この画像を大きなサイズで見る昨今の技術は本当に進歩している。世界で最強のMRI装置で撮影した驚きの画像をぜひ見てもらいたい。
標準的な病院のMRI装置では数十分から1時間かかる高解像度の画像を、この機器はわずか4分で仕上げてしまう。専門家も初めて見るほど詳細に人間の脳の様子を提供してくれるのだ。
MRIとは?
MRIとは磁気共鳴画像法(MagneticResonance Imaging)のことで、強い磁石と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査をする際に用いられる。
人体の半分は水分(水素原子)でできている。強力な磁界の中に入って電波を当てることで、その水素原子から出てきた電気信号を受信し画像化するというのがその原理だ。
CTとは異なり、放射線を使わないので被爆の心配はなく、通常のX線撮影ではわかりにくい部位を詳しく調べることができる。
この画像を大きなサイズで見る並外れた解像度を実現した最強のMRI装置
医療現場で使われるMRI装置のほとんどは、1.5または3テスラ(磁束密度の単位、Tで表す)の磁場強度を達成することができる。
だが、最強のMRI装置と言われる「イズールト(Iseult)」はなんと、11.7Tまで達している可能性があるという。
これは、1.5または3Tスキャナーでかかる時間よりもはるかに早い時間で、並外れた解像度を得られることを意味する。
この画像を大きなサイズで見るイズールトMRI装置の優れた点
検査を受けたことがある人ならわかると思うが、まず技師から言われるのは〝絶対に動かないで〟ということだろう。
これは重要なことだ。ほんのわずかに動いただけでも、本来はないはずの〝異物〟が発生してしまい、画像がぼやけて損なわれてしまう可能性があるからだ。
工事現場のような大音量が絶え間なく響く棺桶のような機械の中で、まったく動かずにじっとしているのは結構つらい。
検査は数分で済むほうが遥かに快適だろう。イズールトにはそれができるのだ。
さらにイズールトはただ仕事が早いだけではない。その詳細な画像のおかげで、生きている人間の健康な脳と病に冒された脳を非常に細かいレベルで研究することができる。
例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病の研究において、こうした詳細画像から脳のさまざまな部位で起こっている神経変性について新情報が得られ、より良い診断につながる可能性がある。
これくらい大きな磁場強度のスキャナーを使うと、従来のスキャナーでは検出できない化学信号をとらえることもできる。
そのひとつは、双極性障害の治療に使われることもある薬物のリチウムだ。
このスキャナーを使えば、薬物がどのように脳内に分布するかを確認することができ、その薬物がどのように作用しているのかをより深く理解できるという。
「このイズールト・プロジェクトによって、まったく新しい世界が目の前に開けました。それを探索することに興奮を隠せません」プロジェクトリーダーで、フランスの原子力・新エネルギー庁(CEA)の研究ディレクター、ニコラ・ブーラン氏は語る。
私たちの目標は、2026年から2030年までに神経変性疾患だけでなく、統合失調症や双極性障害などの精神医学に該当するその他の疾患も調査することです。
認知科学も私たちの研究における重要な鍵となるでしょう(ニコラ・ブーラン氏)
この画像を大きなサイズで見るイズールトMRIの開発
イズールトMRIの開発は、ほぼ20年にわたって行われた。
磁石の作製、機器の設置、鮮明な画像撮影を可能にする造影剤の開発、こうした最強スキャナーを最大限に活用するための新しい方法の考案などに、200人以上の人たちが関わってきた。
重量132トンのこの機器は、長さ5m、幅5mで、182kmの超電導ワイヤを内臓する。液体ヘリウムを使って磁石をマイナス271.35℃まで冷却して使用する。
「およそ20年にわたる研究開発プロジェクトの集大成をこの目で見ることができて、とても誇らしく思います」CEAの基礎研究部長アン・イザベル・エティエンヴル氏は語る。
神経科学者、物理学者、数学者、医師たちが協力して、健康な脳と病気の脳がどのように機能しているのかをより深く理解するのに役立つツールやモデルを開発し、人間の脳の探求視野を広げたのです
追記:(2024/04/12)タイトル・本文を一部訂正して再送します。
References:English Portal – A world premiere: the living brain imaged with unrivaled clarity thanks to the world’s most powerful MRI machine / written by konohazuku / edited by / parumo
















近いうちに医学書のアトラスとかで使われたりするのだろうか
CTやPETよりこっちだよなぁ
CTは楽だけどMRIはしんどい
閉所恐怖症の人お断りなのも納得の閉塞感
30分近くじっとしてなきゃなのに寝るなと言われるし
カンカンゴンゴンうるさいし
痛いとか身体的ダメージはないけどあまり受けたくない検査
>>3
>>10
記事通りだとこいつは4分で終わるみたいだから、その手の受ける側の負担も減りそう
また、検査人数も増やせるから「予約で何週間後」とかも是正されそう
>>9
そもそもで現時点でもMRIが買える病院なんて大病院ぐらいでしょ?
>>13
日本のMRI普及率はかなり高いぞ
>>13
患者数が見込める地域で場所が確保できるなら個人医院の脳神経科とか整形でも
リースして導入してる。
遊ばせる時間勿体ないから撮るだけ(診断はしない)で近隣医院の依頼受けたり上手くやってるよ。
MRIってガントリーの深さか口径さえどうにかなれば
閉所恐怖症の人でも受けやすいんだけどねぇ。
>>3
毎年受ける前の日は夜ふかしして行ってる
耳栓してるし、音の振動も心地よくうつらうつらしていたら検査終了だな。
なるほどここまでくっきりだと驚異を超えて脅威を感じてしまうと。
この装置の強力な磁場が人体へ与える影響の安全性はまだ確認されてないので、実際に医療で使用できるかどうかは別です
これまでの3~6倍の磁力?
使用中に神を見たとか幽霊の声を聴いたとか言い出す人間が一定出そう
磁場強度と比例して音がうるさくなるの何とかしてほしい
MRIに何回も入ったので最近だと騒音が子守歌に聞こえ
軽く寝てる
>>8
そう、MRIも新しいマシンはノイズが以前より小さくなってる。
でもお高値いんでしょう?
いや冗談でなく一部の大病院だけしか購入できない値段や維持費だったら「あまり売れない→利益がないから開発停止」でいい商品が潰されてしまう。
そして素早い撮像で回転が良い半面、それを読解する技師の負担が増える(病院によっては一人が万単位の画像を担当させられる)。
技術の発展に人間の社会が付いていけなくなってそうだな。
>>9
イゾルデは、数年前までかぼちゃで試験してかぼちゃ断片を見てたのが、今回やっと20人程度の人の脳を見れたという試験段階ですから
何十年も研究されてるので意地でも売るつもりでしょうけど、値段どうのという段階というよりまだ人体への安全性の臨床試験が残ってます
>>9
値段は当然高額だろうが
重量132トンで冷却のために液体ヘリウム7500L必要だから
専用施設に維持管理もとんでもない規模になる。
日本なら東大クラスの大学病院に国が補助して何とかってレベルかと。
頭部MRIであのズンドコ音聞きながらボンヤリしているとスヤァしてしまうが、技師さんに笑われたことはあっても寝るなと言われたことはないな・・・。ベルトで固定されて大人しくしていたからかもしれんが。
PET前の注射してから検査までの間のほうが「寝るな、本読むな、音楽聞くな」の状態で薄暗い部屋で待機しないといけないので眠気と戦うのに必死。
なんにしても、痛みを伴わずに検査できる技術を開発してくれる人に感謝(マンモグラフィーを思い起こしながら)。
MRI~ MRI~ 怪奇を暴け~~♪
爆音が心地よくて熟睡したよ
耳鳴り持ちで一度MRI撮ったけど、閉所の人はきついだろうなーと思った
音は耳鳴りのほうがうるさいので全然w