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ジムにいると時間が遅く感じるのはなぜか?運動中は時間感覚がずれることが明らかに

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(著) (編集)

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image credit:unsplash
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 ジムで運動していると「なぜこんなに時間が長く感じるんだ?」と思ったことがないだろうか?実はこれ、気のせいではない。

 実際に運動中は、脳が時間の流れを通常より遅く感じていることが、新たな研究によって明らかになった。

 イギリスの研究チームが行った実験によれば、エアロバイクをこいでいる時、被験者は実際よりも時間の流れが8~9%が遅く感じたという。

 この現象は、運動の強度や競争相手の有無とは関係がなく、純粋に「運動している」という状況そのものが時間感覚のずれを生んでいるのだ。

 ペース配分が勝敗を分けるアスリートにとって、この発見は重要な意味をもたらすかもしれない。

何が人間の時間感覚を狂わせるのか?

 運動中に「時間が遅く進んでいる」と感じたことがあるなら、それにはちゃんと理由がある。今回、その現象が科学的に裏づけられた。

 イギリスのカンタベリー・クライスト・チャーチ大学などの研究チームは、33人の参加者にエアロバイク)こいでもらい、Velotron 3Dという仮想現実システム上に再現された4000mのコースを走破させるという実験を行った。

 体感時間と実際の時間のずれを調べるため、参加者には、スタート前、500m地点、1500m地点、2500m地点、ゴール直後の5つのポイントで、「感覚だけで30秒を測ってください」と指示された。

 また、どれくらいきつかったかという運動強度も自己評価してもらっている。

この試走は3回実施され、それぞれ以下の条件で行われた。

  • 1回目:ソロ走行(完全ひとり)
  • 2回目:デジタルアバターとの対戦(いわゆる“ゴースト”)
  • 3回目:実在する相手とのガチンコレース

 その結果、運動をしている最中、人は時間を実際よりも長く感じる傾向があることが確認された。

 参加者が「30秒経った」と判断したタイミングは、実際には8〜9%短かった。

 本人の感覚では「もう30秒も経った」と思っていても、時計ではまだ27〜28秒しか進んでいなかったのだ。

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Photo by:iStock

ライバルがいても、全力でも、時間感覚のずれに関係しない

 研究チームが驚いたのは、時間感覚のずれは、運動強度が高くても低くても、どの地点で測っても、さらにはライバルの有無にかかわらず、一貫して変わらなかったことだ。

 全力かどうか、打ち破るライバルがいるかどうかは、主観的な時間の流れを大きく左右しそうなものだが、実際にはまったく影響していなかったのだ。

 このことはアスリートにとっては大きな意味があるだろう。実際、この研究はスポーツ心理学の観点から議論を進めている。

 不思議なことに、主観的な時間感覚が傷の治りに影響するという研究もある。

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Photo by:iStock

ペース配分はアスリートにとって重要な要素

 研究チームによると、正確なペース配分はアスリートにとって重要なものだという。

 たとえば「水の怪物」との異名で呼ばれた米国の元水泳選手マイケル・フェルプス氏は、競技や動作を頭の中で思い描くことで、筋肉の動きを体に染み込ませた。

 こうしたイメージトレーニングの成否は、どれだけ正確にタイミングを計れるかが鍵となる。ゆえに時間感覚のずれは本番のレースで手痛い敗北につながる恐れがある。

 今回の研究は、人間、とりわけアスリートの時間感覚に影響する要因をユニークな実験方法で検証したという点で意義のあるものだ。

 だが何が主観的な時間の流れを左右するのか、わからないことはたくさんある。

 「運動中の時間知覚に対する外的刺激・運動強度・運動時間の役割を解明するために、さらなる研究が必要である」と、研究チームは結論づけている。

 この研究は『Brain and Behavior』(2024年4月1日付)に掲載された。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、普通

筋肉量が高齢者レベルだから腰痛が良くならないんだと医師に告げられた私は、ジムに通うことを決意したが、3回以上行けたためしがない。というか運動中はもちろんだけど、ジムまでの道のりが死ぬほど遠く感じるんだ。車で10分程度なのに。運動嫌いの人が運動をしようと思うと時間の流れが遅くなる現象についても調べてみて欲しいものだ。

References: The perception of time is slowed in response to exercise, an effect not further compounded by competitors: behavioral implications for exercise and health / A Study Reveals the Place Where Time Moves 9% Slower for Humans

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この記事へのコメント 25件

コメントを書く

  1. 脈拍と体内時間に何か関係がある、とか言う話を聞いた事が有る。

    • +1
  2.  んー、これには異論があるなぁと。  n=1 つまり自分だけでいえば、出力強度も関係しそうな気がします。 めちゃくちゃきつい状態(自転車方面での用語でいう Z7 だと 30 秒も持たないから、 Z6 の上限くらい)で漕いでいるときは確かにこの論文のように遅く感じることもありますが、 LSD (おしゃべりができるくらい)と呼ばれるだと長時間が前提なので 30 分のつもりがいつの間にか 45 分とか、マジに LSD をガッツリやっていた時期はあっというまに 4,5 時間ということもありました。 そんなわけなので、強度によると思います。 ちなみに強度によってトレーニングの仕方も時間も変わります。 長くやろうと思って「まだ?」みたいなのは強度高すぎだと思います。 知ってる範囲でも自転車関連はわりと頻繁に新しい理論(仮説)が提出されてトレーニングのトレンドが変わりますので参考レベルです。 長文失礼

    • -5
    1. うーんまずは端的に分かりやすく伝えるトレーニングをした方がいいと思います

      • +10
  3. 心拍数や呼吸数との相関もチェックしてみて欲しい。

    • +1
  4. 楽しいことは早く時間が過ぎ
    苦痛は遅く時間が過ぎる

    • +8
  5. パソコンならちゃちゃっと済ませる作業も
    事務していると時間が長く感じられるよね。

    • 評価
  6. パルモさんが同じこと言ってるから便乗しちゃうけど、運動が続けられないからできるようになった人のきっかけを聞きたい。

    • +7
    1. 筋トレよりまず体力をつけるってことを意識して、日常に運動を取り入れるのがいいかと思う
      運動というか、なるべく歩くとかラジオ体操するとかそんなこと
      辛いと続かないし、頑張って続けても目標達成したらそこで終わっちゃうし
      簡単なストレッチとか、やらないと肩こりやむくみが出るからやろう!って気になるし続けやすいよ

      • +5
      1. まさに!外出が億劫で家で筋トレしてバテて続けられなかった
        ストレッチと歩くことから始めてみる!!

        • +4
    2. 運動したいというよりムシャクシャして会社から出たくてたまらなくなって限界きた。
      で、昼休み1時間黙々と近所の田舎道歩いて、道端のバッタ眺めながら歩くとか、農業用水の中の亀とか魚眺めながら歩いてたら、不思議と悩みとか考えまとまったのでその後困った時は歩くようになってた。雨の日だろうが真夏日だろうが毎日歩いた。とにかく悩み、不安に対して考えまとまって有効だった。

      そのうち万歩計のアプリ入れ出して、歩行距離上位に入っちゃうとしばらくはそれ維持するのも楽しくなってきた。さらに獣脚類みたいに踵あげて歩くの2年続けてみたり、その後はナンバ歩きを今でも続けてみたりとまぁ、俺が変なんでしょ。

      • 評価
  7. 生粋の運動嫌いにとっては27~28秒を30秒と感じるどころか30分に感じるよ。

    • +9
  8. セットメニューやってれば時間の流れなんか一定よ

    • +1
  9. つまり素人でも運動中はちょっとだけ感覚が「ゾーンに入っている」わけですね

    • +5
  10. (´・ω・`)仕事で忙しい時は逆にあっと言う間に
    時間が経過するからなあ・・・・
    おこなってる作業で時間間隔が違うのかもね。

    • +4
  11. 承太郎「ヒトデの研究をやってるとあっという間に時が過ぎちゃうんだよねぇwww」

    • -1
  12. なんだろう。自転車乗ってて片道4時間とか6時間乗る時あるよって話すると「いや、6時間とか車でもしんどいやろ」って言われる。

    確かにしんどいけど、別に4時間とか6時間が苦痛ってわけでもないんだよね。
    これはどっちかというと短く感じてるような気がするんだけど、どうなんだろ?

    • +3
    1. 分かる!しんどいけど楽しいからね
      後、休もうと思えばいつでも休めるからついつい「もう少し走ったら休もう」と思いつつ結局目的地に着いてしまう事もよくある事

      • +2
  13. 逆に筋トレとかしてると時間が光の速さで溶けるんだが。
    だから終始時間に追われる感覚。

    • +2
  14. キツイからじゃないの。
    30秒続けてって言われると大体半分ぐらいで挫折するわ。

    • 評価
  15. リングフィットで軽めに筋トレを2日に1回し始めた最初の頃、数ヶ月間はマジ筋肉無くてキツかったのもあって時間が結構遅く感じられた
    それから半年ほど空いて2日に1回ペースをしたが、以前よりも筋肉ついてた性かそんなに遅くは感じなくなった
    それから4年以上経て今は1週間に1~3回とばらついてるがこの記事みたら、そういや時間感覚はそう遅く感じることはかなり無くなったと気付いた
    4年前から徐々に筋肉つけてきて全身の血流改善されたから、運動による血流か時間の感覚作ってたのかな?と思ったよ

    • 評価
  16. ジムでの時間はあっという間だけど、ジムに行くまでの時間が長いんだよなぁ。
    行かなきゃなー…から行くまでの時間。

    • +3
    1. 取りかかるまでが一番のハードル
      あらゆることであるあるですわ

      • +1
  17. マインドブランキングというのがあるそうです
    意識の流れが止まり、頭の中が真っ白になる状態で
    人が起きている時間の約5~20%に及ぶそう
    意識の流れが止まるのですから
    その間の時間も知覚できなくなっているのでしょう

    • +2
    1. 確かに にわかに運動を始めると絶え間なく体の感覚を意識した状態になるから意識がブランクになる暇がない ツライ
      絶え間なく体に負荷をかけ続けてボケッとする暇もないと時間を冗長に感じるのかも
      「ゾーン」とかに入るとまた全く違うんだろうな

      • 評価

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