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植物はストレスを感じると超音波の悲鳴を上げている(イスラエル研究)

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(著) (編集)

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Image by donstock/iStock
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 耳がなくてもミツバチの羽音を感知したり、口がなくても根から音を出してコミュニケーションをとったり、鼻がなくてもニオイを頼りに宿主を探し出したり… 植物が案外ダイナミックな生き物だということがここ最近明らかになってきているが、今度は叫び声を上げることまで判明してしまった。

 ナス科の植物であるトマトとタバコは、乾燥したり、幹を切られたりしてストレスを感じると、人間の耳には聞こえない周波数の悲鳴を上げるのだそうだ。

 この叫び声が聞こえるのは昆虫と一部の哺乳類である。

昆虫や一部の哺乳類に聞こえる植物の叫び声

 イスラエル、テルアビブ大学のイツァーク・ケイト(Itzhak Khait)氏らが、植物から10センチほどの位置にマイクを設置して録音してみると、20~100キロヘルツの超音波が録音されていたとのこと。

 昆虫や一部の哺乳類ならば、5メートル離れていても聞こえるような音であるそうで、ある蛾などはこのストレスサインをキャッチすると、そこに卵を産むのを避ける可能性もあるようだ。

 また、ある植物が発した水不足のサインを聞いた別の植物が、それに応じた行動をとっている可能性もあるという。

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Bohdan Chreptak from Pixabay

どうやって音を出しているの?

 植物は水を内部に巡らせるために、木部でキャビテーション(気泡の発生と消滅)を作り出すが、ケイト氏は以前、このために生じた振動の検出に成功していた。

 今回、録音されたのは、この振動で発生した音である可能性が高いようだ。

 ストレスを感じている植物はその音を立てる回数が増え、水が不足しているトマトなら1時間あたり平均35回、タバコなら11回音が録音されていた。また幹が切られたときなら、トマトは25回、タバコは15回だった。

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jimaro morales from Pixabay

ストレスの種類で叫び声も異なる

 また叫び声はストレスの種類によって違うことも明らかになっている。

 機械学習モデルを利用して、強さと周波数から音の区別をさせてみたところ、その音の原因が渇きなのか、切られたことなのかほぼ正確に特定することができたという。たとえば、水が不足したタバコは、切られたときよりも大きな音を立てるという。

 今回、調査されたのはトマトとタバコだけだが、他の植物でも同じようにストレスで悲鳴を上げるだろうと研究グループは考えている。

 予備調査では、サボテン科の猩々丸(Mammillaria spinosissima)やシソ科のホトケノザ(Lamium amplexicaule)でも超音波を録音することができたという。

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elenafetisova/iStock

 この音を人間にも感知できるような機械が開発されたら、畑の作物が元気に育っているかどうか、その声に耳を傾けてみる、とかいう新しい農業が広まるかもしれない。

 この研究は『bioRxiv』(12月2日付)に掲載された。

References:Recordings reveal that plants make ultrasonic squeals when stressed | New Scientist/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 61件

コメントを書く

  1. 昔のテレビで白衣を着せた専門家ぽい人が
    ミヨ〜〜〜〜〜ンンン〜〜 って音の出る機械で
    植物の声です っていうのを何度も見た気がするけど
    あの音じゃなければ、悲鳴じゃなければ納得すると思うの
    声っていうと感情が伴っちゃうので
    でも植物界はすごいと思うけど

    • +7
  2. 「可哀想だから動物の肉が食べられない人」がこういう情報を知ったら
    ショックで植物までもが食べられなくなるんじゃないかな。

    • +75
    1. >>3
      もうすでにいるというか、
      生きた植物や子孫を残す種子は食べない層というカテゴリが形成されて久しい
      木から自然に落ちた果実しか食べないとかね
      行き着くとこに行き着くと、水の中にも微生物がいるからって水すら飲まなくなってタヒぬ本末転倒なパターンもあるとかないとか…

      • 評価
    2. >>3
      可哀相と感じる事で、本能によって野生での過激な捕食をする事による自足可能な環境の破壊を自己抑制してきた面があるから自己以外にも動物は情を持てるようになっている。
      人間は分業を生み出した事でそれを感じず経済市場を支える畜産業により環境資源を非持続的に消費している為、そろそろ人工食料に投資をしないと限界

      • 評価
    3. ※3
      嫌味な言い方するなよ。
      動物も植物も生き物なんだから、そんなこと理解してるだろう。
      同種族だから可哀想、愛玩動物だから可哀想、脊椎動物だから可哀想、意思の疎通ができるものは可哀想、生きているから可哀想、可哀想の線引が人それぞれ違うだけ。

      動物には愛着、植物には無頓着でもおかしくない。

      • -3
  3. うちのキャベツがキュピキュピ鳴くのもそういうことだったのか

    • +4
  4. なんか前から植物の感情に
    関する話がありその大半は
    感情があるってことに肯定的
    なんだけど

    前カラパイアの記事で
    脳が半分になっても
    マトモな人格を維持できてる
    なんて話も出てきてる

    なんか
    心って何?
    意識って何?

    もうわけわからん
    状態だわ

    • +7
    1. ※7
      脳みその事故でヤバいのは損傷そのものより血のりが血管を詰まらせて脳梗塞が多発するのと、体が出血を止めようと脳内の毛細血管を収縮させて酸素の供給が止まること
      逆にそれを回避できたら残った脳が機能をリカバリーして無事に生きれる

      • +7
  5. 農家が農作物の声を聞けるようになったら。
    育てる時は有意義だけど刈るときは、、、装置をオフにするのかな。。

    • +5
    1. ※10
      昔は畜産家が屠殺も精肉もやってたし平気なんじゃない

      • +6
  6. アメリカンネイティブが草木を抜いたり切ったりする前に許しを乞うのは、人として当たり前の行為だったのかもと思った。
    全てに神が宿ると考える神道にも通じるね。

    • +45
    1. ※11
      念の為に言っておくと、ヨーロッパでも、他の世界中でも同じ様な風習はあるよ
      いちいちやる手間の問題からか全部まとめて年に一度の贖罪の祭儀に置き換えられていくのが普通で、だんだん原型とどめ無くなるけどね

      • +10
    2. ※11
      アイヌ民族の人たちの考え方もほぼ同じ。
      日本語の「いただきます」という挨拶も元は命あるものを頂戴するという感謝の念から生まれた言葉。

      • +4
      1. ※44
        命を頂戴~云々って説、
        なんかここ20年くらいで急速に流布したイメージあるけど、
        普通に「どうぞ おあがりください(提供側の許可)」
        を受けての挨拶が「頂きます(受け入れの意思表示)」
        だと思うんだが。

        • +1
        1. ※51 いや、自分にとっては料理を提供してくれた人
          だけでなく、材料を作った人、製品を作った人、
          運んでくれた人、その他関わったすべての人が
          感謝の対象に入ってる。
          そして一番感謝してるのが、「命を落とした動植物」。

          • -1
      2. ※44 ※51 ※55
        「箸とらば 天地御代の恩恵み 祖先や親の恩を味わい いただきます」これがいただきますのフルバージョン 食べられることの全てに感謝するのが本来の意味 だから55が正しい
        大正生まれの父から教えてもらったから ここ20年のことではない 

        • 評価
        1. ※67
          「箸とらば~」は国民学校で唱和してた食前の文句みたいだぞ
          フルバージョンというか戦中教育の名残かな
          正解というのは個々に存在するってことでよくね?

          • 評価
    3. ※11
      お礼にタバコ置いたりしてるね。
      日本でも御祓いという形で祈りを捧げるし。

      ※15
      真っ先に頭に浮かんだ。
      あの歌が効果があるのも頷ける理由があったんだ。

      • +2
  7. これって言葉なのかな?
    水を循環させる仕組みが音を出してるらしいけど
    切られても、水が不足しても循環システムには異常がでるわけだから
    そのリカバリーのために活動が活発になってるだけなんじゃ

    • +7
    1. ※12
      明らかに言葉じゃない

      例えば、ホースの途中をつまんで空気を入れると「う゛ぇあああ」みたいな音が出て震えたりするけど、それは声じゃない。それは単なる空気が通った事による現象。それと同じ。
      何で声だって思ってしまうのかって言うと、シミュラクラ現象と同じで人は実際にそれじゃなくても「それ」だと思ってしまうからなんだけど。
      ざっくり言ってしまえば、人は世界とか他人とかをかなり大雑把に把握してるから、植物が声を発してるように思ってしまう。植物に何らかの意思があってやってる訳でもなく、植物を成立させるためのシステム上で自動的に起こってる現象。
      水は低い所に集まるけど、意思を持って集まってる訳じゃないし、蒸発して雲になって冷やされて雨になるのも意思があってやってる訳じゃない。

      • +8
      1. ※22
        ?????
        誰もこれを本当の悲鳴だなんて認識してないと思うけどw
        システム上でる音を悲鳴に例えてるだけでわざわざ例なんて出さずともみんな分かってるよw

        • -6
        1. ※56
          ハッキリ言いすぎててワロタ
          みんな分かってることでも、自分だけが分かってると思い込む人が多いのさ

          • -3
        2. ※56
          システムって・・・w
          そんなこと言い出したら人間だって脳が電気信号やらで動いてるだけだよ。
          人間どころか全ての生命や物質も原子やひもやらが一定(か知らないが)の動きをし続けているだけ。

          • +1
        3. ※56
          基本的に理解出来てない
          この話は突然現れた訳じゃなく本文のリンクでも示されてるように、ある一定の考えの流れから出てきてる話だぞ。最近、読解力の低下が叫ばれてるけど、文脈で話を語れないってのも含まれるらしいから注意した方が良いぞ?

          • +2
  8. この非承認率は十中八九ベジタリアン絡みの叩きコメなんだろうなと想像ついてしまう…
    トマトなんかわざとカラカラに水切らして味をよくするけど
    すごい音してそうね

    • +7
  9. 悲鳴といや悲鳴なんだろうけど、これは危険を感じて情報を発信する行為じゃなくて、
    植物体内の水循環に変化が生じ発生する音ってことは、どちらかというと生理現象に伴う音ってことで、人間でいえば、ビックリしたりして心臓がドキドキした時の脈の音だよね。

    • +21
  10. 危機を察すると痛みを感じるは別ベクトルの話じゃないかな
    痛みは危機を回避するための学習機能だから回避能力のない生物は最初から学習機能を捨てて大量に子孫を残すことに全振りするし

    • +2
  11. The Annoying Orangeみたいに絶叫してるのかな?

    • -2
  12. ストレスにより音を立てる、ではなく
    悲鳴と表現する記事タイトルが引っかかる
    内容読むと植物の状態をモニタリングする手段になりうるってことだけなんだろうけど
    植物を人道的な環境で栽培収穫すべき、に誘導されるのかと思ったわ

    • +2
  13. ずっと昔、子供の頃見た科学番組で、植物に電極をセットし隣で沸騰したお湯の中に生きた江部を入れ茹でて殺してしまうという状態にすると、エビがお湯に落とされたときに植物にも反応があることを示していたものがあった。さらに、植物自体に嫌がらせをする人が近づくと反応していた。おそらく微弱な電流を検出していたのだと思う。ずいぶん時間がたつけど、そういう研究は長らく深まっていなかったのかな?

    • +8
  14. 植物は脳はないけど何かしら考えてそれぞれの言葉で喋ってるのかもね
    人間には聞こえないし分からないだけ
    人が植物を昔から擬人化してきたのは人間なりに植物を理解しようとしたからなのかなあ

    • +3
  15. マンドラゴラとかアルラウネとかもあながち荒唐無稽と馬鹿に出来ないかもね

    • +21
    1. ※31
      人間でも超音波聞ける人がたまにいるらしいし、そういう人がいたからこそできたアネクドットだったんだろうね

      • +1
      1. ※59
        覚えたての言葉無理して使わないほうが良いよ
        一般的なのは「アネクドート」
        お前さん某アニメ観て覚えたんだろ恥ずかしいぞ

        • 評価
  16. 超音波の音がするという現象を、悲鳴とか、叫び声だとか、意思・感情を伴う音声であると説明するのは科学的ではなく、意図的に誤解を生む表現と思います。

    • +5
    1. ※33 うーん、そうかもしれないな。
      でもなんらかの、感情表現的なものが
      ありそうな気がする。
      いつか証明される、かもしれない。

      • +1
  17. 何の目的があるんだろう
    虫視点で意味があっても・・・

    • -1
  18. あたぁ~っくおぶきらぁ~とめいとぉ~

    • 評価
  19. 昔のテレビで植物の葉を毟り取った人がその植物の前を通ると超音波を出す実験やってた

    • +1
  20. 眉唾すぎ。
    「悲鳴」とかくと、まるで自主的に上げる声みたいにミスリードしちゃうし。
    あくまでも化学的な作用などによって生じる音でしかないはず。

    • 評価
  21. そろそろ雷が天の怒りと言い出す人間も出てきそうだ

    • -1
  22. 人間に、聞こえなくてよかったね。
    「ヒイイイイー」 「ぎゃああああ」
    「イタイ イタイ イタイ イタイ」 「うわああああ」
    落ち着かないよね。

    • +3
  23. そろそろ庭の手入れしないとマズいのに
    こんなの知ってしまったら
    出来無くなっちゃうじゃないの!

    • +2
  24. あわせて読みたいに
    だがちょっと待ってほしい。植物に意識があるという風潮に論文で反論する研究者(米研究)
    があって草

    • +4
  25. マンドラゴラは感情表現がはっきりしているということか…?

    • +6
  26. 人はなんて主観的な生き物なのだろうか。
    現象にも、自分と重ねて解釈しようとする。
    むしろ、それが理解を遠ざける1番の行動なのに。

    • +3
  27. 全ての植物が超音波出してるとしたら気持ち悪いなぁ・・・

    • 評価
  28. これが果たして声かどうかは置いといて、植物にも人間で言う感情や感覚はあるんじゃないかなって思ってる
    まだ観測出来てないだけで

    • +1
  29. 植物だって環境、状況にあわせてリアクションをするんだからそれによる副産物なんじゃないかねぇ。

    • +1
  30. キャビテーションなんだ。
    人間でいうと全身の骨を鳴らしながら「あ~疲れた。このままじゃやってけねぇわ~。」って言ってる感じか

    • +2
  31. 意識については統合情報理論が正しければ理論上は、情報が相互に複雑に接続されているシステム(動物なら脳)には意識が生まれるとされ、更にその意識がどのくらいあるかが分かるとされる。
    情報量が大きく且つそれがより複雑に統合されているシステムほど強い意識を持つとされる。
    これによると動物はもちろん小さいながらも脳(情報をやり取りする神経細胞が集まった部位)がある昆虫にもその規模に応じた意識があるという。
    そして人間の脳は他の生物に比べてはるかに巨大なシステムで多数の神経細胞が相互に複雑に接続されており(単純な脳の大きさではクジラなどもっと大きな脳の生物もいるが統合の複雑さでは人間の脳(特に大脳)には及ばない)、よって人間は非常に高い意識をもっていると説明できる。

    植物には神経細胞はないけど、それに代わる何らかの統合された情報システムがそれなりの規模であれば、そこに相応の意識が発生しているとみなせるかもしれない?

    • 評価
  32. 単純にダメージ受けると変わった反応をする、というのを「悲鳴」などと表現するのは要らん擬人化のような気もするなぁ
    人間も動物も魚も虫も植物も全く違う進化をしてきた生き物なんだから、人間がそれを悲鳴かどうかなんて断定してしまっていいものか

    • -1
  33. 音楽や愛情で成長速度が変わるというが、なるほどと思える。
    そもそも、植物が何らかのネットワークを持っているのでは?と昔から言われてたけど
    研究者が居て、題材に取扱って追い求めて少しずつ答えを教えてくれる環境は
    本当にありがたい。

    • 評価
  34. これが聞こえれば園芸もずっと上手く育てられるようになりそうだな
    将来感知できる機械が販売されたりするのかも

    • 評価
  35. バットディテクターってのがあるから使ってみたら声が聞えるかもよ。

    • 評価

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