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ゴミの山から動かないアカオノスリを発見。翼を負傷した誇り高き猛禽類の救助劇

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(著)

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Facebook / City of Passaic Animal Shelter
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 アメリカ、ニュージャージー州で、ゴミ捨て場のゴミの上にじっと座り込むアカオノスリが発見された。

 翼を負傷して飛び立つことができなくなっていた誇り高き猛禽類は、地域住民からの通報を受けた動物保護センターの職員によって無事に保護された。

 現在は専門施設で、再び空へ帰るための治療とリハビリが続けられている。

ゴミ山の上にいた誇り高き猛禽類

 2026年1月上旬、ニュージャージー州パセーイクの歩道を歩いていた通行人が、一羽の大きな鳥がゴミ集積所のゴミの上にいるのを見つけて足を止めた。

 その鳥はアカオノスリというタカの仲間で、通行人が慎重に近づいても飛び去ろうとしなかった。明らかに異変を感じた通行人は、すぐにパセーイク市動物保護センターへ連絡を入れた。

 あいにく受付時間を過ぎていたため、センターの職員は、鳥の様子を注意深く観察し、翌朝一番に再度連絡するよう通行人にアドバイスした。

 その夜、負傷したタカは凍えるような路上で、ゴミの山の上に止まったまま一晩中じっと耐え忍んでいた。

 翌朝、再び連絡を受けて駆けつけたスミス職員は、ゴミにまみれて動けないその痛々しい姿を目にし、胸が張り裂けるような思いだったという。

 スミス職員から報告を受けた同センターの監督官、ディアンドレ・ボートライト氏は当時の状況をこう振り返っている。

「あのように力強く誇り高き猛禽類が、ゴミ捨て場という不遇な場所にいる姿を目にするのは、心が痛む瞬間でした」

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Facebook / City of Passaic Animal Shelter

北米を象徴する猛禽類「アカオノスリ」とは

 今回保護されたアカオノスリは、北米全域に広く生息するタカ科の鳥だ。成鳥になると全長は45cmから65cm、翼を広げると1mを超えることもある大型の猛禽類である。

 そのがっしりとした体格や鋭い眼光は、日本に生息する「クマタカ」を彷彿とさせるが、クマタカの生息域は日本を含むユーラシア大陸南東部やインドネシア、台湾などに限られており、北米の野生下で見られることはない。

 実は、アカオノスリは年齢や個体によって羽の模様が非常に多様だ。特に若い個体は、名前の由来である「赤い尾羽」を持たず、全身がクマタカのような複雑な斑紋に覆われていることが多い。

 そのため、写真の姿を図鑑のアカオノスリ(成鳥)と見比べると別種の鳥に見えることもあるが、現地の動物保護センターやリハビリ施設の専門家によって、この地域で最も一般的な野生種である「アカオノスリ」と正式に特定されている。

 アカオノスリは年齢や個体によって羽の模様が非常に多様である。特に若い個体は、名前の由来である「赤い尾羽」を持たず、全身に複雑な斑紋があるため、他の種と混同されやすい。

 しかし、現地の専門機関によって、ニュージャージー州で最も一般的な野生のタカである「アカオノスリ」と正式に特定されている。

 食性は肉食で、主にネズミなどの小型哺乳類や他の鳥類、爬虫類などを捕食する。

 非常に適応力が高く、大自然だけでなく都市部の公園や街路樹などでもその姿を見ることができる。

 その名の通り、成長すると尾羽が美しい赤茶色になるのが特徴で、北米では非常に一般的な猛禽類として知られている。

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Image by Istock Sandra Mitchell

負傷した翼と救助の瞬間

 保護された際、タカの意識ははっきりしており、周囲を警戒する様子を見せていた。

 目立った外傷もなかったが、スミス職員は、野生の猛禽類が何らかのトラブルを抱えていない限り、これほど長時間人目に付く場所に留まり続けるはずがないことを、長年の経験から察していた。

 スミス職員は厚手の革手袋を着用し、慎重にタカを捕獲してキャリーケースへと収容した。

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Facebook / City of Passaic Animal Shelter

 その後、一時的なケアを行う「オール・ヒューメイン・アニマル・レスキュー」を経て、鳥類のリハビリ専門施設である「ザ・ラプター・トラスト」へと移送された。

 専門の獣医が診察した結果、このタカは翼が折れている可能性が高いことが判明した。

 翼の骨折によって飛び立つことができず、ゴミ山の上で立ち往生していたのだ。

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Facebook / City of Passaic Animal Shelter

回復後、再び大空へ

 パセーイク市動物保護センターは公式SNSで、「一晩中異変を見守り、報告してくれた地域コミュニティに心から感謝します。地元の人々の協力で救われる命があるのです」とコメントした。

 現在は、専門家や他の保護された鳥たちと一緒に安全な場所で過ごしながら、回復のための時間を送っている。

 翼が治り、十分なリハビリを経た後、最終的には野生の空へと放される予定だ。

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Facebook / City of Passaic Animal Shelter

 ボートライト氏は、この美しい鳥が路上から救われ、必要なケアを受けられていることを喜んでいる。

 「私たちは毎日、感情的に辛いものも含め、幅広い通報に対応しています。こうした野生の生き物を救い、再び空へと帰る希望をつなげられたとき、私たちは自分たちの仕事の意義を心の底から実感するのです」

 街の片隅で翼を傷つけられながらも、野生の鋭い眼光を失っていなかったアカオノスリ。再び彼が自由に空を舞う日は、着実に近づいている。

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この記事へのコメント 12件

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  1. >力強く誇り高き猛禽類が、ゴミ捨て場という不遇な場所にいる姿
    ハクトウワシ「・・・・・・・・・」

    • +12
  2. 宇宙人が地球を攻めてきたとき、ノリスさんはきっと人類の味方になって、一緒に戦ってくれるだろうな。

    • +6
  3. ノスリっていつも名前で損してるような気がする

    • +6
  4. 縄張り争いで負けた結果
    死んではいないが動けずに道端に落ちてることがあるそうだ

    • +8
  5. アメリカの猛禽類、保護され慣れてきてない?

    • 評価
  6. 生き残る為素晴らしい選択だね。

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  7. アカオノスリさん、可哀相です❗️誇り高き猛禽さんが、ゴミ捨て場にけがでもそれでも力強く生きてほしい❗️西山😢

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  8. 時間外なんて言わないで対応出来る職員がいたら行って欲しい。

    • +6
    1. 気になったが、24時間体制にするわけにもいかんのだろ
      人手があればねそりゃね

      • +2
  9. >あいにく受付時間を過ぎていたため、センターの職員は、鳥の様子を注意深く観察し、翌朝一番に再度連絡するよう通行人にアドバイスした。

    > その夜、負傷したタカは凍えるような路上で、ゴミの山の上に止まったまま一晩中じっと耐え忍んでいた。
    いやいやすぐに救助に行ってやれよ

    • +9

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