「オマエ・オレ・家族」猫にロックオンされた男性、犬にもロックオンされ両方を家族に迎え入れる（ロシア）

　猫の猫による飼い主を選択する特殊能力については今まで何度も、何度でもお伝えしてきた。

　猫たちには、自分を最高に愛でてくれる飼い主がわかるのかもしれない。今回もまた1人の人間が子猫にロックオンされ、猫は家族として迎え入れられた。

　だがその人間をターゲットにしたのは猫だけではなかったようだ。その後犬にもロックオンされ、その犬までも家族に迎え入れたのだ。

　結果ハッピーなのだけど、猫のみならず犬さえも、自分たちが幸せになれる飼い主がわかるようだ。

まずは猫がロックオン

　ロシア在住のキリル・ゲオルギエフさんが去年、オフィスで仕事していた時のことだ。ふと気づくと、どこからか子猫が侵入してきた。

　あたかも「オマエに決めた」と言わんばかりに突然キリルさんの膝にぴょんと飛び乗ったそうだ。

　いきなりのことで驚いたキリルさんだったが、子猫が愛情と家族を必要としていることは明らかだった。 　「子猫は僕の胸に前足を置いて、僕の瞳を覗き込んだんです。その瞬間、自分がすべきことがはっきりとわかりました。守るべきものが見つかるって貴重な瞬間ですね。」とキリルさんは語った。

　キリルさんが一瞬で子猫に恋をしたように、子猫もまたキリルさんを気に入っていたのだろう。いわゆるロックオン状態に入っていたと思われる。

　小猫はオフィスに入った瞬間から「コイツ認定」していたのに違いない。その奥儀を前にしたキリルさんに選択肢はなかった。 　「子猫はまるで『あなたは私の人間でしょ？そうでしょ？』と語るように私の瞳を見つめてきたんです」とキリルさんはのろけていたそうだ。

　そこから1人と1匹の共同生活が始まった。子猫はロシア語で『猫』を意味するコシカと名付けられ、するするとキリルさんの家になじんでいった。

　毎日充分なモフと愛情を求め、重要な書類作業の時はしっかりと邪魔をし、屋根に登って降ろしてもらうなど、キリルさんを思う存分振り回していたそうだ。

今度は犬がロックオン！

　コシカがキリルさんを選んだのにはNNNが暗躍していたのであろう。だがその情報は犬社会にも漏れていたようだ。

　キリルさんはオフィスのすぐそばで野良犬に遭遇した。

　キリルさんがいつものように会社に出社した時、駐車場で汚れた野良犬を発見。犬はキリルさんを見つけるとまっすぐにそばに近寄ってきたという。

　「体が汚れているけど元気そうだな」そう思った矢先、その犬はコシカさんがキリルさんの心を奪ったあの眼差しでキリルさんを見つめたんだそうだ。

　「その瞬間、この子のパパになりたいと思いました。犬も僕を気に入ってくれていましたし、これも幸せな縁です。」とキリルさんは出会いを振り返った。 　あっという間にキリルさんの懐に入り込んだ野良犬、この犬もまたロックオン状態に入っていたのかもしれない。

猫に引き続き犬も飼うことを決意

　キリルさんは、野良犬をジェシーと名付けた。

　よく遊びやんちゃなジェシーはキリルさんにとても懐いている。先住猫であるコシカさんには、少々怯えながら敬意を払いながら接しているという。 　ジェシーは先住猫でありお姉さんであり、家主にあたるコシカさんに興味津々でありつつも少々怖がっているという。

　「そのうちに2匹は仲良くなっていくと思います。」とキリルさんは語った。 　キリルさんは、ジェシーがしっかり心身ともに健康になるまで仮里親として全力で世話をしていく所存のようだ。

　とはいえ、仮里親のつもりがしっかりちゃっかり飼い主になっちゃうというのはお決まりのパターンでもある。

　猫のみならず犬までも、最良の飼い主の情報は拡散されている模様。これからのキリルさんについてはInstagramを要チェックだ。

References: Instagram/など / written by kokarimushi / edited by parumo
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