この画像を大きなサイズで見る象は非常に知能が高く、なおかつ社会性を備えており、仲間たちとコミュニケーションを取りながら群れで生活する生き物だ。例えそれが異種の群れだとしても。
アフリカのジンバブエには、「ンゾウ」と名付けられた、変わった経歴を持つメスの象がいる。
彼女は象でありながら、仲間の象たちとは距離を置き、なんとアフリカスイギュウ(バッファロー)の群れのリーダーとなり、彼らを率いて暮らしているという。
いったいどういう経緯で、異種の動物たちの群れのリーダーに納まることになったんだろう?その物語を見ていこう。
孤児となった象は自らスイギュウの群れと暮らすように
両親を殺され、孤児となったンゾウが、ジンバブエのイミレ・サイ・野生動物保護区にやって来たのは、彼女がまだ2歳だった1970年代のことだ。
当時、イミレの保護区には、彼女以外には1頭のオスの象がいるだけだった。
そこで保護区の創設者ノーマン・トラバース氏は、アフリカスイギュウ(バッファロー)の群れにンゾウを引き合わせた。
この画像を大きなサイズで見る幼かったンゾウは、自然と彼らと一緒に生活をするようになった。そのうちにンゾウは、自分をアフリカスイギュウだと思うようになったようだ。
後にイミレの保護象の数が増えて群れを作るようになったとき、トラバース氏はンゾウを象の群れに加えようとした。
だが彼女はそれを拒否した。これまでずっと一緒だったスイギュウの群れから離れたくなかったのだ。スイギュウたちからの信頼も厚く固い絆で結ばれていた。
そしてンゾウが40歳になった頃、彼女は自然に、バッファローの群れのリーダーを引き受けることになったようだ。
この画像を大きなサイズで見るバッファローの群れのリーダーになるまでの試行錯誤
種族の違う生き物同士が、群れのリーダーとその一団としてやっていくのは、容易なことではない。
通常、アフリカスイギュウはそこまで大きく移動せず、水辺で草を食みながら暮らしている。
これに対し、象は1日にかなり広い範囲を歩き回る習性がある。中には年間で、500km近くを移動した記録もある。
ンゾウがリーダーとなったことで、スイギュウたちの暮らしにも変化が表れた。象である彼女の後について、毎日16時間も移動し続ける生活を始めたんだそうだ。
この画像を大きなサイズで見るまた、アフリカゾウの群れは母系社会で成り立っており、通常はメスとその子供がメインで構成される。当然ながら、群れのリーダーはメスである。
これに対し、アフリカスイギュウの群れは男系で、家父長制の社会構造を持っており、リーダーの座は闘いに勝ったオスが勝ち取るものなのだ。
ンゾウはこれまで象の群れの中で生活したことがなく、群れを率いるというのがどういうことかを、年長者たちから学ぶ機会に恵まれなかった。
その結果、ンゾウは彼女が率いる群れに規律を守らせ、順調に進ませるために、自分なりの管理スタイルを見つけなければならなかった。
この画像を大きなサイズで見るよく言われているように、アフリカゾウは気性が荒い。だがアフリカスイギュウも、気性が荒いことで有名だ。
彼らは「アフリカで一番危険な動物」とも言われており、ライオンに対しても立ち向かっていくだけでなく、時にはその命を奪うこともある。
ンゾウは自分と対立する若いオスが現れると、力づくで彼らをねじ伏せた。これまでに彼女は、14頭ものオスを力でねじ伏せ亡き者にしたという。
この画像を大きなサイズで見るイミレ保護区での生活は半分野生、半分飼育
実はイミレの野生動物保護区は、保護動物たちを完全な野生の状態に置いているわけではない。
地元の農家では、アフリカスイギュウたちを農作業に使うこともある。口蹄疫の心配のないスイギュウは、農家にとって貴重な働き手なのだ。これを殺されてはたまらない。
そのため、大きなオスのスイギュウと子供たちは、群れの中でのいさかいを避けるために、ンゾウが率いる群れからは隔離されているんだそうだ。
また、ンゾウ自身も観光客相手のサービスを忘れない。サファリツアーの参加者たちは、ンゾウと彼女の率いるスイギュウたちの姿を間近で見られることもある。
ンゾウはもう、イミレにいる同族の象たちに近づいたり、コミュニケーションをとったりすることはない。
彼女はこれまで、象同士のコミュニケーションの取り方を学んだこともなく、おそらくは象たちの「言葉」も理解できないのではないかと、保護区のスタッフは考えている。
とはいえ、彼女は象ならではの知性とやさしさ、思いやりで、かつて自分を保護し育ててくれた人間への忠誠心は忘れていないようだ。
ある時、飼育係の男性が若いオスのスイギュウに襲われ、ケガをしたことがあった。その時ンゾウは彼の前に立ちふさがり、助けが来るまでの間、彼をスイギュウたちの攻撃から守り続けたという。
ツアーに参加すれば高確率でンゾウに会える?
イミレ・サイ・野生動物保護区にはロッジが用意されており、ここに宿泊しながら保護区内のドライブや乗馬サファリ、バードウォッチング、釣り、洞窟探検など、さまざまなツアーに参加できる。
ランチ付きのツアーでは、ンゾウとその群れをはじめとする動物たちを間近で見ながら、モーニングティーやランチビュッフェが楽しめるそうだ。
日帰りでの訪問はもちろん、ボランティアとしての滞在プランもあり、こちらも一日三食付きで、快適な宿泊を楽しみながら、サイや象の保護活動に取り組める。
家族連れでの訪問にもピッタリの場所なので、もしジンバブエを訪れる機会があったら、ンゾウと彼女が率いるアフリカスイギュウたちに会いに行ってみてはどうだろうか。
















ンゾウ
そっかぁ 力ずくで亡き者にしたか…
やっぱりリーダーシップは綺麗事じゃないよなぁ
これに関してはどう考えても勝てない相手に挑んだオスの側にも非がある
勝ち目がなくとも彼らには信念があったのだ…
蹴散らされたオス達も気の毒やな…
偉れぇふぁんと
寿命はゾウのが長そうだなあそれだけ経験と知識が加わるから長期政権になりそう
スイギュウたちからは祖父母の代から生きてるリーダーが云々とかになりそうな
絵本とか児童向け小説にでもできそうな半生ですな
みにくいスイギュウの子
現地語でもゾウって面白いな
言われるまで「ゾウだからンゾウと名付けられたんだろう」とアホなこと考えてたわ
>大きなオスのスイギュウと子供たちは、群れの中でのいさかいを避けるために、ンゾウが率いる群れからは隔離されている
この像が生きてる間はほぼ無敵のリーダーに率いられた群れでいいだろうけど
本来なら群れの中でリーダー見ながら育って
実力を身に付ければ晴れてリーダーに挑む牡が全て排除されてるから
この像死んだあとこの群れは存続していけるのかな
他の方がコメントしてるように、このメスの象が亡くなった場合、この群れは規律が保てるのか、長期移動のノウハウが引き継げるのか、存続が心配だね…
決して心温まる話でもなかった笑
どっちかっていうと任侠映画に近いエピソードだな
>これまでに彼女は、14頭ものオスを力でねじ伏せ亡き者にしたという。
「姐さん・・・」
なろう系ラノベじゃ
「異世界で女帝に転生しちゃいました」
色々な話のフックがあって脚色したらめちゃくちゃ面白いものになりそう
強いオスを淘汰しちゃったら戦わない弱いオスの種しか残らないじゃないか
賢いオスが残れば充分
強い個体を片っ端から淘汰してるのに十分ということはないよ
象の言葉がわからないというのはなんとも気の毒
象として象の中で生きるほうが幸せだったろうにね