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しっぽだけが白い!アメリカ中西部で目撃例が相次ぐ謎のリスの正体を生物学者が解説

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(著)

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Image credit: / Only In Illinois
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 数年前からアメリカ中西部のアイオワ州やイリノイ州の市街地で、体は普通の色をしているのにしっぽだけが白いリスが相次いで目撃されている。

 尻尾が白い以外、行動はいたって普通で健康状態にも問題はなさそうだ。

 アメリカではどこにでもリスがいて、日頃見慣れている住民たちも、さすがに尻尾だけが白いリスに遭遇するとびっくりするという。

 なぜ尻尾の白いリスたちが出現しだしたのか?アイオワ州天然資源局の生物学者がその理由について解説した。

アメリカ中西部でしっぽが白いリスが出没中

 数年前から、アメリカの中西部にあるアイオワ州やイリノイ州の市街地で、少し変わったリスが相次いで目撃されている。

 リスの体はごく一般的な色をしているのに、しっぽだけが白いのだ。中には雪のように真っ白なしっぽを持つ個体も存在する。

 白いしっぽのリスは、遭遇した住民たちを驚かせている。 1匹だけならまだしも、同じ場所で3匹同時に確認された例もある。

 リスたちにいったい何が起きているのか?新たな種が誕生してしまったとかなのか?

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Image credit:Forest Preserve District of Will County

潜性遺伝子によってしっぽだけが白くなっていた

 白いしっぽのリスの謎について、アイオワ州天然資源局の野生動物生物学者であるジム・コフィー氏が解説している。

 白いしっぽのリスは新たに生まれた別種ではない。

 父親と母親の両方から同じ性質を持つ遺伝子を受け継いだときにだけ形状として現れる「潜性(劣性)遺伝子」によるものだという。

 白いしっぽのリスの場合、父親と母親の両方から、しっぽを白くする特徴につながる遺伝子を受け継いだことで、普段は隠れている特徴が現れたと考えられている。

 その結果、体には通常の毛色が残ったまま、しっぽの毛だけが真っ白になったのだ。

 この特徴は子孫にも受け継がれる可能性があるため、同じ地域で白いしっぽのリスが複数見つかっていることにも説明がつく。 

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人間の生活圏では白いしっぽはハンデにならない可能性

 アメリカはとてもリスが多くどこにでもいる。人間の生活圏で暮らすリスも多いため、「道を歩けばリスにあたる」レベルで遭遇する。

 本来、自然で暮らす野生のリスは捕食者から身を隠すために、葉や樹皮の色に紛れ、溶け込む必要がある。敵だらけの森の中でしっぽだけが真っ白であれば、すぐに見つかってしまうからだ。

 人間の住む市街地にはリスを狙う天敵が少なく、食べるものにも困らないため、白しっぽのリスたち(白しっぽ族)にとっては、森の中よりも比較的安全に生き残ることができると考えられる。 

 さらに、コフィー氏によると、天敵の少ない市街地という環境下は、白しっぽ族にとって、生存競争で有利に働く可能性があるという。

 リスは脅威を感じると、自分を狙う動物に向かってしっぽを振る習性がある。

  万が一、市街地で捕食者に遭遇した場合、真っ白で目立つしっぽを振ることで、相手の視線を致命傷となるリスの本体からそらすことができるのだ。

 あえて目立つしっぽを囮にして攻撃を避け、生き残るチャンスを高めているかもしれないという。

 白いしっぽ族は家族内で受け継がれ、中西部地域全体に少しずつ広がっている。その方が生き延びる確率が高くなるとしたら、将来的には白しっぽ族がどんどん増えていく可能性もあるかもしれない。

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この記事へのコメント 30件

コメントを書く

  1. キツネも尻尾の先が白いけど
    あれはなぜなのかと思うことがある

    • +19
    1. 「子狐が母狐についていくときの目印」と、
      絵本で見たような気がする。

      • +17
  2. むしろ白ければ人間からも手厚く保護されやすくなり、通常色よりも有利なのでは!?

    • +31
    1. 同じことを考えた
      目立つので→識別されやすい→餌をもらいやすい→生き残る→子孫が増える
      触れ合いなんちゃらでも
      『あの子、可愛いー』って、その子に集中して餌やりしたりするのと同じ

      • +26
      1. 餌やりしたらそいつらが駆除される原因になりそうだが。

        • -3
  3. 千葉にエナガの部分白化の個体が多い理由はなんだろね?(チバエナガで検索。シマエナガブームになるまで、エナガはムクドリみたいに白の面積の個体差が激しい鳥だと思ってた千葉県民)

    • +7
  4. 劣勢遺伝子って生物学的に定義できるんだっけ?もしこのリスの種が別の進化を遂げて白い尾のリスってなったら優勢遺伝子になるの?犬はオオカミの劣勢遺伝子受け継いだのかな
    そういうんじゃないか

    • -18
    1. 人間の血液型だとO型が劣性遺伝子で
      AAもAOもA型でOOだけがO型になる感じ
      劣性遺伝子でも生存するのに有利だったら、数的に(質的にも?)優勢になるけど劣性遺伝子のまま

      • +7
    2. 潜性遺伝子(劣性遺伝)は定義されてるからそう名付けられているのよ?

      それと種として確立できるほど長い期間維持出来たらそうなるけど
      何十万年ぐらい必要なんっすかねぇ…

      • +9
  5. 暑い中お疲れ様です。
    表題の「開設」→「解説」だと思われます。

    • +4
  6. 俺も髪白くなってきたから保護してもらえるかな?

    • +14
  7. これが人間で言う「白眉」、リスでは「白尾」なのだ

    • +7
    1. アメリカ中西部はリスの個体でいっぱいだあ

      • +9
  8. 遺伝子学や一般的な表現では、すでに優性や劣性という表現は、不適切ということで、使われなくなっています。
    顕性、潜性という表現が疲れています。
    どういう意図で、この白い尻尾のリスのヘッドラインにおつかになっているのかは、不明ですが、控えた方が良いかと思います。

    • -22
    1. 併記は助かるが、控える必要はないと思う
      (学会等の一般向けのサイトでも、混乱を避けるため併記が多い)

      教科書で変更になったのが5年前、まだ過渡期にある
      (現在、人口の9割越えが古い表現で習った人たち)

      変更の理由は「不適切」ではなく(劣った&優れた遺伝子という)「誤解を生むため」

      • +22
  9. 岩国の白蛇(神の使いと崇めた結果、自然に比べ極めて高いアルビノ率)やテキサスのヘビ狩り祭り(人に見つかると狩られてしまうため威嚇のガラガラをしないヘビが生き残って増えた)のような事例も存在するから人々の行動如何により増えるかも知れないし減るかもしれない。

    • +8
  10. こうやって世代が進んで種が確定して、新種となるのかな?

    • +7
  11. 白しっぽ族リスさんと
    白ボディ族のリスさん達が出会って
    結婚したら全身白いリスさん達が爆誕

    • +3
  12. リスの尻尾はかなり簡単に捥げやすい
    白尻尾で無くとも目立つので猫等に持っていかれる事が多い

    • 評価
      1. いやいやwその一部が都市部では大部分なんだって

        • 評価
  13. 私はネズミ、適当な尻尾つけちゃったの
    白ネッコサンの尻尾だけトラ毛とかはみたことあるけどね

    • 評価

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