にはあの隊員は照れくさい気持ちをごまかしてるようにみえる。本心は赤ちゃんコアラをずっと抱っこしてたいって思ってそう。
・今月15日の時点でオーストラリアのキングスコートでは、コアラを含む代表的な動物の保護区が壊滅的な被害で荒廃の一途をたどっている。
火事で死んだ動物の数は不明だが700を超える焼死体が回収された。運良く救われた動物たちをボランティアと獣医師が24時間体制で世話している。
↑
・こうした現状をすべての山火事関連の掲示板に投稿するつもり。
自分は海外在住で給与の一部をいつもこの救助団体に寄付してる。ささやかな協力だけど彼らの素晴らしい仕事を応援したいんだ。
参考:
山火事で動物の救済活動を行うARC(ANIMAL RESCUE COOPERATIVE)への公式の国際寄付受付ページ。この募金はオーストラリアの包括的な動物救助慈善団体MKCの慈善事業の一環として行われている。
MKCとARCとの関係についてはARCの公式フェイスブックを参照。
・アメリカのカリフォルニア州在住。ユーカリの木が不足してるって聞いたけど、こっちでたくさん茂ってるユーカリを送ることができればいいのにって思う。
・一番手前の隊員は俳優のパトリック・スチュワートに似てる。
↑
・まさにコアラウィスパラー?赤ちゃんコアラとの会話が聞こえそう。
・「史上最高の作戦」展開中!
References:reddit/written by D/ edited by parumo
追記:2020年1月の記事を再送してお届けします。(2023/03/14)本文を一部訂正して再送します。 あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
かわいそうに
2. 匿名処理班
知らない人が見たら奇妙な育児教室にしか見えんだろな…。
3.
4.
5. 匿名処理班
せっかく助けることができてもまだ餌不足の問題があるんだな
昆虫とか小さな生き物は直接救うことも困難だし、本当にニュースを見聞きするのが苦しい
6.
7. 匿名処理班
可愛い
8. 匿名処理班
痛ましい現場と重々分かってて言うのだが、なごむ
9. 匿名処理班
🐨コアラに目隠しして、鼻の穴に栓をする。
そうすれば、何を食っているのか分からないから、キャベツでも食べるんじゃないか❓
10. 匿名処理班
写真見た瞬間、ウルって来た
オーストラリア頑張って!
11. 匿名処理班
>特別な離乳食
あー、うん、親コアラのウ○チだっけ
12. 匿名処理班
可愛い赤ちゃんコアラに授乳するガチムチマッチョなメンズ……
ウホッ‼☆などと一瞬でも思った穢れた俺を許してくれっ‼
13.
14.
15.
16.
17. 匿名処理班
手前から2人目の人
単に隣のコアラを見てるだけだと思うな
足を内股にしてしっかり抱っこポーズをして
ほほえましい
大体、口角が上がってるじゃない
18. 匿名処理班
親の●を食えずに育ったコアラはユーカリを消化できないのだろうか?
19. 匿名処理班
前から二番目の隊員の微妙な表情と
三番目の隊員の聖母のような表情が宗教画っぽい
20.
21. 匿名処理班
※11
そうそう、ユーカリを消化するのに必要な微生物が含まれてるんだよね。
22. 匿名処理班
※11
確かパンダも同じだったような。親の消化酵素をもらわないとユーカリの葉が消化できないんだよね。てかここの人たちはみんな知ってると思うけどw
23.
24. 匿名処理班
何かのマタニティースクールみたい
25.
26. 匿名処理班
軍隊のイカツイ男達が、コアラの赤ちゃんの世話…
おいおい、最高の取り合わせじゃないか?(笑えるし)
27.
28. 匿名処理班
微笑ましいけどコアラの赤ちゃんのことを思うと胸が痛いな…
せめて元気に育ってくれ
29.
30.
31.
32.
33. 匿名処理班
日本の動物園はどうするんだろう?
餌代に年間1000万円かかるって聞いてたけど資源不足で更に価格高騰したら……
34. 匿名処理班
ユーカリ燃え過ぎてコアラ大量餓死しそう
一部の種類しか食わないしなあいつら…
そういや過去にも同レベルの火災起きてんだよな豪州で
そんときはどうやって対処・事後処理したんだろう
35. 匿名処理班
ラクダ「解せぬ」
36. 匿名処理班
なお、平常時は間引きと称して駆除しまくっている模様
カンガルーに至っては毎年100万頭以上殺しているし
wスタンダード半端ない
37. 匿名処理班
※26
女性も居るんですけど(笑)
38. 匿名処理班
ユーカリの確保の困難さはほんとうに深刻な問題だと思う
今から植えても育ちきるまで時間がかかる
現地で残ったものだけでは補いきれないだろうし
39. 匿名処理班
YouTubeでリンゴ食べてるコアラを観たことあるけど
ユーカリじゃなきゃやっぱりダメなのかな
40. 匿名処理班
>>17
自分も笑顔だと思った
撮影モードじゃないときの一瞬の切り取りだし、意図してない表情に映ることもある
41. 匿名処理班
手前から孫をあやす祖父、甥(姪)を抱かされて可愛いけど困惑気味の独身次男、母性全開の母親、初めての子供に悪戦苦闘するパパといった感じだ。
42. 匿名処理班
軍人さんたちも癒されるんじゃないだろうか
火災の惨状を見るのはツライだろうから
43.
44. 匿名処理班
※2
父親教室みたいに見えるけど
そんなに微笑ましい光景じゃないんだよね
45. 匿名処理班
駆除されたラクダやカンガルーのことを考えると複雑だ
46.
47. 匿名処理班
コロナウィルスのニュースばかりで まだこちらの火災が続いていることを忘れがちだ 早く鎮火しますように
48. 匿名処理班
かわいい…
49.
50. 匿名処理班
エミュー「お、おう」
51. 匿名処理班
2番目の人は上手くできるか不安で、手慣れてる風の隣のオッサンを一生懸命観察してるって感じに見える
そもそも軍隊で上から与えられた指令を嫌そうな表情丸出しでやるはずもなく
52. 匿名処理班
WBCのオーストラリア代表がコアラのマーチ抱きしめてニッコリかと思た
53. 匿名処理班
本文「2021年9月に発生し、未曽有の被害をもたらしたオーストラリアの森林火災。」
2019年9月の打ち間違いですね。
54. 匿名処理班
沈下じゃなくて鎮火ですね。
勝手にオーストラリアを沈めちゃダメでしょ。