メインコンテンツにスキップ

Googleでカラパイアを「お気に入りサイト登録」

ビルマニシキヘビを捕まえて持っていくとピザと交換してくれるフロリダのレストラン

記事の本文にスキップ

32件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 アメリカ・フロリダ州にあるレストランが、ビルマニシキヘビを捕まえて店に持ち込んだ人に大きなピザ1枚を無料で提供するユニークなサービスが話題となった。

 フロリダの湿地帯エバーグレーズでは、東南アジア原産の外来種、ビルマニシキヘビが繁殖し、在来の野生動物を食い荒らし続けていることが問題となっている。

 レストランの店主は、ヘビの駆除を支援するためにヘビとピザの交換をメニューに載せ、受け取ったヘビの肉や脂肪、骨をすべて商品に作り変えている。

外来種ビルマニシキヘビがフロリダの湿地に定着した理由

 ビルマニシキヘビ(Python bivittatus)は東南アジア原産の大型のヘビで、全長5mを超えることもある。

 1970年代、エキゾチックペットとして米国に持ち込まれた個体を飼い主たちがフロリダ州の湿地帯エバーグレーズに違法に放したことで、野生化が始まった。

 エバーグレーズはフロリダ州南部に広がる広大な亜熱帯湿地帯で、原産地である東南アジアと気候が似ている。

 天敵のいないこの環境でビルマニシキヘビはあっという間に増殖し、食物連鎖の頂点に立った。

 現在この地域には推定10万〜30万匹が生息しており、在来種の鳥類や哺乳類、爬虫類を次々と捕食し、生態系を狂わせている。

 メスは一度に約70個の卵を産むため、放置すれば個体数はさらに増えていく。

 フロリダ州はこれまで、組織的な捕獲や賞金の提供、ヘビをおびき寄せるためのロボットウサギの導入など、さまざまな対策を試してきた。

この画像を大きなサイズで見る
Image by Istock / Lunatic_67

捕まえたヘビをピザ1枚と交換するレストラン

 エバーグレーズの西側にあるエバーグレーズ・シティで、「Wildman’s Pizza, Pasta and Python」というレストランを経営するダスティン・クラム氏は、捕獲したビルマニシキヘビを持ち込んだ客に、24ドル(約3,700円)の大きなピザを1枚無料で提供している。

 クラム氏はテレビ番組にも出演しているヘビ猟師で、店は2023年10月に開店した。

 ヘビとピザの交換は、店のメニューに正式に載っており、いつでも利用することが可能だ。

 ヘビをピザの代金として受け付けるのは、世界で私の店が初めてだ」とクラム氏は語る。 

この画像を大きなサイズで見る
Image by pixabay / u_kontzjsmd2

肉も脂肪も骨も、すべてを無駄なく使い切る

 クラム氏は交換を、客と店の双方に利益のある取り引きだと説明している。

 客は食事にありつき、クラム氏は商品の材料を手に入れる。

 クラム氏はビルマニシキヘビを、部位ごとに使い分けている。

 「脂肪は肌用のオイルやクリーム、石けんを作るのに使う。骨は宝飾品にする。すべてが使われる」とクラム氏は語る。

 店ではビルマニシキヘビの肉や、同じく外来種のイグアナの肉をスライスしてトッピングすることができる。

 ただしフロリダ州の衛生規制により、ビルマニシキヘビやイグアナを使った料理を有料で販売することはできないため、ヘビやイグアナの肉のトッピングはすべて無料だ。

 店を訪れた客は、ビルマニシキヘビの皮で作られた商品を買うことができ、ヘビについて学ぶこともできる。なんなら食べることも可能なのだ。

Facebookで開く

一般市民参加の「フロリダ・パイソン・チャレンジ」

 フロリダ州魚類野生生物保護委員会と南フロリダ水管理局は、一般の人がビルマニシキヘビの捕獲数を競う駆除大会「フロリダ・パイソン・チャレンジ」を毎年開催している。

 大会は2013年に始まり、断続的な開催を経て、2020年から毎年行われるようになった。

 2026年の大会は7月10日に始まり、7月19日午後5時に終了した。

 賞金は最も多く捕獲した人に贈られる大賞が10,000ドル(約156万円)で、部門別の賞金15,000ドル(約234万円)と合わせて総額25,000ドル(約390万円)が用意された。

 参加するには公式サイトから登録し、オンライン講習を修了する必要がある。昨年の大会には900人以上が登録した。

 大会で捕獲したビルマニシキヘビは、その場で人道的に安楽死させなければならず、生きたまま運搬することは州の法律で禁じられている。

 フロリダ州魚類野生生物保護委員会の担当者によると、安楽死は意識を失わせたうえで脳を完全に破壊するという2段階の手順で行われるという。

 死んだヘビは州内に複数あるチェックインステーションに持ち込むことができるほか、捕まえた人が自分で持ち帰ってもかまわない。

 クラム氏はこの大会を支援する立場をとっており、自分の店を大会の「非公式な拠点」と呼んでいる。

References: Catch a python? This Florida restaurant will accept it as currency – NBC 6 South Florida / A Florida Restaurant Is Letting People Trade Dead Pythons for Pizza / A dead python will get you a free pizza at this man's restaurant. Yes, it's in Florida | CBC Radio

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 食材にするのか?www
    と、ちゃかそうとしたら、本当に食材にしていた件

    • +16
    1. 確かインドでコブラを生け捕りにすると報奨金を出す制度を作ったら、コブラを養殖して持ち込みする輩が現れたらしい。
      でもピザ1枚程度なら養殖の手間の方がかかるし不届き者は現れなさそう。
      いいアイデア。

      • +7
      1. 🦜「アア、ヤッパリ、ジブンハ、カエルワケニハ、イカナイ」

        • 評価
      2. (ミャンマー仏教の戒律では、僧は音楽を奏でてはいけない事になっており。。。)

        • +1
  2. いいアイデアのひとつとは思うが、中東の毒蛇有償回収事例みたいにビルマニシキヘビを繁殖させて売り込むブローカーが絶対現れるのが時間の問題

    • +8
    1. 食料としての需要がどこまであるか知らんが
      捕獲より繁殖の方が簡単だもんな
      そして繁殖してたやつが逃げたー!で業者逮捕

      • +3
      1.  現金じゃなくてピザと交換というところでそこまでやる気にならないんじゃないかな。 もし現金で際限なくだと業者がでそうですけどね。 この篤志家に対してフロリダ州は何もしないのかな、しない方がうまく回りそうにも思います

        • +4
    2. 中東のあれは現金。
      どう考えてもピザ1枚のほうがヘビの餌代より安いし、焼いたピザを一度に何十枚手に入れても換金性が悪い。

      • +5
  3. 冗談で「えっ?食材にするの?」と思ったら・・・マジやん

    • 評価
  4. ヘビの肉トッピングできるのか…
    アメリカ人的に、ヘビは口に合うのだろうか?

    • +1
  5. ピザ目的でニシキヘヒ捕まえようとしたら逆にこっちが食べられそうで怖い。

    • +4
  6. いいね
    二本にはアカクビツヤカミキリムシに対応したピザ屋が必要だ

    • +5
    1. 昆虫食への忌避感が強い人も多いので、もし日本で導入するならトッピングではなく、通常のピザやノベルティグッズと交換する方向になるだろうね。

      • +1
    2. 実際、カミキリムシの幼虫はウマい!!と聞くからなあ

      • +3
    3. 埼玉県の川島町が奨励金やったみたいだよ、一匹100円(県内最高値)

      県全域対象にしたらあっという間に予定の15万円を超えて、予備費を使ったんだけど上限が来て、700万円で7月半ばで終了(予定では9月末)

      1500匹持ち込んだ人もいたらしい
      町側は「夏休みに家族で」と想定してたそうで、おどろいている

      • +5
  7. 食うのか
    新たな地域病が始まるな
    皮膚の下をアレが這い回る感覚ってどんなだろ
    先日、マングースの撲滅をやってたけどハンターに任せると
    捕獲しやすいところだけ回って、見落としができ、結局は広範囲に広がるのは止められないそうだ
    生息密度の薄いところも全部押さえていかなといけないらしい
    専門家のもと職員がローラー作戦をするしかないようだ

    • +3
  8. さっきのヘビクイワシさんなか来てもらおう。

    • +4
  9. トップ画がピザとビルマかと思いきやピザとポールパイソン

    • +2
    1. ボールやん思ったら既に言われてた。興味のない方々からすれば細かいだろうけど(あと記事の主さんにとっては画像調達が大変)

      • +1
      1. 細かくはないと思うよ
        蛇は詳しくないからこのコメ見て調べたけど
        大きさ分布も習性もずいぶん違う蛇だもの
        哺乳類ならボブキャットの記事にイエネコ画像を貼られたみたいなもんじゃないかな?

        • 評価
  10. 芥川龍之介の羅生門を思い出し、ググッてみたところ、元ネタは今昔物語で、
    「女が売っていた蛇の肉は美味しくて好評だった」という話であった

    • 評価
  11. トップのボールはさておき
    蛇革なんて昔から活用されてたのに
    今や税関じゃ没収
    でもここじゃ余っちゃってる
    むつかしいもんだね

    • +5
  12. 犬ゾリみたいにマングース数百匹にソリを引かせて、ニシキを根こそぎ狩り尽くせば食に困らないであろう
    グースが劣勢なら青竹で援護する
    狩が終わればソリのまま店の中に突っ込んでこれ見よがしにニシキをばら撒いてピザを貰う
    グース達用の骨も貰い、その場でしゃぶらせ腹を満たしてもらい、まわりの単品狩達に格の違いを見せ付ける
    フロリダに感謝状貰う

    • -9
  13. ヘビ肉はなあ…。めっちゃおいしければ乱獲であっという間に
    撲滅出来そうなんだけど。食えなくはないけど硬くてパサパサ
    というか。全身ワンパターンな構造だから「この部位が美味しい」
    もないんだよね。

    • +1
  14. 自分を含め、思慮深いはずの人間の浅はかな一面のせいで、ヘビはほんとにかわいそうだ  
    (亡骸をゴミにしないニュースは、とってもグッド)

    にしてもあのムチムチボディ「何食べてんだろ?」とチラっと検索したら、生態系への影響がすごすぎて、ショックで最後まで読めなかった

    全部つながってるから当たり前なんだけど、
    ヘビ、アライさんパク→カメ・鳥の卵が余る→カメ・鳥の異常繁殖
    ヘビ、シカさんパク→絶滅危惧種フロリダパンサー飢餓→さらに絶滅の崖っぷち
    ヘビ、ヒメヌマウサギ(パモたんが前に紹介してくれた、泳ぐウサギ)パク→現在ほとんど目撃情報なし
    ヘビ、哺乳類食べつくす→蚊は残ったネズミを吸血→蚊、人間も吸血→ウィルス感染(脳炎リスク)
    ボブキャット&コヨーテ、獲物がなくなり8割以上減→ネズミ爆殖、犬のマダニ感染症2倍

    • +8

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

昆虫・爬虫類・寄生虫

昆虫・爬虫類・寄生虫についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。