この画像を大きなサイズで見る世界初となる、水なしでも悪臭をキノコが解決してくれる、環境にやさしいバイオトイレが登場した。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)研究チームが発表した MycoToilet は、キノコの菌糸が気になるニオイを吸収し、微生物が排泄物を堆肥(たいひ)に分解する。
車椅子でも使え、メンテナンスは年4回という手軽さだ。
公園や遠隔地、発展途上地域など、水道設備に乏しい場所での運用に向け、同大学内に設置され、試験稼働が始まった。
キノコの菌糸が悪臭を吸収。バイオトイレ「MycoToilet」
キノコを使う世界初の無水トイレ「MycoToilet(マイコ トイレ)」は、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の研究チームにより開発された。
2025年9月26日より同大学の植物園に設置され、試験稼働が始まっている。
このトイレは、いわゆるバイオトイレの一種だ。コンポストと同様に、微生物の働きで排泄物を分解し、堆肥(たいひ)に変える仕組みを持つ。
だが、注目すべきはキノコの菌糸(菌類の体を構成する糸状の構造、キノコの根のネットワーク)を活用している点だ。
キノコ(菌糸)の生体成分と、人間の排泄物を土壌に変換できる微生物を配合。従来のバイオトイレより使いやすく持続しやすい工夫がなされている。
バイオトイレ自体はすでにある技術だが、菌糸体による有害病原体の分解時間は従来型の約半分で、最小限のエネルギーで達成されるそう。
この画像を大きなサイズで見るMycoToilet では、背面の分離システムが、固形排泄物と液状排泄物を分離し、固形排泄物を菌糸体(菌糸でできた菌類の体)で覆われた区画に送る。
そこに届いた固形排泄物を、菌類が悪臭を吸収し、微生物が栄養豊富な堆肥に変える。
清潔で快適、生態系を想起させる使いやすい無水システム
UBCの建築・景観設計学部(SALA)の研究者でプロジェクトリーダーのジョセフ・ダーメン氏はこう語る。
誰もが知る日々の習慣を、生態系の循環とのつながりを思い出させてくれる楽しい体験に変えたいと考えました。堆肥化トイレにはネガティブなイメージがつきものです。私たちは、清潔で快適、そして使いやすいシステムを目指しました
一方、微生物学・免疫学科教授スティーブン・ハラム博士は、微生物を支える菌類の働きについてこう説明。
菌類は、人や動物の排泄物を含むバイオマスの分解に非常に優れています。物質をより単純な化合物に変換する酵素を生成し、同時に分解を促進する微生物群集を支えます。追加の水、電気、化学薬品は必要ありません
このプロジェクトは、カナダのニューフロンティア研究基金 (NFRF)、UBCのサステナビリティプログラムやバイオ製品研究所のほか、持続可能な生活のための微生物細胞システム(MCELLS)リサーチクラスターらの支援で進められている。
この画像を大きなサイズで見る年4回のメンテでOK!ユーザーの快適性や衛生を重視
従来の化学トイレは、ホルムアルデヒドなどの化学物質を含み、排泄物を有害物質として処理する必要があった。
だが MycoToilet は安全で環境にやさしい代替手段のみならず、ユーザーの快適性や衛生まで重視した。
自然や生態系を意識した外装には、腐食に強く抗菌性がある杉材に炭化処理を施したものとステンレスを使用。地元の植物が豊かに茂る緑の屋根、換気用の低出力ファンなどで構成されている。
この画像を大きなサイズで見る天窓や通気性ある構造、そして悪臭を吸収するキノコの菌糸体が、バイオトイレ特有のネガティブなイメージを一掃する。
このトイレの魅力はほかにもある。車いすでも使えるようスロープがついており、メンテナンスも年間4回で済むのだ。
運用面の観点からも、このトイレは合理的に設計されています。自治体がバイオトイレ導入をためらう原因となる、不確実性を排除して解決しました。スケジュールも設定済みで、換気システムも統合されており、すべてが正常に機能します (ダーメン氏)
この画像を大きなサイズで見る今後6週間モニタリングを継続
このトイレの試験期間は6週間。チームはその間、実際のユーザーを対象に、菌糸体の変化をモニタリングする。
微生物群集とキノコの相互作用、好気性微生物による堆肥化の改善や、嫌気性微生物の働きに伴う悪臭の軽減過程などを研究する。
ちなみにこれまでの実験室での試験では、菌糸体が悪臭の原因となる化合物の90%以上を除去することが示唆されている。
化学肥料の使用削減を促進、発展途上地域にも貢献か
チームは、排泄物を堆肥に変える MycoToilet のフル稼働により、年間約600Lの土壌と2,000Lの液体肥料の生産が見込まれるとし、自然にやさしいこのトイレの利用が有害な化学肥料の使用削減につながることも示唆。
この画像を大きなサイズで見る公園、遠隔地、そして発展途上地域で大いに役立つだろうと期待を寄せる。
成功すれば、MycoToilet は公園、自治体、遠隔地、発展途上地域における廃棄物管理のための、自己完結型で費用対効果の高いソリューションを提供できる可能性があります(ダーメン教授)
キノコにそんな力があるなんてびっくりだよもう。環境にやさしいうえに悪臭も軽減されて気分良く使えるなら、いろんなところで歓迎されそう。
臭すぎて排泄物持ち帰り命令が出たエベレストの糞尿問題にも役立つかしらと思ったり。でも山頂とかは寒すぎて菌糸もうまく機能しないかな。
References: News.ubc.ca













糞尿をたい肥に変えるなんて大昔から普通にやってることであって今更何をって気がする。
化学肥料が使われるようになったのは糞尿ベースの肥料では全然まかない切れなくなったから安定して高品質の肥料を大量に安価に供給するため。
キノコだかカビだか知らんけど結局化学肥料を置き換えるには何もかもが足りない。
論点はそこじゃ無いんじゃないかな?
糞尿から堆肥を作りたいんじゃなくて、エコでメンテも楽な無水トイレを作ったら副産物として堆肥も出来たってことだと思う。
おっとカラパイアに定期的に涌く「研究者より俺のほうがずっと賢い」モンスターだ!その根拠なき自信はどこからくるのか!おもろい生き物だねえ!
アマプラでキノコを観て菌類の偉大さに衝撃を受けたとこなのでタイムリー!
しかし3か月メンテナンス要らないの,すごい。
ほんとに臭くないのかな。
図を見ると臭突あるし分解が進むまでは無臭では無いだろうね
ふと筋肉少女帯の昔のアルバムを聴いていた自分にもタイムリーでした
ネコをリュックに詰めて〜♪
週に一人しか利用出来ないとか?
年四回のメンテって何人で使う想定だろ。個人用なら欲しい。
公共の場に置いたら絶対糞尿以外のものを捨てるやつがでてきてダメになりそう。
使う人のモラルだよね結局
キノコの分解力すごい。
数が多いからだろうけど、糞尿の臭いをかき消すほどって相当強力なんですね。
バイオウォシュレットがあればいいが
なんか一周してぼっとん便所に戻ってきたみたいな
これ、排泄物だけでなくコンポストみたいに生ゴミとかにも使えないかな
災害で断水した時に避難所とかで設置できないかな。
移動させられるように改良できれば
フェスとか工事現場とか災害現場とかでも活用できそうだけど無理かな
いつかできたら素晴らしいね
キノコの分解能力がどの程度の量を処理できるのかだけが心配。
各設置場所での利用頻度に応じたトライ&エラーを重ねて、少しでも環境負荷を減らせる技術を確立して欲しい。
登山道なんかにあったら使ってみたい。
キノコ?
キムコの間違いでは?
完全健康体で医療薬品などの排出がまったくない方々のごく小集団ならば…?
増え続ける一方でしょうからいずれきのこの支配域になってもかまわないような埋める表層部の確保・開発はやっぱり必要になるのだろか
宇宙ステーションのトイレなどが最先端の「科学技術」で作られたトイレならば、これは最先端の「知見と研究」で作られたバイオトイレだな。
排泄物に含まれる薬理物質は(なんとなく)分解されそうな気がするけど、トイレットペーパーも分解できるのかしら?
それとも分解されやすいペーパーが必要なのかな
ペーパーはアウトドア用などにバージンパルプ製品があるみたいだから、普通のトイレットペーパー製造につきもののつなぎ剤や蛍光剤など自然界にその形としては存在しないものが一切不使用なシロモノも探し出せるんでなかろうか
人間由来のホルモンなどでキノコや土壌構成が変化していくなどはあるのかしら
こういう手間なく清潔でしかも物質循環をスムーズにできる発明はどんどん実用化されて欲しい
研究開発者さん達はもちろんスポンサーのみなさまも多少の失敗にへこたれないで頑張って!
キノコが動力というより実質燃料がウンコだ
ヌカみたいなものと思えば確かに・・・
マッシュルームとなってるけど、何キノコなんだろう
管理の手間は汲み取り式トイレと変わらないのかな? 水虫治療で抗真菌薬を服用している人が使ったら浄化槽のキノコはどうなるんだろうか。
バイオトイレで個人的に問題となる部分は小便を分けなくてはいけないところ。水分などが発酵を阻害するため。
このきのこトイレはどうなのだろう? 「背面の分離システムが、固形排泄物と液状排泄物を分離し」とあるが小便に対応しているのか、液状のうんこくらいまでなのか、そこが気になる。
昔、マッシュルームエキスの入った錠剤を飲むだけで、
便臭が無くなると既にあった。
すごいなキノコ!
こえマタンゴなのだ
このきのこトイレがいきのこるためには!?
って書かずにはいられない!
ある日フタを開けると子実体がわんさか生えてたりしたら何だか可哀想で用を足しにくいなあ
イチゴみたいな匂いがするんでしょうな
たぶん、トイレを使う頻度が高いと、もうキノコの処理が間に合わなくなると思う
良く分かってない清掃ボランティアが塩素系漂白剤とかぶち込んで台無しにしちゃいそうで怖いな。