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米国土安全保障省が犯罪組織のアジトにサイバー攻撃を仕掛ける犬型ロボットを開発

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(著) (編集)

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 アメリカ国土安全保障省(DHS)が、サイバー攻撃能力を持つ犬型ロボットを開発しただ。

 「NEO」と呼ばれる犬型ロボットは、犯罪者の自宅などの現場に「DoS攻撃」をくわえ、インターネットをダウンさせ、デバイスを無効化することができる。

 近年、モノのインターネットやスマートデバイスを悪用して、犯罪者が危険なスマート・ブービートラップを仕掛ける懸念が高まっているが、NEOはこれに対抗するためのものだ。

サイバー攻撃を仕掛ける犬型ロボットを開発

 「NEO」は、Ghost Robotics社が警察向けに販売している「四足無人地上車両(Q-UGV)」をカスタマイズしたものだ。同社の犬型ロボット軍用にも利用されており、背中にライフルを搭載したものが、米海兵隊の特殊部隊で訓練されている。

 NEOはよくある犬型ロボットと同じように、人間の代わりに現場に潜入し、その状況をカメラで撮影したり、スピーカーを通じて周囲の人間と会話を交わすことができる。

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 だが最大の特徴は、DoS攻撃を仕掛けて、インターネットをダウンさせ、デバイスを無効化できることだ。

 DoSとは「Denial of Service」の頭文字で、サービス拒否を意味する。具体的には特定のサーバーやネットワークに対して膨大なデータの送受信を行い、その処理能力を超える負荷をかける。すると、そのサーバーやネットワークは機能しなくなってしまう。

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スマート・ブービートラップを回避せよ!

 DHSがサイバー攻撃機能を備えたロボットを開発したのは、犯罪者がIoT(モノのインターネット)や家庭用のスマートデバイスを悪用して、「スマート・ブービートラップ」を仕掛けるとの懸念が高まっているからだ。
 たとえば、2021年にフロリダ州でこんな事件があった。

 当時、FBIは児童性的虐待の容疑がある男性宅を襲撃しようとしていた。だが容疑者はインターホンのカメラでFBIの襲撃を察知し、銃で反撃してきた。その結果、FBI捜査官2名が死亡、3名が負傷するという痛ましい結果となった。

 スマート・ブービートラップは、ただ外の状況を監視できるだけではない。

 IoTやスマートデバイスを使えば、声でコマンドを出すだけで、照明を消す・ドアの鍵をかける・空調システムによって化学物質を散布する・爆発させるなど、いろいろなことができる。

 これらは音声コマンドで実行できるので、たとえ警察に取り押さえられていても起動することができる。

 そして、これはこうした状況も想定できるというだけの話ではなく、ネット上には実際にスマート・ブービートラップの作り方が投稿されているのだ。

 NEOのDoS攻撃機能は、こうした危険から国家や市民の安全を守るためのものだ。

Ghost Robotics Partners with Rajant to Develop Resilient Public Safety Mesh Networks

 フロリダの事件以降、DHSはIoTデバイスがどのように悪用され、現場の警察官に危害を加えうるのか研究を進めてきたとのこと。

 またIoTハウスなる建物を作り、スマート・ブービートラップが仕掛けられている家の襲撃訓練も行っているそうだ。

References:DHS Has a DoS Robot to Disable Internet of Things ‘Booby Traps’ Inside Homes / Dog-like robot jams home networks and disables devices during police raids — DHS develops NEO robot for walking denial of service attacks | Tom’s Hardware / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 15件

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  1. 電子ほねっこ、電子ビタワン、電子ペティグリーチャムを
    作って犬ロボを懐柔する悪者も出てくるんだろうな…。

    • 評価
    1. >>1
      機械そのものは単純なのでそういう心のある方法で無くても
      懐柔は可能かもね。非常に面白くないけどさ
      もしその電子おもちゃが使えるものは本物の犬であり警察犬や
      麻薬探知犬のようなものになるかな

      • +1
      1. >>12
        ヒーターで焦げてるんですけど

        • 評価
  2. DoS攻撃ができるって事は通信手段に逆に攻撃される可能性もあるよな
    乗っ取られたら結構怖い気がする

    • +5
  3. 装置の大きさの問題で今は犬型ロボットだけど、将来は小型ドローンになるんだろうか。通信機器の近くに飛んで行って電子攻撃とか、SFじゃなくなったんだなあ。

    • +1
  4. 今だとメインはWi-Fiの電波の妨害になるかな。 2.4GHz帯は電子レンジが有名だけど、5GHz帯にもそういうの出せるものを作ったのかな。 カメラが横だけじゃなく縦についているのも興味深いですね。 視差による距離検出なのか予備カメラなのか・・・

    • 評価
  5. EMPではなくDoS攻撃で敵機を無効化するのか
    考えてみれば合理的だけど、めっちゃ泥臭いな!
    これぞリアルの電子戦世界って感じで興奮する

    • 評価

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