これはいったい？？フィリピンで発見された毛むくじゃらの生き物

　今月2月22日、フィリピンのディナガット諸島カグディアナオの浜辺に白くて毛むくじゃらの謎生物(関連記事)が打ち上げられ、地元住民が集まる騒ぎがあった。

　今月上旬に起こった地震と関りがあるのでは？と地元で噂されている異様な生物の姿は、ネット上でまたたく間に話題となり、この生物の正体についてさまざまな憶測が飛び交った。

地震の影響？長毛の謎生物が漂着

　白くて長い毛に覆われた謎生物に集まる住民たち。現地ではこの巨大な生き物を地震と関連付ける人々も大勢いる。

ディナガット諸島に打ち上げられた長い毛が特徴の謎生物の様子 　彼らがそう思うのも無理はない。なぜなら今月2月10日にフィリピンのミンダナオ地方で起きたマグニチュード6.7地震の後、周辺地域の海岸ではリュウグウノツカイなどの珍しい生物などがいくつか打ち上げられているからだ。

2月14日にミンダナオ島の浜辺に漂着したリュウグウノツカイ

ネット上では生き物の正体が話題に

　一方で、このモンスターのように大きく白い毛だらけの生物の画像はあっという間にネット上で広まり、中にはこれに類似したさまざまな生き物を上げる人々も出てきた。

このモンスター、何かに似てる気がするんだけど 　ネット上ではこの生物が、海外のキッズアニメシリーズAvatar：The Last AirbenderのAppaであるとか、もしくはネバーエンディングストーリーのファルコン、いやいや単純にシーズー(犬)で決まりではないか、という憶測が飛び交っているという。

架空のキャラクターAppa 　また、別な見解としては1924年10月25日に南アフリカのマーゲートに打ち上げられたクジラとホッキョクグマ両方の特徴を併せ持っていたらしき謎生物トランコ(関連記事)と似ているという説も浮上した。

この白い巨大生物はトランコ？ 1924年に打ち上げられたトランコ 　トランコも含め、浜辺や水辺に打ち上げられるぶよぶよした肉塊風の正体不明の生き物は、近年「グロブスター（グロテスク・ブロブ・モンスターの略)」または「ブロブ」という呼称がついているが、この生物もそこに分類されるというのだ。

クジラの可能性も

　地元の学者はこの生物は体長およそ6メートルのクジラの死骸だと述べている。その長さからして体重約2,000キロあったであろうクジラの死体の腐敗が進み、こんな風に白くなってしまったという。その一方でジュゴンではないかと報じたメディアもあった。 　なお、毛だらけの漂着生物は以前ロシアでも話題となり、正体はイルカの死骸という意見が有力で、毛はもともと体表に生えていたか、藻ではないかという説もあった。となると今回見つかったグロブスターの白い長毛もそのたぐいなのだろうか？

　この生き物の正体はいまだに明らかではないものの、死亡したのは2週間ほど前で、死因は船との衝突ではないかと言われている。となるとこの生物はちょうど地震の頃に亡くなったことになる。

いずれにせよ、天変地異がきっかけでこうした奇妙な生物が打ち上げられることは少なからずあるようだ。

追記：この後フィリピンの当局者が調査したところ、クジラであることが判明したようだ。約2,000キロの重さで、分解によって白くなったと考えられている。
via:dailymail・thesunなど/translated D/ edited by parumo

▼あわせて読みたい
ネバーエンディングストーリーのファルコンが入手できる！チャンスは毎月1度だけ


6年間羊の毛を剃らないとどうなるのか？脱走羊、シュレックのこのモフモフっぷりを見てほしい。


放送事故：吹雪の様子を生中継していたレポーターの背後からやってきた全身毛むくじゃらの謎生物が（アメリカ）


何これ不気味。古今東西海岸に流れ着いた15の奇妙なクリーチャー

この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

• ファルコン
• 地震
• グロブスター
• 毛むくじゃら
• クジラ
• 謎生物