この画像を大きなサイズで見る1億1300万年前、白亜紀のブラジルの空を飛んでいた翼竜は何を食べていたのだろう?化石に残された分子がついにその答えを出した。
オーストラリアなどの国際研究チームがブラジル北東部で発見されたアンハングエラ科の翼竜の翼の骨の化石から有機分子を抽出して化学分析した。
その結果、魚やイカを食べていたことを示す証拠を検出することに成功した。
骨格の形から魚食性ではないかと推測されてきたアンハングエラ科の食性が、化学的証拠によって証明された。
この研究成果は『iScience』誌(2026年6月18日付)に掲載された。
参考文献:
- This perfectly preserved pterosaur wing just rewrote the fossil rulebook - Research | Curtin University, Perth, Australia
恐竜と同じ時代を生きた翼竜
翼竜は、約2億3500万年前から6600万年前の中生代に生きた空飛ぶ爬虫類だ。
恐竜と同じ時代を生き、共通の祖先を持つが、分類上は恐竜とは別のグループにあたる。
脊椎動物として史上初めて空を飛ぶことに成功した生き物で、種によっては翼を広げると最大12mに達するものもいた。
現代の鳥類と同様に骨の中が空洞になっており、体を軽くすることで飛行を可能にしていた。
今回、オーストラリアのカーティン大学を中心とする国際研究チームの研究対象となったのはアンハングエラ科(Anhangueridae)と呼ばれる大型翼竜のグループだ。
前期白亜紀のブラジルを中心に生息し、長い歯と特徴的な顎の形から魚を捕まえるのに適した構造を持つと考えられてきた。
海上を飛行するのに適した体の構造を持つことから、アンハングエラ科は総じて魚食性だと推測されていたが、骨格の形から類推した状況証拠にすぎなかった。
翼竜の骨は中空で化石になりにくく、胃の内容物などの軟組織はほぼ残らないため、魚食性だったという推測を裏付ける直接的な証拠は長らく得られていなかった。
この画像を大きなサイズで見る化石の分子分析で魚を食べていたことを証明
研究チームは、ブラジル北東部アラリペ盆地のロムアルド累層(魚類・カメ・翼竜など保存状態のきわめてよい化石が多数出土する世界屈指の化石産地)で発見されたアンハングエラ科の翼竜の翼の骨を、高度な画像解析と化学分析で調べた。
その結果、コレステロールを含むステロイド類の検出に成功した。
ステロイドというと皮膚炎の薬や筋肉増強剤を思い浮かべる人が多いかもしれないが、本来はすべての動物の体内に自然に存在する脂質の一種で、細胞膜の材料となる物質だ。
食べたものによって炭素の構成比率が変わるため、何を食べていたかを示す化学的な記録として機能する。
炭素の比率を分析した結果、魚やイカを食べていた動物に特有のパターンが確認され、骨格の形から長年推測されてきたアンハングエラ科の魚食性が化学的証拠によって初めて直接証明された。
アンハングエラ科の翼竜の化石からステロイドが検出されたのも、食性が分子レベルで証明されたのも、ともに史上初めてのことだ。
この画像を大きなサイズで見る1億年以上前の分子がなぜ化石に残っていたのか
有機分子は時間とともに分解されるのが通常で、1億年以上前の化石から検出されること自体が極めてまれだ。
翼竜が海底に沈んだ後、死骸の腐敗が酸を生み出し、骨の周囲に鉱物の層が形成され始めた。
さらに硫黄を処理する細菌が化学反応を引き起こし、合計4段階にわたる鉱化作用(骨や組織がミネラルに置き換わるプロセス)が進んだことで、骨の内部に有機分子が封じ込められた。
通常であれば有機物を破壊するとされる酸素が、この環境では逆に鉱化作用を促進し、分子の保存に貢献していたことも明らかになった。
この画像を大きなサイズで見る化学・生物・環境が絶妙に組み合わさった結果が、1億1300万年という気の遠くなる時間を経た分子の保存を可能にしたのだ。
化石から生態を読み解く分子古生物学の可能性
研究チームは、同じ化学的プロセスが世界各地の化石産地でも起きている可能性があると指摘している。
化石から有機分子を取り出して分析する分子古生物学と呼ばれる手法は、骨格だけでは知り得なかった絶滅生物の食性・生理・生態を明らかにする新たな手段として注目されている。
この研究でわかったこと
- 1億1300万年前のアンハングエラ科の翼竜は、魚やイカを食べていたことが化学的に証明された
- 翼竜の化石から有機分子(ステロイド)が検出されたのは、これが史上初めてのことだ
- 通常は化石を破壊するとされる酸素が、条件によっては逆に化石の保存を助けることがわかった
まだわかっていないこと・今後の課題
- 同じ化学的プロセスが世界各地の化石産地でも起きているかどうかは、まだ確認されていない
- 分子古生物学の手法で他の翼竜や絶滅生物の食性・生態をどこまで解明できるかは今後の研究にかかっている
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References: DOI:10.1016/j.isci.2026.116199

















翼竜には何故かロマンを感じるなぁ。
特に大型種はいったいどうやって飛んでいたのか。
画像のプテラノドンくらいまでは十分デカいが何とか納得できる、
それでもどうやって離陸し羽ばたき餌を捕食し着陸したのか、、、
翼幅12mを超えるアズダルコ科のハツェゴプテリクスや
ケツアナコワレトルはどうやって飛び羽ばたいたのだろう*
せっかく古代生物のロマンある話をしていたのに、最後の*は何だw
違和感があって確認しなおしちゃった。 ケツァルコアトルスだったよなと。 さりげなく陰間系の造語があって笑っちゃった
リンク載るかわからないけど、現代のハンググライダーが参考になるかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=7wJTlPofwBs
重さ100㎏、翼幅10m、滑空だけで数十㎞以上は楽に飛べるらしいから、こんな感じだったんじゃないかな~
ロマンあるよね
ハンググライダーの離着陸映像とか見ると
良い地形さえあれば割といけそうな気はする
アホウドリみたく着陸は下手、なんてことはあるかも
「神テク?ハンググライダー! 西湘海岸0mから100m上空へ」
って動画おすすめします、風をうまく捉えたハングライダーが地上からほぼ垂直に離陸します。
骨の成分か~
てっきり胃の内容物かと
妊娠してお腹に赤ちゃんのいる化石もあるから
カツオドリみたいに対潜ロケット形態に変化させて、海中に向かって急降下してイカや魚を捕らえていたのだろうか?
翼長が数メートルある大型種なので、水中突入には耐えられないと思う。
飛びながら吻で掬い上げるように狩りしてたんじゃないかな。
そりゃ食うよ。うまいもんw
イカは1億1300万年前にはもういたのか
魚を食ってたのだろう、というのは予想していたけど、実際翼竜はどうやって餌をとってたのかは結構謎だよね。海鳥みたいに水に浮かんだり泳げたりできそうもないし、海から飛び立つことができたのか?それともあの巨体で水面スレスレを飛んで魚を捕ってたのだろうか
恐竜を解体したら麝香石が取れる可能性があったのね
いかにも
要するにグンカンドリか。餌や大きさ、海に降りれないだろうとこからして。
翼竜、都市伝説のマンボウ並に虚弱体質として考えられている向きはないかな。
強風で骨折や被膜が破れるとか、着水すると溺れて死ぬとか……
海鳥のようなニッチだったら、着水してからの捕食、離水だって可能、の生物の可能性はないかな。
大型のやつは海洋に多かったのでは?
小型のは虫とかいろいろ、初期の蜂は食べやすかったろう
陸上でも腐肉食は大型だろう、恐竜はデカいのでスカベンジャータイプの恐竜は多くいただろうし
ギョギョギョー イカにもその通りでゴザルー