この画像を大きなサイズで見る数千年前の古代エジプトにおいて、精巧なかつらや特有の髪型は、富や権力、信仰、年齢を示す重要な身分証の役割を果たしていた。
大英博物館に保存されている遺物や、最新のCTスキャンによるミイラ解析により、当時の人々がどのようにかつらを作り、髪型でアイデンティティを表現していたのかが明らかになった。
参考文献:
- Wigs and hairstyles in ancient Egypt | British Museum
職人が200時間かけて作る「かつら」は富と権力の象徴
大英博物館には、1835年にイギリス領事ヘンリー・ソルトのコレクションから購入した、非常に保存状態の良い男性用かつらが収蔵されている。
葦(あし)で作られた専用の箱に収められたこのかつらは、新王国時代(紀元前1550〜1069年頃)に生きた裕福な男性のものだと推測されている。
当時の人々は、シラミを防ぎ涼しさを保つために地毛を短く刈り込んでいた。
そして特別な行事の際にだけ、精巧な人毛のかつらを被ることで自らの社会的地位を周囲に誇示していたのだ。
このかつらは「デュプレックス(二重)」と呼ばれる最も格式高いスタイルである。
首の周りに垂れ下がる数百本の黒っぽい細い三つ編みの上に、明るい茶色のカールした髪が乗せられている。
この画像を大きなサイズで見る土台となるメッシュ部分も人毛で作られており、ひし形の隙間に髪の束の根元を通し、蜜蝋(みつろう)と樹脂で固定する非常に複雑な構造だ。
このかつらをプロの職人が完成させるには、200時間以上かかったと推測されている。
これほど高価なかつらを被ることは絶大な富の証明であり、白髪や脱毛といった老化のサインを隠す役割も果たしていた。
この画像を大きなサイズで見る農作業をする労働者たちが髪を乱したり禿げたりした姿で壁画に描かれているのとは対照的に、エリート層の男性は美しく整えられたかつらで権威を保っていたのである。
この画像を大きなサイズで見る遺物から判明した古代の精巧なヘアケア用品
古代エジプトには王族やエリート層に仕えるプロの理髪師や美容師が存在しており、彼らが使用したヘアスタイリングの道具も遺跡から数多く発見されている。
刃と動くヒンジを備えた金属製の道具は、かつらのきついカールを作る専用カーラーとして使われた可能性が高い。
木製の柄がついた青銅製のカミソリは、不要な毛を処理し、頭髪を剃り上げてシラミの繁殖を防ぐために不可欠なアイテムだった。
木や象牙、骨で作られた櫛(くし)も多数現存しており、牛の頭など動物の装飾が施されたものからは美しさへのこだわりがうかがえる。
デル・エル・バハリの遺跡からはかつら職人の道具一式が発見され、複雑なかつら作りの工程が少しずつ解明されてきている。
こうしたプロの技術を利用できたのはごく一部の富裕層であり、大多数の庶民は家庭内で髪を手入れするか、巡回する美容師に頼っていたと考えられる。
この画像を大きなサイズで見るCTスキャンで明らかとなった女性たちの髪型事情
エリート層の女性たちは通常、髪を長く伸ばして付け毛を足したり、短い髪の上にかつらを被ったりしていた。
ストレートの髪を両肩の前と背中の3か所に分ける「トライパルタイト(三分割)」というスタイルが、当時の彫像や壁画に頻繁に登場する。
近年の医療用CTスキャン技術の進歩により、ミイラを包帯から出すことなく生前の髪型を詳細に調査できるようになった。
紀元前900年頃の「アメン神の歌い手」と呼ばれる女性タムトのミイラを解析したところ、彼女の地毛は短く刈り込まれていた。
遺体を納めた棺にはかつらを被った彼女の姿が描かれているため、タムトは日常的にかつらを使用していたと判断できる。
この画像を大きなサイズで見る一方で、タケネメトという女性のミイラには長い髪が残されており、頭頂部で小さなお団子に結われていたことまで判明している。
古代エジプトにおいて、豊かな髪は女性のセクシュアリティや豊穣と深く結びついていた。
愛と美の女神ハトホルは波打つ髪が両肩の前に垂れ下がる独特のヘアスタイルをしており、王族の女性たちはこぞってこのスタイルを取り入れた。
この画像を大きなサイズで見る音楽家や踊り子たちも豊穣の象徴として、宴会の場面などではひときわ豪華なヘアスタイルで描かれている。
この画像を大きなサイズで見る神官の丸刈りと子供の「サイドロック」に込められた信仰
豊かな髪が美しさや権力を象徴する一方で、神殿に仕える神官たちは日常的に頭を剃り上げていた。
神に奉仕するためには儀式的な清浄さが最も重要視されており、毛のない剃髪した体は究極の清潔さを意味していたからだ。
紀元前600年代の神官コンシルディスの彫像も、ツルツルに剃り上げた頭にヒョウ柄の衣服という神官の正装で、冥界の神オシリスの像を抱えている。
この画像を大きなサイズで見るヘアスタイルは、個人の年齢や人生の節目を示す重要な目印でもあった。
古代エジプトの少年少女は「若さのサイドロック」と呼ばれる独特の髪型をしていた。
これは、頭全体をつるつるに剃り上げる一方で、頭の片側にだけ髪の毛を一房残し、それを三つ編みにして長く垂らすというスタイルだ。
天空の神ホルスも、子供時代(ギリシア語でハルポクラテス)はこのサイドロック姿で描かれることが多く、時には王権の象徴であるウラエウス(鎌首をもたげたコブラの装飾)と組み合わされ、父オシリスの正当な後継者としての若々しさを表現している。
何歳でこの髪型をやめたのかは定かではないが、成長してこのサイドロックを切り落とすことが、大人への仲間入りを果たす成熟のサインとして認識されていたと考えられている。
この画像を大きなサイズで見るエジプトの過酷で乾燥した気候は、木やパピルスだけでなく人毛という失われやすい有機物までも奇跡的に現代に残してくれた。
遺されたかつらや髪の毛は、数千年前の古代エジプトの人々が、いかにヘアスタイルを重んじていたかを今に伝えてくれている。
昔の人も今の人もやっぱり髪は大切なものだったんだね。気が付けばまた髪の話をしていたよ。
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やはり目立つ部位なので、身分を示すのに扱いやすかったんだろうねえ
髪は長~い友だち
屈辱的な絵があるな・・・
「若さのサイドロック」は記憶に間違いが無ければ 山岸涼子のマンガで見た。
「イシス」でしょうか。ホルス神のお話。
またカミの話してる、、AA略。
宴会に参加する女性たちの絵、古代エジプトの絵画で人物が正面を向いている絵って相当珍しくない?
ハゲとの戦いは古代から続いていたんだ…
「毛のない剃髪した体は究極の清潔さを意味していた」
彡⌒ ミ
(´・ω・`)<ふふん 君たちこの言葉をよ〜く覚えておきたまえよ
|
| 彡⌒ミ
\ (´・ω・`) >剃髪した体
(| |):::: 君は剃髪したのかい?
(γ /:::::::
し \:::
\
彡⌒ ミ
(´・ω・`) …ハゲました
こんな古代から髪は重要って認識なのに禿げないように進化しないのはなんでだ
進化論は嘘なのでは!?
彡⌒ ミ彡⌒ ミ彡⌒ ミ彡⌒ ミ
(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)
生まれる時代を間違えた・・・