
ニューサウスウェールズ州だけで8000頭近くのコアラが命を奪われ、動物の犠牲は5億匹にのぼるという。
だが中には、助かった命もある。同州ターメイル付近で、荒れ狂う山火事の中さまよっていた1匹の犬が、消防士によって救助・保護された。その翌日、犬は離れ離れになっていた飼い主と無事再会することができたという。
激しい山林火災で自宅から逃げ出した犬が救助・保護される
ニューサウスウェールズ州南東部のターメイルで、消防士らが荒れ狂う山火事に必死の消火活動を行っていた12月4日、1匹のダックスフントがさまよっているのを発見した。消防士はすぐに犬を救助し、バーリル湖の本拠地に連れ戻し、翌5日に飼い主の追跡にあたった。
そして、ついに、犬は無事飼い主と再会することができたのである。This is Wilbur the sausage dog. @NSWRFS crews found him running down a fire trail near Termeil in the middle of the night as fire burned either side of him. Crews are now trying to find his owner. @9NewsSyd #9news pic.twitter.com/qBffT4bnp0
— James Wilson (@WesternWilson9) 4 December 2019
数時間後には兄弟犬も発見
ウィルバーというダックスフントは、飼い主ポールさんに無事引き渡されたが、この時ポールさんは自宅から逃げてしまったもう1匹のビーグル犬オリーを探していることを消防士に伝えた。その後、消防士らはオリーを捜索。数時間後、オリーはポールさんの自宅があるターメイルから16kmも離れた場所で発見された。REUNITED! Wilbur the sausage dog has been returned to his elated owner, Paul at Termeil. Wilbur’s brother Olly is still missing though. He’s a 10 y.o beagle who ran off the property yesterday evening. Crews are out searching for him. Details @9NewsSyd @TheTodayShow #9news pic.twitter.com/FlKqSfFI2G
— James Wilson (@WesternWilson9) 4 December 2019
幸いなことに、オリーもウィルバー同様に怪我をしている様子はなく、元気な姿で飼い主との再会が叶った。
ニューサウスウェールズ州では、11月に自力で避難できなかったコアラが住民によって救助・保護されたが、ひどいやけどを負っており回復の見込みがなく、残念ながら安楽死となったことがニュースでも報じられた。
激しい山火事が広がる地域では、ウィルバーやオリーのように一旦行方不明になってしまった犬たちが飼い主と再会できることは、まさに奇跡と呼べるだろう。Lewis is around 14 years old ... he’s well enough to have a munch on some eucalyptus leaves this morning. Is still suffering some serious burns after being rescued from a bushfire yesterday. 🐨 @9NewsSyd pic.twitter.com/OFzX9PqfeW
— Lizzie Pearl (@lizziepearl) November 19, 2019
終わらない火災に、オーストラリアの消防士たちは夜を徹して消火活動を行っており、アメリカやカナダのベテラン消防隊員たちも支援に駆けつけているという。
References:latestly.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
アマゾンの大火災はどうなったんだ?
2. 匿名処理班
野生化して増えたラクダが水を求めて人間の住宅に押し寄せるだろうからって、事前にころして間引きするらしいですね。
カンガルーも増えすぎて害獣扱いだって言って間引こうとしてたし。
ぜーんぶ仇になったな。ありえない。
3. 匿名処理班
でもカンガルーは平気で駆除するんですよね?
4. 匿名処理班
コアラ焼けちゃったのかわいそうだけど
コアラって草食だし焼いたら食べられるのかな?
ユーカリ食べてるしフグみたいに毒あったりするのかな
5. 匿名処理班
気温が上がりすぎてユーカリの自然発火で火事が拡大してるとのニュースもあったよね
タスマニアまで危ないらしいから続報も載せてくれると有り難い
6. 匿名処理班
・・・動物の犠牲は5億匹にのぼるという。
5億匹・・・絶滅危惧種も含まれてるのでは
人間が犯した「超環境破壊」という大罪の前には、こういうささやかな美談なんて無意味
7. 匿名処理班
大変な被害規模だね…
助かった野生動物がやがて自然に帰ろうにも森の再生には時間がかかるだろうな。
ともかく一刻も早い鎮火を願います。
8. 匿名処理班
※5
ユーカリは燃えやすいんだってね…悲しすぎる。
ところで、ついさっきオーストラリアに待望の雨が降ったって聞いたんだけど、なんと5ヶ月ぶりの雨だとか…
9. 匿名処理班
確か地球の酸素が1%減るだけで哺乳類はヤバイんだよね
10. 匿名処理班
火災の原因はほとんど放火らしい
11. 匿名処理班
早く鎮火して欲しい。コアラの安楽死とか心が痛すぎる。貴重な生物の宝庫だし。
12. 匿名処理班
なんか本当はオーストラリアって定期的に野焼きしなきゃならないらしいんだけど、一部の地方政府はそれと樹木の伐採を禁じたんだってな
田舎の一軒家とかだと家の周囲の木を切って防火帯作ってたのも禁止でやったら罰金だとか
それで環境保護団体とか意識高い系都会人は拍手喝采だったみたいだけど、何もしないとどんどん燃えやすいユーカリは蓄積していく訳だ
それでkonozamaだとか
13. 匿名処理班
※10
森林火災は落雷のが多い
14. 匿名処理班
絶望だって希望の手前、て事か
15. 匿名処理班
※3 平気かどうかは分からないよ・・・
増えすぎるとまた生態系が変わっちゃうんじゃない?
増えれば駆除、減れば保護は、悩ましいモンダイ。
16.
17.
18. 匿名処理班
※2
日本でも、日本猿を観光の呼び物にし、増えすぎたからと、数匹ずつ折に閉じ込めて湖に沈めて殺していました。
その村、呪われろ、と心から思いました。
19. 匿名処理班
飼い主が犬との再会?画像をよく見ると、日本の鳥居風な丸太で作られたゲートの入口、その両脇に、大仏と、見ざる言わざる聞かざるの巨大な置物がある。
20. 匿名処理班
オーストラリアの森林にユーカリの占める割合が7割だと聞いた
それはつまるところこういうのが前提の自然環境ってことになる
山が燃える>ユーカリばかり生き残る>ユーカリ増える>山が燃える
この負のループ
忌地を引き起こすセイタカアワダチソウなんかは外来種なので切られるが元から生えてるからっていってユーカリをこのまま受け入れるべきか一度考え直すべきじゃないのかな?
21.