この画像を大きなサイズで見るモバイルバッテリーのリチウムイオン電池が発煙・発火する事故は日本国内でも相次いでおり注意が呼びかけられているが、その多くは充電中である場合が多い。
だが、ただ置いているだけでも発火することがあるのだ。
アメリカのカリフォルニア州の住宅で、居間のソファに置いていたモバイルバッテリーが、何の前触れもなく突然炎を上げた。
幸いにも住人が毛布を使ってすぐに火を消し止めたためけが人は出なかったが、その時の様子が室内カメラに捉えらていた。
防犯カメラがとらえた衝撃の発火事故
2026年10月25日の夜、カリフォルニア州北部にあるバカビル消防署は室内用防犯カメラが捉えた火災映像を公開した。
映像には、女性が座っているソファにの横に置かれていたモバイルバッテリーから突然激しい炎が噴き出す瞬間が記録されている。
住人がとっさに毛布を使って火を覆い消し止めたため、被害の拡大を防ぐことができた。
消防当局は、もし夜間に別の部屋で寝ている間に起きていたら、家全体を巻き込む大火災に発展していた可能性が高いと指摘している。
この画像を大きなサイズで見る急増するリチウムイオン電池の火災
発火したバッテリーは充電中ではなく、使用中でもなかった。
原因はリチウムイオン電池特有の現象である「熱暴走」とみられている。
熱暴走は、バッテリーの損傷など、何らかの原因で内部に異常な熱が発生し、それが原因でさらなる発熱が起きて制御不能になる状態のことで、激しい炎や有毒な煙を発生させる。
近年、リチウムイオン電池による火災が世界中で増加している。
ニューヨーク市消防局の発表によると、2026年、市内で生したリチウムイオン電池火災はすでに400件を超え、6人が亡くなっている。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)も発火の報告を受け、オンライン販売された約1万1000個のモバイルバッテリーの新たなリコールを発表した。
時間差で発火する内部ショートの危険性
何もしていない状態で突然発火する原因について、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は過去の落下や強い衝撃によるダメージの蓄積を挙げている。
強い衝撃を受けると見えない部分で内部ショートが発生し、時間を置いてから熱暴走を引き起こすことが多い。
落とした直後に異常がなくても、後になってから突然火を噴く危険性を秘めている。
カリフォルニアの火災調査官は今回のバッテリーが発火に至った正確な原因を現在も調査しているが、日常的な衝撃や損傷が引き金になった可能性も考えられる。
日本でも、乗客のモバイルバッテリーが発火したことによる鉄道の遅延が、相次いでいる。
2026年は半年間で7件と過去最多となり、発火後のモバイルバッテリーの灯を消す消火シートを複数の鉄道会社が導入した。
また、モバイルバッテリーの列車内持ち込み自体は禁止されていないが、異変がある状態での使用の自粛や、発火・発煙した場合には必ず駅係員や関係者に知らせるよう注意を呼び掛けてる。
また、モバイルバッテリー事故の増加を受け、政府も対策を進めている。
発火・発煙の前兆の見極めと安全基準
身近な危険から身を守るため、バカビル消防署はバッテリーが発火する前に現れる警告サインに注意するよう呼びかけている。
本体が異常に熱くなったり、膨らんだり、「シュー」「ポン」といった異音が聞こえたりした場合は直ちに使用を中止する必要がある。
熱がこもりやすいソファやベッド、枕といった可燃物の上での充電は避ける。
オンライン通販などで販売されている安価な無名製品には警戒が必要だ。
購入時は、日本では電気用品安全法に基づく安全基準を満たした「PSEマーク」がついているか必ず確認する。
バッテリーから煙や火が出た場合は素手で触ったり動かそうとしたりせず、すぐにその場から避難して消防に通報することが推奨されている。
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編集長パルモのコメント
格安のモバイルバッテリーは怪しそうなので、なるべく大手メーカーのものを通販ではなく(配送中の落下も考えられるので)直接電気店から買うようにしているが、私自身がなんでもすぐに落としてしまう危険性能なため、「そこじゃない、問題はおまえだ」と自分を戒めつつじっと手を見る。今日もトイレにスマホ持っていく途中に落としたっけな~。人間だもの?