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まるで黒い髪の毛を食べているかのよう。中国でトレンドとなっている屋台フードの正体は?

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(著) (編集)

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image credit:TikTok @kk.mk74
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 一風変わった料理が次から次へと登場してはSNSで話題となりブームとなっているが、中国で最近バズっている食べ物がある。

 それはまるで黒い髪の毛のようにみえるのだが、れっきとした食べ物である。人間の髪の毛そっくりのこの「髪菜」と呼ばれる藍藻(らんそう)の一種だ。

 食べ物と一緒に間違って髪の毛を1本でも口に入れちゃったときの違和感ったらないのだが、この食感はどんな感じなのだろうか?そしてどのように味付けされているのだろうか?

髪の毛を食べてるように見えすぎる!

 中国は四川省・成都のある街角で、妙齢のお姉さんたちがむさぼるように口にかき込んでいるのは、どう見ても黒髪のカタマリにしか見えない物体だ。

 近くで見てもしっかり見ても、二度見、いや三度見しても、いやいやこれが髪の毛以外のなんだというのさ!

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image credit:TikTok @kk.mk74

 中国のストリートでは、こんな感じで売られているらしい。そもそもこれって食べ物なのか?

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image credit:TikTok @kk.mk74

その正体はその名も「髪菜」という食べ物だった

 実はこの物体は「髪菜(はっさい)」と呼ばれる藍藻(らんそう:シアノバクテリア)の一種なんだそうだ。

 藍藻という言葉から、水中に生えている水草や海藻を想像する人もいるかもしれないが、実は地上や樹にも生息している。

 ちなみに髪菜は、多数の細胞糸が寒天質気質に包まれ、細長い髪の毛状の群体となり、乾燥地の土壌表面に生育しているという。

 中国だけではなく、ロシアやモンゴルのほか、北アフリカやフランス、北米大陸にも分布しているのだそうだ。

 というかこれを食べてみようと思った最初の人すごいってなるわけだが、もしかしたらそれも中国の人なのかもしれない。

元々は乾物で水で戻して調理されていたが、新たな調理法爆誕

 中国では中華料理の食材として乾燥した髪菜が流通していて、これを水で戻して調理する。

 水分を含むと、黒い春雨のような見た目になって、髪の毛とは程遠い外見になるんだそうだ。

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乾燥させたものを水で戻した状態の髪菜 public domain/wikimedia

 だが最近になって成都の屋台で、髪の毛そっくりな見た目のままで、美味しい屋台料理にしてしまう料理方法が開発されたんだそう。

 その秘訣とは、まずこの髪菜を火であぶってから調理すること。

 直火で焼いて、四川ならではの辛いソースやスパイスをかけることで、美味しい屋台料理に変身するらしいんだ。

 食べた人の話では「かなり美味しい」とのことだが、その見た目からどうしても髪の毛を食べてるような不快感に襲われて、口に運ぶのを断念する人も多そうだ。

 というか食感はどんな感じなのだろう?

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image credit:TikTok @kk.mk74

最近は希少のため模造品も出回っているとか

 ちなみにこの「髪菜」は現在非常に希少な存在となっていて、本物はとても高価なんだそうだ。

 そこで中国政府は2000年から、髪菜の採集と販売を禁止している。つまり現在出回っているのは、海藻やデンプンで作った模造品がほとんどなのだ。

 下の画像がその模造品。こうやってみるとあまり髪の毛っぽくはないね。

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The original uploader was Polyhedron at Chinese Wikipedia., CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 今ネット上でバズっている「髪菜」が本物なのか、それとも模造品なのかははっきりしない。だが中国で、政府が禁止している食品が大量に出回るとも思えない。

 ただ、まったく流通していないかというと、「天然物」と銘打った髪菜を今も店頭で見かけることはあるという。香港や台湾、マレーシアなどではまだ流通しているようだ。

 話によると、模造品は水溶液に入れると色が落ちるので、見分けることは簡単なんだとか。

 まともな店なら、店頭でこの「実験」をしてくれるらしい。もし購入する時には本物を見分ける手段に一つになるかもしれない。

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髪菜は縁起の良いお正月のご馳走

 なお、中国語で髪菜の発音は、財産を得るという意味の「發財」と似ているので、旧正月などに縁起物として食べられることが多いんだそうだ。

 さらに香港などでは、髪菜と干し牡蠣(蠔豉)を煮込んだ料理「髪菜蠔豉」が、正月の定番になっているんだって。

 理由は広東語の「髪菜蠔豉(ファッチョイ・ホウシー)」の発音が、「發財好市」、つまり商売繁盛を意味する言葉と似ているから。

 下の動画がその作り方。こうやって煮込むと、髪の毛感も薄れて美味しそうな感じがする。ていうか美味しそう!

 日本でも薬膳ショップなどで入手できることがあるみたいなので、興味のある人は探してみてほしい。

 さて、この美味しそうな料理はともかく、最初に出てきたストリートフードの方は、誰か味見をする勇気のある人にチャレンジしてきてほしいんだ。

 なお、海藻なんかは髪の毛にイイとかいう話をよく聞くけど、この髪菜が髪にイイかどうかはわからないので念のため。

References: Viral Chinese Street Food Looks Like a Lump of Black Hair

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この記事へのコメント 26件

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  1. 確か飴を細く引き伸ばした白い毛玉みたいなお菓子があったからそれの亜種かと思ったら全然違った
    味も食感もまるで想像がつかない

    • +25
    1. 俺もサムネで龍の髭かと思ったら全然ちがったわ

      • 評価
  2. 実際に髪の毛食べてそうな気もするんだけど。ってか段ボールだって食べてたんだから、髪の毛くらい、こうツイっといっちゃうんでは。

    • -5
    1. 同じこと思った人がいるとは思わなかった

      • 評価
  3. ポテトのSくらいの量を想像していたらメガ盛りだった
    その辺にポンと置いてあったら叫ぶ自信がある

    • +16
  4. 神社や公園で見かけるイシクラゲと近い仲間なのかな?

    • +7
  5. ちょっと昔は海苔も紙食ってる!?て言われたもんだけど今は寿司と一緒に海外に渡って有名になったしこれも近いうちにメジャーになるかも
    ならないかも

    • +14
  6. 乾燥した海藻類はかなり硬いイメージなんだが、極細で炙ってあればパリパリしていけるのか
    あの量が胃でふやけたらそれはそれで大変そうだ

    • +15
    1. 髪の毛が口に入ったら硬くて食べられそうにないけど、あぶった髪なら噛み切れそうやもんな…

      • 評価
  7. 日本だと、あぁそれは流行るよねとか今更それが流行るの?とかわかりやすいんだけど、中国は予想を飛び越えたモノが流行るよね。
    そのバイタリティとか貪欲さには感心してしまう。
    白髪三千丈も納得だ。

    • +9
  8. 基隆のスープに入っているやつだ。 
    味っていうか食感のものだけれど好き。
    乾燥地に生えるっていうけれど、生えている画像があんまり出てこないな。。

    • +7
    1. あー!あの基隆のスープのって髪菜だったんですね!基隆廟口夜市の蟹スープにチョロチョロ入ってるのを見ました。超極細切りの切り昆布?とか思ってました。

      40年くらい前に広東にいた頃にはこれがたっぷり入って黒々したスープが普通にあった気がしてたんだけど今は希少なんですね。

      台湾にもあると読んで何処でどんな風にあるんだろうと思ってたらあなたのコメントが。基隆での何コレの疑問の答え合わせになりました。感謝。

      • +1
  9. 海藻じゃないって読んだとたん????って味も食感も何にも想像できなくなってしまった…

    • 評価
  10. 模造品の方も、私には毛に見える。
    髪じゃない方の毛に見える。

    • +10
    1. 言われなければそう見えなかったのに・・・

      • +3
  11.       //
        / ./
        /  ./     パカ
       / ∩彡⌒ ミ 髪のはなし終わった?
       / .|(´・ω・`)_
      // |     ヽ/
      ” ̄ ̄ ̄ ̄”∪

    • +12
  12. 「呪物フード」と命名すれば日本でも流行るかも?(ごく一部の界隈でw)

    • 評価
  13. 陸地にいる海藻みたいなのってイシクラゲの仲間かなぁ
    水を含んだ状態も似てる

    • +1
  14. 黒い綿あめだと思ったら本当にそういう藻だから驚いたわ
    まあ偽物の黒い春雨だったら普通に美味しそうではある

    • +3
  15. 子供頃に家の近所の家の庭の木の幹にこんな感じのが生えてた
    たいそう驚いて呪いの木だと思ってたのを思い出した

    • 評価

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