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できれば体を動かしたくない人に朗報かも?運動しなくてもその効果を得られるタンパク質が発見(米研究)

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(著) (編集)

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skeeze from Pixabay
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 散歩であれ、ジョギングであれ、ジムでのエクササイズであれ、適度な運動は健康に良いものとされており、それは本当だ。

 だが、世の中には、運動が大切なことはわかっているが、どうしても体を動かしたくないという人もいる。私とか私とか私だ。

 そんな大の運動嫌いな人たちに朗報かもしれない。少なくともハエとマウスについては、運動をしなくてもその恩恵を受けられる方法が見つかったからだ。

運動効果を模倣するタンパク質「セストリン」

 ミシガン大学医学部をはじめとする研究グループが発見したのは、「セストリン」というタンパク質には運動によって得られるいくつもの効果を模倣する力があるということだ。

 研究グループによると、このセストリンは運動をすると筋肉に溜まることが分かっていた。そこでセストリンと筋肉の関係をもっと詳しく見てみることにしたのだそうだ。

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profivideos from Pixabay

セストリンで運動能力が向上、ハエとマウス実験

 ショウジョウバエは試験管に入れられると、本能的に登って外に出ようとする。そこで実験ではまず、これを利用してハエ用のルームランナーのような装置が作り出された。

 そして、このルームランナーでハエを3週間訓練したのち、通常のハエと遺伝子操作でセストリンを作れなくしたハエの走行・飛行能力を比較する。これが実験の内容だ。

 研究グループによると、最初の時点でハエは6時間ほど走れたが、普通のハエの場合は訓練を続けるうちにもっと長く走れるようになったという。ところが、セストリンのないハエでは、そのような改善が見られなかったのだ。

 今度は反対に、ハエの筋肉のセストリンを限界まで発現させてやると、特に運動をしたわけでもないのに、頑張って運動を続けたハエの運動能力を凌駕してしまった。

 セストリンの効果は持久力の向上だけではない。マウスの実験では、セストリンが作られないと、運動を続けても有酸素運動、呼吸、脂肪燃焼といった能力が改善されないことも分かったという。

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SirWat

セストリンだけでもかなりの運動効果

 こうした結果から、セストリンはさまざまな代謝経路スイッチを切り替えることで、生体の活動を調整していると推測されている。それらの組み合わせが、運動がもたらす効果を作り出すうえで重要であるようだ。

 そのパワーは素晴らしく、セストリンだけでも十分、身体の動きや運動によるいくつもの効果を作り出すことができると研究グループが述べるほどだ。

 またセストリンには、たとえばギプスで手足を固定してしまったときに生じるような、筋肉の衰えを予防する効果も期待できるという。

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familylifestyle

運動嫌いにとっての夢のサプリメントはもう少し先

 ということは、運動しなくてもその効果を得られるセストリン配合サプリメントがもうすぐ登場するということだろうか?

 残念ながら、セストリンは小さな分子ではないのでそう簡単にはいかないそうだ。また、そもそも運動によってセストリンが作られる仕組みもよく分かっていないらしい。

 運動嫌いな人にとって夢のサプリの登場はもう少し先になりそうだ。

 この研究は『Nature Communications』(1月13日付)に掲載された。

追記:本文の誤字を一部修正して再送します。

References:eurekalert/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 体を動かしたくないあなたに朗報です !
    まったく体を動かさなくてもマラソンをしている時と同じだけの負荷が全身にかかるサプリの登場です ! 寝ている時でもマラソンをしているのと同じ状態が一生続きます ! 今なら高枝切り鋏をおつけてして、なんと、いちまんきゅうせんはっ・・・・・ぴゃくえん !

    • +6
    1. >>2
      現在でもcmで怪しいサプリ売ってるもんな~🤔

      • 評価
  2. トレーニングしてもいまいち効果が表れない人ってこのセストリンの分泌が少ないのかな

    • +12
    1. ※3
      筋肉が付きやすい人とかいますから、そういうのあるかも。
      ※4のような話、閉鎖空間で運動不足を解消するにはいいだろうなと。ただ、私は持久系の運動をしているので、自分にドーピングしたいですw

      ただ、節足動物の筋肉と、脊椎動物であって恒温動物の人間とで同じ機序で発現するのかちょっと疑問ですが、期待してまーす

      • +1
    2. >>3
      筋肉という一面で言うと一部の例外的な人を除くと
      筋肉がつきやすい=怠けるとすぐ筋肉が落ちる
      筋肉がつきにくい=怠けても長期で筋肉が落ちない
      なので根本的な部分が違うよ

      あとこの手のは心肺機能とか血中酸素濃度なんかは別の話なので手軽に筋肉を増やすとそれを動かすための体力やもろもろが足りないってケースになりがち

      • -1
      1. ※27
        実際どうなんやろ
        殆ど運動してない(立ち仕事程度)の人で
        それなりに運動してるわいより筋肉あるやつおるし
        体質といえばそれまでなんだろうけどなんとかならんのかね

        • +1
  3. 火星に行く宇宙飛行士の筋力低下予防で試験投与されたりしてな

    • +9
  4. ハエの寿命は1~2ヶ月なのに人生の大半を人間の実験に付き合わさせるのか…

    • +5
    1. ※5
      散々医療関係で他の動物犠牲にしてきた人類だというのに今更何を言ってるんだ。

      • +3
      1. ※13
        我々の社会が犠牲の上に築きあげたなら
        その犠牲を無駄にしないために、たとえより大きな犠牲であろうと
        乗り越えないといけない

        • -1
      2. ※13
        今更とか関係ないな
        いつも感謝しろとかまでは思わないが

        • 評価
    2. ※5
      無情よな…
      小難しい話は抜きにしてハエにちょっと優しく接しよう(´・ω・`)

      • +1
  5. 運動は脳も関係するからなぁ
    どのような状況でどの筋肉を連携して確実なタイミングで動かすかということは、脳の仕事で、何度も脳に電気信号起こさせて肥大化しなくちゃならない
    筋肉だけついても、適切に動かせるのとは違う
    筋肉が細り基礎体力がなくなった人向けということだろうか

    • +2
  6. いわゆる筋トレはともかく、基本的に運動って気持ちよくて楽しいものだと思うんだけどな。
    まあ日中仕事で帰宅後に運動って、なかなかやる気起きないけどね。

    • +1
  7. 小見出しが一ヶ所「セストニン」になってますよ

    • 評価
  8. サプリに頼らず運動しましょうねと言わんばかりにジムの広告ががが

    • +6
  9. 心臓に筋肉付き過ぎたりしたら、それも良くないんじゃないのかな?
    そのあたりが大丈夫ならいいけど。

    • +2
  10. 人によって筋肉の量に差があるのはこれのせい?

    • +3
  11. 実用化されるにしても、とりあえず宇宙飛行士とか、筋ジストロフィー等の難病治療が先だろう。
    本文にもあるように、骨折時のリハビリ期間短縮にも大いに期待したいね。

    • +4
  12. 最近の研究では食物を食べたと言う事実ではなく、食べたと言う認識でも太ることが確認されている。つまり特定の物を食べると太るのではなく特定の物を食べたと言う認識で食べたときと同等の物質を自ら生産していると考えられる。運動に関しても体を動かしたという事実ではなく、体を動かしたという認識で脂肪の燃焼が確認されている。病は気からというが人間は案外思い込みで何でもできてしまうのか。人類が精神生命体へと昇華するのも遠い日の事ではないのかもしれない

    • +2
  13. 納豆食べてると運動しなくても筋肉が減りにくいらしい。

    • +1
  14. 喉から手が出るほど欲しいです。
    はよ実用化して

    • +3
  15. マウス実験だと人間に当てはまらない事の方が多いし気長に待った方が良さげ?

    • 評価
  16. セストリン――!!!!はやくきてくれ――っ!!!!

    • 評価

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