
ここには世間一般の車の枠におさまりきらない、フリーダムな車たちがずらりと並ぶ遊園地めいた場所なのだ。
湧き上がるイメージと情熱のおもむくままに、スペシャルな車作りをライフワークにするスダカーさんの作品は、どこかなつかしくてチャーミングな遊び心あるデザインばかり。
子どもはもちろん大人まで童心にかえった気分で楽しめる、世にも奇妙な博物館をのぞいてみよう。
This Man Drives a Burger To Work
一風変わった手作りの自動車がある博物館
インドの都市ハイデラバードにある「スダカーズ・ミュージアム」は、一風変わった手作りの自動車で知られる博物館だ。
最初は廃品を拾い集めて作った自転車、それからバイクと腕を上げ、とうとう自分の車を手がけるほどに。なお記念すべきファーストカーはシューズ型。

世界最大の三輪車でギネス世界記録も
スダカーさんはヴィンテージカーや観光用のダブルデッカーバスなど普通の車も手掛けているが、奇抜な乗り物作りへの熱意はことのほか強く、自作の巨大な三輪車でギネス世界記録まで達成している。2005年に世界最大と認定された三輪車は、高さ12.67メートル、タイヤの直径5.18メートルというある意味ヤバい大きさだったが、作り主であるスダカーさん自身が、ハイデラバードの街中を走ってみせた逸話もある。This towering tricycle holds the record for being the largest ever built and was ridden in Hyderabad, India #OTD in 2005!
— Guinness World Records (@GWR) July 1, 2021
The tricycle was built by Kanyaboyina Sudhakar and was 12.67 metres tall, 11.37 metres long and had a wheel diameter of 5.18 metres! pic.twitter.com/9KMrFJMDKi
鉛筆削り器やハンドバッグ。特別な日を祝う車も
スダカーさんのアイデアは尽きることなく、祝日に合わせて特別な車もデザインしている。
他にもハンバーガー型の車や

image credit:Rameshng, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
PC型の車もあったり

image credit:Rameshng, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
つまりここ、スダカーズ・ミュージアムは、スダカーさんの創造性と自動車への情熱の証ともいえる。

子どものころの夢を形にしてきたスダカーさん
父親でもあるスダカーさんの作品は現在、娘さんが継承。彼女は博物館の運営のかたわら、父親の設計を手伝っている。
子ども時代ならではの奇抜で自由な発想をないがしろにせず、大切に扱うからこそ、かつて子どもだった大人たちをも魅了する楽しい車が作れるんだね。
スダカーさんの唯一無二の才能と創造性がうかがえる、スダカーズ・ミュージアム。インドはちょっと遠いけど、夢ある車の数々をぜひ一度この目で見てみたいものだ。
追記:(2023/11/09)本文を一部訂正して再送します。
References:boingboing / wikipedia / atlasobscura / youtube / digitalcameraworldなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
PC型の車でサイズ感バグった
3. 匿名処理班
国内だったら行きたかった
4. 匿名処理班
インド人を右に!
5. 匿名処理班
この記事を読んで記憶が蘇ったけど、ここに行って展示を見たんだわ
一切記憶に残らないほどまったく印象がなかったということも思い出した
動く車を見たなら覚えていたかも
6. 匿名処理班
楽しそう