メインコンテンツにスキップ

世界初、ケンタウロス型AIロボットが誕生。四本脚のヒューマノイド

記事の本文にスキップ

0件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Image credit: Run Robotics
Advertisement

 上半身は人型のヒューマノイドで下半身は4本脚という、世界初となるケンタウロス型AIロボットが誕生した。

 中国のロボット企業ラン・ロボティクスが開発したもので、2026年7月に上海で開かれた世界人工知能会議(WAIC 2026)で公開された。

 車輪による移動と脚による移動を組み合わせることで、高速移動と複雑な地形を走行する両方の能力を持ち合わせ、災害救助活動や消火活動、点検作業など、人間には危険な現場での使用を想定したものだ。

最適化を目指してたどり着いたケンタウロス型ロボット

 上海に拠点を置くロボット企業ラン・ロボティクス(Run Robotics)が、上半身はヒューマノイドで下半身には車輪のついた4本脚を合体させた世界初の「ケンタウロス型」AIロボットを公開した。

 このロボットは、上半身が人間で下半身が馬というギリシャ神話の生き物ケンタウロスになぞらえて名付けられた。

 二足歩行に頼る従来の人型ロボットとは違い、下半身は犬型ロボットのように脚が4本あり、その脚先には車輪が付いており、車輪で移動することも、歩いて移動することも可能だ。

この画像を大きなサイズで見る
Image credit: Run Robotics

 なぜこの形にたどり着いたのか?

 従来の車輪だけで走行するロボットは階段やがれきのある場所が乗り越えられないという欠点があった。

 かといって四足歩行のロボットは険しい地形も越えていけるものの、車輪のような速さは出せない。

 一方で二足歩行のヒューマノイドは腕と手で細かい作業ができる一方、二本の脚で歩き続けるため消費電力が大きく、長くは動けない。

 ラン・ロボティクスは、素速く移動でき、なおかつ険しい地形も越えられ、細かい手作業までこなせるロボットを目指した結果、ケンタウロス型にたどり着いた。

車輪で素早く移動しながら、険しい地形は脚で歩く

 滑らかな地面では脚先の車輪で高速に移動し、階段やがれきのある険しい場所では4本脚で歩行しながら乗り越えていく。

 4本の脚にはそれぞれサスペンションが入っていて、脚ごとに高さや位置を独立して調整できるため、止まることなく段差を吸収しながらバランスを保って進める。

 脚の関節を固定する仕組みも備えており、車輪の1つが壊れても、重心を移して危険な場所から抜け出せる。

 上半身のヒューマノイドのアームは、障害物の除去や機器の操作、救助隊の支援など、従来の点検型ロボットにはできない作業をこなす。

 100kgから120kgの荷物を運べ、動かない状態では最大210kgの重さを支えられる。

 上半身は目的に合わせて部品を付け替えられる仕組みになっており、2本のロボットアームや、人の手のように細かく動く器用な手、複数の方向からかかる力を感じ取る力覚センサーなどを、作業内容に応じて組み替えられる。 

 また、油田や製鉄所のように引火の危険がある場所でも使えるよう、防爆(引火や爆発を防ぐ設計)にも対応している。

 想定される現場は幅広く、自律点検や消火活動、緊急救助のほか、鉱山作業や油田点検、産業保守にも投入できるとしている。

この画像を大きなサイズで見る
Image credit: Run Robotics

ヒューマノイドロボット開発最先端を目指す

 このロボットには、LiDAR(レーザーで距離を測り周囲を立体的に把握する技術)や両眼カメラ、深度カメラを統合した自社開発の認識システムが搭載されている。

 認識システムによって、ケンタウロスは配管やバルブ、計器、障害物、人を見分け、その位置や状態を判断し、自分で経路を計画して障害物を避けながら作業対象を正確に特定する。

 ラン・ロボティクスによれば、ロボットの中核部品の95%以上が中国国内で生産されているという。

 同社は2026年7月17日から20日まで上海で開かれた世界人工知能会議(WAIC 2026)でこのロボットを公開し、すでに商業受注も確保したうえで、2026年内に自動組立ラインを完成させる予定だとしている。

この画像を大きなサイズで見る
Image credit: Run Robotics

 中国の工業情報化部によれば、中国企業は400を超えるヒューマノイドロボットを開発しており、これは世界全体の半分以上を占める。

 四足ロボットにいたっては、世界の販売数の約70%を中国国内で開発されたものが占めているという。

References: China unveils world's first centaur robot that tackles rough terrain / Chinese company unveils world’s first ‘centaur’ robot at WAIC, with 95% core components made at home - Global Times

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。