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車の運転を覚えさせたネズミの続編。ネズミたちは何と運転を楽しんでいた!

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(著) (編集)

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車の運転を覚えたネズミたちは、運転することを楽しんでいたという新たな研究報告この画像を大きなサイズで見る
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 以前お伝えした、車の運転を覚えたペットのネズミがマイカーを乗りこなす動画にも仰天したが、ネズミに運転を教える科学者が、ネズミたちがその珍しい娯楽を楽しんでいることを発見したという新たな研究結果が報告された。

 アメリカのリッチモンド大学の研究チームが、ネズミの車の運転プロジェクトの一環で、運転を覚えたネズミたちを対象に、運転意欲を評価する行動テストを実施した。

 するとネズミが、ゴールにある報酬のおやつだけでなく、車を見ると興奮し、運転することも楽しんでいるという結果が得られたという。

 これにより、チームを率いる神経科学者は、ポジティブで楽しい経験が、その経験そのものと同程度の満足感をもたらし得ること、また動物のみならず人間にとっても、計画し、期待し、楽しむことが健康な脳への鍵になる可能性を述べている。

ネズミの車の運転プロジェクトで科学者が知見を明かす

 今月11日、バージニア州のリッチモンド大学に籍を置く行動神経科学教授ケリー・ランバート博士が、学術専門家による独立非営利情報源 The Conversation 誌に、現在進行中のネズミの車の運転プロジェクトにまつわる知見を明かした。

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特注の乗り物で道路を走るネズミたち。Rats hitting the road in their custom-made cruisers./image credit: Kelly Lambert, CC BY-ND

 ランバート博士は、数年前からネズミたちに段階的に運転を教える研究チームを率いており、そこからさまざまな知見や学びを得たという。その興味深い内容に各界のメディアが注目している。

ネズミが新しいスキルを習得する過程の研究

 博士によると、この研究の当初の目的は、ネズミが新しいスキルを習得する過程の研究だった。そこで選ばれたのが車の運転だった。

 なお初期のネズミ用の車は研究者らの手作りで、人間が乗る車とはかけ離れていたが、ネズミが運転し方向なども操作できる点では同じだ。

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私たちが最初に作ったネズミの車はプラスチックの容器でできていました。 そこから始めた実験でまず私たちが発見したのは、その車に乗ったネズミたちが、アクセルペダルの役目を果たす小さなワイヤーをつかむことで前進することを学習する、ということでした (ケリー・ランバート博士)

 その映像は2024年5月に車の運転を覚えたペットのネズミを紹介した時に合わせてお伝えしているが、チームの5年前の実験の様子はこんな感じだったそう。

Scientists successfully train rats to drive tiny cars

車の運転訓練に意欲を持ったネズミたち

 この実験が進むにつれ、予想外なことにネズミたちは訓練に強い意欲を持つようになり、ついには自ら車に飛び乗って「レバーエンジン」を回すようになったという。

 やがて彼らは驚くほど正確にハンドルを操るようになり、ゴールのおやつにすぐたどり着くようになった。

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 さらにチームは、豊かな環境で暮らすラットは、標準的なケージに入れられたラットよりも早く運転を覚えることを発見した。

 ここでいう、ねずみにとっての豊かな環境とは、おもちゃや十分なスペース、さらに仲間たちもいるという状態だ。

 その発見は「複雑な環境が神経可塑性を高める」という考えを裏付けるものになった。

ドライブとご褒美がある目的地の両方を楽しむように

 チームは最近のテストでネズミたちに新たな選択肢を加えた。

ラットに運転が好きかどうかを直接尋ねることはできませんが、私たちはラットの運転意欲を評価する行動テストを開発しました

 いずれも報酬はゴールに置いたおやつのシリアルだったが、選択肢の1つは、そこに向かうために少し離れたところにある車まで行って乗りこみ、そこから運転して行くというもの。もう1つは、ふだん通り足を使ってまっすぐおやつに向かうというものだ。

驚いたことに、3匹のネズミのうち2匹は、ご褒美からいったん目を背け、わざわざ車まで走って乗り込み、目的地まで運転するという効率の悪いルートを選びました。この反応は、ネズミがドライブとご褒美がある目的地の両方を楽しんでいることを示唆しています

計画と期待と楽しむことが健康な脳への鍵に

 さらにランバート博士は、このプロジェクトを通じて得られたことについて、こう述べる。

このプロジェクトは、私のラボに予期せぬ新たな扉を開きました。恐怖やストレスなどのネガティブな感情の研究も重要ですが、ポジティブな経験も脳の形成に大きな影響を与えます。

動物だけでなく私たち人間にもあてはまることですが、ポジティブな経験への予期は、予測できない生涯の中で報酬を探し続ける、という粘り強さの原動力になります。

ネズミたちは、即座に満足を追い求める世界において、日常の行動を導く神経原理についての洞察を与えてくれます。

すぐに報酬を得るためにボタンを押すのではなく、計画し、期待し、楽しむことが健康な脳への鍵になり得ることを私たちに想起させてくれました。 それが私が研究用ラットから学んだ教訓です

実験車をオフロードEV仕様に新調

 チームは今後も研究を続けるが、今のネズミたちの車はかなり今どきに。バギーのように道なき道もすするめるEVというアクティブな最新仕様になったそう。

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特注の乗り物で道路を走るネズミたち。Rats hitting the road in their custom-made cruisers./image credit: Kelly Lambert, CC BY-ND

この研究の発表で、車を運転するネズミはメディアでも話題になりました。プロジェクトはまだ進行中で、今彼らは新しい乗り物を使っています。

ロボット工学のジョン・マクマナス教授と彼の学生たちが設計した、改良版の新しい乗り物です。その特徴は、電動式で感電する恐れのない配線、壊れにくいタイヤ、人間工学に基づいた運転レバーで、テスラのサイバートラックのネズミ版みたいなものです

 ひょっとして人間よりも良い車に乗ってない?って気もするが、食べ物や環境や、いろんなものが満ち足りて訓練という刺激があれば動物も運転を楽しむようになるってことかな。

Rats revving the engine

 まあ近ごろは人間も何でも「今すぐ」な即報酬型になっているようなそうでもないような。なんでもスピーディで便利っちゃ便利だけど、あえてスローペースで楽しむ娯楽が一つでもあったほうが脳のためには良いのかもしれないな。

References: Scientists Teach Rats to Drive Tiny Cars, Discover That They Love Revving the Engine / I’m a neuroscientist who taught rats to drive − their joy suggests how anticipating fun can enrich human life

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この記事へのコメント 12件

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  1. タイパを追求するならシリアルに一直線だが、わざわざ離れたところの車に乗ってから運転してシリアルを目指すという娯楽を楽しむネズミ。娯楽を楽しんでるのかタイパの追求を楽しんでるのか判らない人間より趣味の楽しみ方を知っているのかも知れない。

    • +4
  2. ピタゴラスイッチのスーもこんな感じで運転を覚えたのか

    • +6
  3. ネズミがデカい!と思ったら、そうかマウスじゃなくてラットか。

    • +5
  4. 複数のネズミに同じことさせて、ミニ四駆のコース走らせたら多分ネズミー語で「 コーナー2コも抜けりゃバックミラーから消してやるぜ!!」とか言いあってる。

    • +9
  5. 車の進化っぷりで
    研究者の方もノリノリなのが伝わってきて
    とてもほほえましいw

    • +2

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