メインコンテンツにスキップ

サウスカロライナ州で13年ぶりに死刑執行。死刑囚の最後の晩餐メニューが発表される

記事の本文にスキップ

26件のコメントを見る

(著)

公開:

13年ぶりに死刑執行されたアメリカ、カリフォルニア州の死刑囚のラストミールはハンバーガー
Advertisement

 死刑囚が、刑の執行前に最期に食べる食事。喉を通らないかもしれないけれど、もし自分だったら何を食べたいと思うだろうか。

 アメリカで先日死刑執行された受刑者の最期の食事「ラスト・ミール」は、実にアメリカらしいメニューだったようだ。

 ハンバーガーやステーキ、フライドポテトなど、注文通りに提供された食事を前にして、死刑囚はいったい何を思ったのだろうか。

サウスカロライナ州で13年ぶりの死刑執行

 2024年9月20日、アメリカのサウスカロライナ州で、1人の男の死刑が執行された。この死刑は同州では13年ぶりとなるもので、薬物注射によって行われた。

 死刑囚の名前はフレディ・ユージーン・オーウェンズ(46)。彼は19歳だった1997年、同州グリーンビルのコンビニに仲間と強盗に押し入った。

 ところが店員のアイリーン・グレイブスさん(当時41)が、「うまく金庫を開けられなかった」ために腹立ちまぎれに持っていた銃で射殺した。

 さらに彼はこの事件での有罪判決を受けてから半日も経たないうちに、拘置所で同室だったクリストファー・ブライアン・リーをボールペンで刺し、首を絞め、さらにはライターで火をつけるなどして殺害。

 この残虐な事件により、オーウェンズはサウスカロライナ州では13年ぶりとなる死刑判決を受けることとなったのだ。

この画像を大きなサイズで見る

 オーウェンズは控訴したものの、最高裁判所により棄却され、2008年7月に死刑が確定。当初は同年10月に執行される予定だった。

 だがその後も再三にわたる裁判のやり直しの請求や、処刑方法の変更に伴う延期、異議申し立てなどが繰り返され、死刑執行日が3度も延期されたという。

 そして2024年8月23日、4度目の死刑執行令状が発行され、9月20日の執行日を迎えることに。同日午後6時45分頃、オーウェンズは薬物を注射され、10分後に死亡が確認された。

ボリュームたっぷりの最期の食事が提供された

 さて、この日の昼食が彼にとってのラスト・ミール、つまり最期の食事となったわけだが、彼が注文したメニューは以下の通りだ。

  • チーズバーガー2個
  • フライドポテト
  • ウェルダンのリブアイステーキ
  • チキンウィング6個
  • ストロベリーソーダ2本
  • アップルパイ

 オーウェンズは服役中にイスラム教に改宗し、アラビア語を学び、エッセイや詩などを執筆していたという。

 また、歴史にも深い興味を持ち、特にアフリカ史への造詣が深かった。自分の姪に、ヌビアでローマの支配に抵抗した古代クシュ王国の女王、アマニレナスについての論文を書くよう提案したりもしていたそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:photoAC

州によってかなり違う?アメリカのラスト・ミール

 アメリカの場合、基本的に死刑囚のラスト・ミールは、「常識の範囲内で」選ぶことができる。もちろんあまりにも高価なものだったり、手に入れることが難しい食材などは却下される。

 州によっては費用が決まっているところもあり、例えばフロリダ州では40ドル(約5,700円)以内、オクラホマ州では25ドル(約3,600円)以内に収めないといけないらしい。

 ルイジアナ州のある刑務所では、所長と一緒に最期の食事をとる伝統があるそうだが、これがはたして良い伝統なのかどうかは、判断が別れるところだろう。

 またテキサス州では、カフェテリアのメニューからしか選べない決まりである。これは以前、大量の豪華な食事を注文しながら、一口も食べなかった死刑囚がいたためだという。

この画像を大きなサイズで見る

image credit:photoAC

 歴史上の人物の最後の晩餐とは

 アメリカの事情はこんな感じだが、世界のラスト・ミールはどんなものだったのだろうか。

 フランス革命でギロチンにかけられたルイ16世の場合は、フライドチキンや牛肉の煮込み、カブのピューレ、スポンジケーキ、ワインなどを食べたそうだ。

 ゲシュタポのユダヤ人移送局長官だったアドルフ・アイヒマンは、赤ワインとチーズ、パン、オリーブ、紅茶をリクエスト。ドイツの連続殺人犯ピーター・キュルテンは、ウィンナーシュニッツェル、フライドポテト、そして白ワインをお代わりしたという。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:photoAC

 さて、現在の日本の死刑執行の現場では、執行当日の朝にお迎えが来て、そのまま刑場へと連行されることになっている。

 これは1970年代に事前に執行の告知を受けた受刑者が、当日の朝自殺してしまうという事件があったためだと言われている。

 豪華な料理もいいけれど、やっぱりおふくろの味を最期に味わいたいと言う人もいると思う。ラスト・ミールに好きなものをオーダーできるとしたら、みんななら何を選ぶだろうか。

Final meal of SC inmate put to death in state’s first execution in 13 years revealed

※(2024/09/28)本文を一部訂正しました。

References: Final meal of SC inmate put to death in state’s first execution in 13 years revealed / Last meal

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. >みんななら何を選ぶだろうか。

    2034年モノの白を頼む. 安いのでいい

    • +7
  2. 頼んどいて食べなかった人はなんでなんだろ

    • 評価
    1. 食べても食べなくても結末が変わらないことを理解して食欲がなくなったのかもな……

      • +16
      1. まあ「今からお前死ぬけど、最後に何食べたい?」って言われても、食欲なんて湧かないわな……。

        • +17
    2. めいっぱいのご馳走みたら目で満足しちゃったんじゃない?

      • 評価
  3. 最後に何を食べたいか。昔からよく聞かれる質問ではあるが、本当に食べたいものって何だろうなと考えると案外思い浮かばない。

    • +15
  4. 命を奪われた側はその日の特別でもなんでもない食事すら叶わなかったのに要望なんか出したら地獄の底の更に裏まで落ちそう

    • +31
  5. 被害者は無残に死んだ

    なぜ犯罪者は死ぬ時まで優遇されるんだ?

    倫理がおかしいだろ

    • +36
    1. 人情って理屈じゃないからじゃないかな。

      • 評価
      1. これは犯人のためじゃなくて、
        死刑執行人のための慣習らしいよ

        仕事とはいえさまざまな葛藤が生まれる彼らが、
        死刑囚が最後に好きなものを食べたと思うことで
        少しでも心の負担を減らせるなら悪くないんじゃないかな

        • +24
    2. 倫理は文化だから。そして法も価値観を明文化したものなのよね。
      ほっぺたひっぱたかれたら反対側も差し出せという人と、殴り返す人では倫理観は異なるわけで、少なくともそこではそういう倫理でそういう価値観の人が多いから、最後の食事も選ばせると。

      日本も先進国の中では少数派の死刑を廃止していない国の一つですが、今のところ死刑を廃止したいと思う人のほうが少ないので死刑があるわけでそういう価値観の国なわけです。他の国から廃止しろとか言われているけど内政干渉とまでは言わないにしても「うるせーよ」とは言っていいかもですね。

      個人的には死刑は廃止しても存続してもどっちでもいいです。もし死刑を廃止するなら、無期懲役はあってもいいけど終身刑を創設するとか、島流しを創設するとかしてほしいと思ってます。日本の領土の中で絶海の孤島で完全にそこだけで生活してもらって、日本の税金を使わないでその中だけで生活してほしいな

      • +3
  6. 41歳の女性なんて小さい子供いそうだし、それを無惨にコロしておいて刑務所で楽しくお勉強アンドお腹いっぱいの晩餐とか考えるだけでムカムカするわ

    • +22
  7. 最後の晩餐にHákarl(サメを常温発酵・すんげえ臭い)とか
    Tortilla de raya(エイの干物使用したオムレツ)など、世界の
    まずい料理を食わせ、この世のトラウマ作ってから逝ってほしい

    • -1
  8. 「最後の晩餐」とは、キリスト様に失礼なのだ。 おわり

    • +5
  9. 最後に食いたいのはやっぱ母ちゃんの飯や。小さい頃父子家庭になってから食べてこなかったので
    卵焼きとか、チャーハンとか、骨取ってくれた煮魚とか、シチューとか、コーンポタージュとかそういう
    もう味も声も全然思い出せへん。かなC

    • +11
  10. 仮に自分が許されるなら塩むすびと梅のおむすびと緑茶だな

    • +5
  11. 犠牲になった人は最後の食事なんて思わずに何かを食べて亡くなってただろうね
    人の権利を奪っておいていいご身分ねって思っちゃうわ

    • +12
  12. メシはいいから
    ライターと灰皿
    ロングピース3本くれ

    • +4
  13. 毎週日曜日の夜は最後の晩餐だと思って食べてるけど、今までずっと、良くも悪くも明日の朝が来ちゃってる

    • +5
  14. こんなの遺族はやりきれないだろうな。
    犯人が最後まで優遇されて。

    • +4
  15. 教育を受けることで何かが変化した可能性が高いなと思う(姪っ子への勧め)
    あと死刑執行人の人権についてはずっと議論がされていて、あらゆる手段があるけど
    完全には苦痛を取り除けないんだ…

    • 評価
  16. 最近の闇バイト的罪で死刑になってるね。
    闇バイト強盗も死刑にしたらいいのに。
    昔みたいに1年以内で。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。