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アリに敬意を抱いていたアメリカ先住民、ホピ族が信仰するアントピープルの伝説

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(著) (著)

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image credit:Us history images
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 世界中の古代文献や伝説を見れば見るほど、そこに描かれた絵や文様に目を見張る。

 一度見たら目に焼きついて離れないほど鮮明なものもあり、そのひとつの例がアントピープルを信仰するアメリカ先住民族・ホピ族が描いたものだ。

 南西アメリカに住むホピ族はほかのアメリカ先住民部族から「最も古くからいる人々」とも呼ばれ、“ホピ” は彼らの言葉で「平和の民」を意味するという。

 ホピ族が信仰するのはアントピープルである。直訳するとアリ人間となるが、どうやらこれはアリに近い地球外生物らしい。

Ant People

シュメールのアヌンナキを思わせるホピ族の言葉「アヌ・シノム」

 古代のアートには、信仰に関係する動物的なシンボルが頻繁に見られる。

 ホピ族はアリに敬意を抱いていた。これはエジプト人やシュメール人など他の文化がウシを特別に崇めるのと同じだ。

 ウシは我らがいる銀河系を表わしているのかもしれないが、アリの場合はアントピープルとして知られる地球外生物を表わした。

 アントピープル、またはアントフレンズを表わすホピ族の言葉「アヌ・シノム」は、古代のシュメールの文献に出て来るアヌンナキ(アヌナキ)という地霊につながっている。

 偶然にもこのバビロンの天空の神の名・アヌを、ホピ族はアリの意味で使っている。ナキは友だちという意味なので「アヌナキ」はホピ語で “アリの友だち” ということになる。

 ほかにホピ語で極めてよく似た言葉は、星という意味のソフ(sohu)だ。エジプトの言葉でサフ(sahu)は “オリオンの星” という意味である。

 古代の宇宙飛行士説を信じる人たちは、オリオン座やプレイアデス星団のような星の並びが、ピラミッドや古代建造物のレイアウトと何度も一致していると主張している。これもまた偶然なのだろうか?

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ホピ族の儀式の様子。キーヴァの中で座るふたりの神官

image credit:Wikipedia

大洪水の際にアントピープルが地下世界へ避難させてくれたという伝説

 ホピ族の伝説ではアントピープルは彼らの救世主で、地下世界へ避難させてくれてふたつの壊滅的な大洪水を生き延びる方法を教えてくれたとされている。

 こうした大洪水のことは、シュメールの文献や聖書にも出てくる。

 地下世界でアントピープルと生き延びたホピ族の祖先は、少ない水で食物を育てたり岩で住む家を建てたりする方法や、星座や数学を学んだ。

 そして新たな文明を作り上げるときに、これらのスキルを応用したのだという。

 安全に地上に戻ってきたとき、アントピープルは今日のチャコ・キャニオン(ニューメキシコ州北西部の保護地域)に見られるような複合居住地の建設を指導した。

 上空から見るとここは巨大なアリ塚のように見え、ホピ語で儀式を行うための半地下の円形部屋を意味する「キーヴァ(Kiva)」という広間があり、梯子を使って上から中へ入るらしい。

 チャコ文化国立歴史公園の説明によると

今日の儀式では、参加者たちが「キーヴァ」の上から広場に姿を現わす所作がある。これは、プエブロの先住民たちが地下世界からこの世界に最初に現れたことを表わしている

とのこと。

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ホピ族の儀式の様子

image credit:Us history images

ペトログリフに細長い頭部と腰を持つイエヒメアリのようなアリが

 地中奥深くに住む巨人や不思議な生き物の話は世界中で見られるが、ホピ族の伝説ではこうした生き物は好意的で彼らがこうむった災難から助けてくれたとされる。

 アントピープルが現れる場面を描いた岩面陰刻(ペトログリフ)は現在でも見られ、またホピ族は踊りや儀式の中でこの話を語り継いでいるようだ。

 いくつかの岩面陰刻に登場するのは、細長い頭部と触覚を持ち、細い腰をしたアリだ。

 アフリカ種のアリ・イエヒメアリ(phraoh ant)に見え、エイリアンのような外見をしていたといわれるアメンホテプ4世(古代エジプト第18王朝の王)を小さくしたような雰囲気でもある。

 ホピ族の伝説について海外サイト・Ancient originsは次のように紹介している。

ホピ族の伝説で最も興味深いもののひとつは、彼らが1度ならず2度までも生き残ることができた理由として重要な意味を持つアントピープルの逸話だ。

最初の世界は大火、火山活動、小惑星の衝突、太陽からのコロナガスの噴出により破壊されたという。次に起こった第二世界は、氷河時代の氷河や極の変動により破壊された。

このふたつの地球規模の大災害の間、ホピ族の徳のある人たちは、昼は奇妙な形をした雲によって導かれ、夜は星の動きに従ってSotuknangという名の天空の神のところへと連れて行かれた。

そしてついにアントピープル、ホピ語で「アヌ・シノム」のもとへとたどり着いた。

アントピープルは、ホピの人たちを地下洞窟へ案内し、そこで彼らは隠れ住んで生計をたてたという。

この伝説で、アントピープルは寛大で熱心な存在として描かれている。食べ物が不足するとホピ族に食べ物を与え、食料を保存する利点を教えた。

どうしてアリがあんな細い腰をしているのか。その理由は、ホピ族に食べさせるためにかつてアリたちが自分たちの貯えを削ったからだという。

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イエヒメアリ

image credit:Wikimedia commons

大災害が起こったときアントピープルはまた人類を助けてくれるのか?

 ヒストリーチャンネル(衛星放送チェンネル)の古代のエイリアンシリーズでも、アントピープルは取り上げられている。

 アントピープルの描写だけでなく、壁に描かれたこれらの姿はまぎれもなく古代シュメールの楔形シンボルに似ている。

 番組によるとこのシンボルはウィングメーカー(アメリカで見つかった謎の古代遺跡)と関係があるという。

 そこには古代エジプトと同様、母系王朝が存在した。チャコ・キャニオンで見つかったDNAから、紀元800年~1250年の数百年間、母系王朝が支配していた可能性があることが分かったのだとか。

 研究者たちが地下の埋葬地から発見された14体の遺体を調べたのち、2017年にこの結果が発表された。遺体は最終的にニューヨークのアメリカ自然史博物館に所蔵された。

 チャコ・キャニオンの居住地には、数千人のアナサジ族が住んでいて、彼らは母なる大地を頑なに守ろうとしていた。

 しかし、古代プエブロ人が、アントピープルの痕跡と共に急に姿を消してしまったのは、気候変動のせいで増えつつあった人口を維持できなくなったせいだと今日の研究者たちは考えている。

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ホピ族のペトログリフに絵かがれたアントピープル

image credit:Ancient origins
 現代世界が、気候変動の極端な試練に直面している今、こうした部族の教えは以前よりもずっと重要になっている。

 自然界に敬意を示す方法を学び、母なる大地とうまく共存していくことはできないものだろうか?

 それとも、ホピ族の伝説で言われているような避けられない悲劇にただ向かっていくだけなのだろうか?

 古代の宇宙飛行士説は、迫りくる将来の大災害を人類が克服する手助けを地球外生物がしてくれるかもしれないとたびたび言っている。

 ホピ族の伝説の場合はうまくいったが、アントピープルはわたしたちが危機に陥ったとき、深い地下世界、あるいは故郷の星から再び戻って来てくれるのだろうか?

References:Ancient origins / Ancient codeなど / written by konohazuku / edited by usagi

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この記事へのコメント 29件

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  1. 「正義のガンマンが悪いインデアンを
     やっつけた」みたいな筋書きの映画や
    ドラマが昔はたくさんあったけど
    パッタリ作られなくなった。
    真逆だったんだよなあ。

    • +17
    1. ※1
      マーロンブランドとか頑張ったのだよ

      • +2
  2. アリだー!
    アンティカ族だったらアルテパ砂漠にいるはずじゃが

    • +4
  3. ハリウッド版の「君の名は」のヒロインは、ネイティブアメリカンの少女になるらしいけど、それが、ホピ族になって、さらに部族の危機を救うためにこの記事の「アントピープル」が出てきたりして。

    てか、そうなったらもう、別の話になるけどねw

    • +1
  4. 「人知を超えた力を持つ者」を表すのに、頭部にツノを付けるという文化が世界中に偏在するのはどうしてだろう?

    • +9
    1. ※5
      だって角つけたほうがカッコいいじゃん?

      • +3
    2. ※5
      日本の九州にも「頭部に角を付けた人」を描いた古墳があったはず。

      たしか、「ヒルコ古墳」だったか。

      • +1
  5. 地球外生物かどうかは兎も角、地下生活してた人達でもいたのかもね
    生活様式をアリに例えた可能性は十分有り得る

    • +10
  6. ホピとプエブロは違うんだが、同じように書いてないかな?
    (プエブロはたしかその名で呼ばれる土器を作る部族群の総称)
    ホピについてはよくわからない。
    平和の部族だが秘密を語らないと言うし、カチナ(カチーナ)と呼ばれる精霊を200以上祭るとも。
    アント云々はその中の一つかな、まあ重要度が高いのかも。

    話は飛ぶがアイヌ猟師が狩りに入るとき、火の神と山の神に挨拶の儀式をするという。
    そのとき火の神のほうから行い、山の神は後になる、火の神のほうが格上で尊いからだ。

    アントマンもそういう上位の精霊なのかもしれないと思った。

    • +4
  7. 昆虫型の異星人居ると思う。
    ジョンレノンの家にも来た話あるよね。
    アレ思い出した。

    • 評価
  8. 蟻って害虫じゃね?って思ってました。
    よく果物とか甘い物にたかるから。

    • -3
  9. カマキリ星人は聞いたことあるけどアリは初めてだ

    • 評価
  10. 蟻を聖なる生き物とする文化があったとしたら、道を歩くのも気を遣って大変だろうな

    • +6
  11. ペトログリフのアントピープルは、手を繋いでいたり両手ぱーにしててなんかいい。
    「針聞書」みたいなゆるキャラ化しないかな…

    • 評価
  12. 蟻人と聞いて真っ先に脳裏に浮かんだのがSCP創作のヒトならざる者の楽園だった

    蟻要素が社会構成や習性でなく外見で良かった・・・

    • 評価
  13. ET「昔の人類は素直で素朴だったよ、今はちょっとUFO 飛ばしただけで戦闘機がやってくるから大変だよ。」

    • +4
  14. かつてエリア51で人間と共同研究をしていた昆虫型宇宙人だが、
    彼の主張によると自身は宇宙人ではなく未来からやって来たのだと言う。

    ヒトラーが予言したように人類は人以外のものー昆虫型人間に進化するのだろうか。
    古代宇宙飛行士説ではそのように考える。

    • 評価
  15. なんかねー映画「マチネー」思い出した。

    • 評価
  16. トロイア戦争でアキレウスが率いてた兵士のミュルミドンが確か蟻人間だったよね
    ゼウスお手製の戦闘集団

    • +1
  17. ホピじゃない私らの先祖は何型宇宙人から助けてもらったんやろうか

    • +3
  18. ホピ族…母を匿わねば…
    えんとろぴー!ねげんとろぴー!

    • +1
  19. カクンテ!(元ネタわかる人いるかな?)
    まさか小人かと思ったけどアリならアリ系宇宙人ってのもありだね

    • +1
  20. 超人バロム・1のアントマンの元ネタがコレかな?

    • 評価

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