この画像を大きなサイズで見るたとえばの話だ。宇宙で生活するあなたが、刃物を手にした何者かによってお腹を刺されたとしよう。さて、傷口から流れ落ちた血液は、どんなふうに飛び散っていくのだろうか?
悲しいことに人が大勢集まると、必ず争いが起きる。将来的に人類が宇宙で暮らすようになったなら、きっと宇宙でも犯罪が起きることだろう。
そのとき血痕のパターンが、宇宙での血しぶきが犯罪捜査の重要な手掛かりになるかもしれない。そのことをまじめに研究している科学者がいる。
これを読んだあなたは、もしかしたら世界初の宇宙刑事になるかもしれない。それでは実験結果を見ていこう。
宇宙で流れた血はどうなるのか?研究に乗り出した科学者
英国スタッフォードシャー大学のザッカリー・コワルスキー氏が普段研究しているのは、コンクリート・雪・砂といったさまざまな物体のうえに飛び散った血痕のパターンの違いだ。
だが自他ともに認める”大の宇宙オタク”である彼は、もしも宇宙空間の無重力、あるいは低重力下で血が飛び散ったら、それはどのようになるだろうか? と疑問に思い、飽くなき探求心が芽生えた。
重力は常に私たちを押さえつけています。では重力がない場合、血液はどのように飛び散っていくのでしょうか?(ザッカリー・コワルスキー氏)
こうして彼は宇宙の血液に関する文献を調べ始め、やがて米ルイビル大学で宇宙の外科手術について研究する心臓血管生理学者で、62回もの無重力飛行の経験があるジョージ・パンタロス氏と出会うことになる。
この画像を大きなサイズで見る宇宙で飛び散った血はくっつきやすく、直線的なラインを描く
宇宙での血しぶきパターンを知るために、コワルスキー氏とパンタロス氏が始めた実験は次のようなものだ。
飛行機で急上昇してから、ポンっと放り出される感じで飛行すると、機内は無重力に近い状態になる。これを「パラボリックフライト」といい、フロリダ州にはそれを体験できるサービスがあるらしい。
この機内で注射器で血液を紙に向けて垂らし、それがどのような血痕を残すのか調べるのだ。
血液といっても本物ではない。グリセリン4割、食紅6割をまぜて作った擬似血液(血液による汚染を防ぐため)で、これを注射器に入れ、20cm離した紙の的へ向けてぴゅっとやり、その様子を撮影する。
この画像を大きなサイズで見るその結果、本物と同じ粘性の擬似血液が宇宙では地上と異なる振る舞いをすることが確認されたと、『Forensic Science International: Reports』(2024年2月3日付)で報告されている。
それによると、宇宙において血液は物体の表面にくっつきやすくなり、そのために放物線を描いて飛び散るのではなく、直線的なラインを描いて移動すると考えられるという。
面白いのは、擬似血液の表面張力が、低重力ではグッと大きくなったことだ。
表面張力とは、液体の表面にある分子がお互いに引き合う力(凝集力)のこと。
水たまりのアメンボは、これのおかげで水面をスイスイ滑ることができるが、宇宙ではこれが血液の飛び散り方を左右し、血しぶきの形や大きさを決める主な要因となる。
この画像を大きなサイズで見る宇宙の犯罪捜査はどのようなものか?
血しぶきの科学は犯罪ドラマで描かれるほど単純ではなく、法医学者の主観的な解釈に依存するところが大きい。
今日、血液が付着する可能性のある物体の多くは、傷のつきにくいスマホの画面・車の防眩フロントガラス・疎水性の表面といった高度に加工された素材でできている。
最新の血しぶきの科学では、こうした新素材に付着した血しぶきがどのようなパターンを描くのか調べられているところだ。
今までになかった条件での血しぶきという視点に立てば、今回の実験もこうした最近の流れの1つと考えることもできるかもしれない。
コワルスキー氏によれば、血しぶきの科学は、現在宇宙で実験が行われている唯一の科学捜査であるとのこと。
将来的には、国際宇宙ステーション内での事故や事件の捜査に役立つこともあるかもしれないそうだ。ちなみにカナダでは近年、宇宙犯罪を法制化する動きがあった。
References:Bloodstain pattern dynamics in microgravity: Observations of a pilot study in the next frontier of forensic science – ScienceDirect / Forensic Scientists Find Blood Splatters Differently in Space / written by hiroching / edited by / parumo













2001年宇宙の旅のように、将来宇宙船の中も地球と同様に重力がつくだろう
その科学レベルじゃなきゃ生活なんてできないから、一般人の犯罪なんて起きないよ
>>1
一般人とは限らんかもよ。
南極基地で、数少ない娯楽として読書していたのに
嫌がらせでネタバレを繰り返され、
ぶちキレて仲間をナイフで刺した隊員もいた。
宇宙飛行士はもっと精神の安定性も重視して選抜されているけど、
世の中に絶対と言いきれることは無いし。
>>1
宇宙進出が日常化すれば、一般人が無重力に出る機会だって日常的になるでしょ
2001年宇宙の旅で描かれたような遠心力式の人工重力は大規模な構造が必要でどこでも搭載できるものじゃない
移動船からステーションへの移動や、ステーション内での区画の移動、事故による回転停止、単なる娯楽目的など、一般人が無重力に出る機会なんていくらでも考えられる
それに宇宙が日常的になるってことは、観光や生活を成り立たせるための裏方作業員も一般的になるってことだよ
作業員が無重力で仕事しなきゃならない機会だって当然出てくるでしょう
人のいる所に犯罪は付き物
今からノウハウを蓄積しておく必要は十二分にある
科捜研の女・宇宙編でこの知識が使われるだろうな
何事も事前に備えておくことは大事だが…
宇宙での血しぶきパターンを知るを知るのはまだ先でええんとちゃうか?
今回の実験による成果を応用するなら
将来宇宙船内でゴキブリが発生した場合
台所洗剤を用いた窒息死による駆除方法で対処するのに都合が良さそうですね
>>4
足が退化したゴキブリが・・
止血の方が気になるな
人体が無重力化で地上と同じ方法で止血してちゃんと止まるのかとか
血漿の凝固に変化はないのかとか
CSI:宇宙、だな
フィンレイの孫が登場とか面白そう
デクスターかな?
Among Us…(´・ω・`)重要な機器に囲まれているから血飛沫の飛び散り方も必要なのだろう
宇宙刑事も必要だな、蒸着!
腕がもげ、首が跳ぶ
普通に事故調査に使われると予想。死亡事故と自殺は殺人より件数が多いのだ。