
たとえるなら町が舞台のメガサイズ人形劇。最新作の2匹の犬は、その大きさにもかかわらず尻尾をふったり舌を出したりととにかくリアル。この犬サイズの巨大な骨まで用意する芸の細かさもたまらない。
子供も大人もこぞってくぎ付け。パフォーマンス集団が絶妙なコンビネーションと巧妙な技で披露する大規模パレードがいろんな意味で話題をよんでるそうだ。
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De reuzen Antwerpen - The Giants - Antwerp 26 Aug 2023
アントワープで巨大な犬が2匹が練り歩く人形劇
動画は今年8月25日から27日にかけ、ベルギーのアントワープ(アントウェルペン)市で開催された巨大な犬2匹が練り歩く人形劇のワンシーン。
大きな犬2匹が主役の壮大なショーのタイトルは「The Giant Dogs」
メキシカンヘアレスドッグの「ソロ」とブルテリアの「ブル・マシン」がお互いを探して町の中をさまようストーリーだったそうだ。
ストリートのマペット劇団ロワイヤル・ド・リュクス
ロワイヤル・ド・リュクスは1979年にフランスのエクス=アン=プロヴァンスを拠点に設立した。ストリートのマペット劇団ともいわれる彼らが得意とするのは、巨大な人形を使った大規模な人形劇だ。その人形のサイズは高さ2.5メートルから15メートル、重さ200キロから48トンのものまであるそうだ。
とてつもなく大きな人形の操作は各チームで行う。それぞれが人形に施したロープや滑車、クレーン、モーターなどの仕掛けを巧みに動かし、観客を楽しませる。
最新作の2匹の犬ブル・マシンとソロ
巨大な犬たちはロワイヤル・ド・リュクスの最新作だ。犬種は2種類で1匹はブルテリアの「ブル・マシン」その高さも4.4メートルあり、セルフスポットライト用なのか街灯らしきものを背負っている。


犬サイズの骨までしれっと登場したりして小道具にも凝っている。

インフラの整備だけで1億6千万円
ロワイヤル・ド・リュクスが公演を開催した地は、ベルギー、韓国、中国、ベトナム、カナダ、オーストラリア、チリなど各国におよぶ。しかし中でもここベルギーのアントワープは、1988年の初公演以来、劇団が昔から気に入っている都市の一つ。6度目となる今回のシナリオもこの町に合わせて作られたぐらいだ。


image credit:Belga/ Jasper Jacobs
ただし中にはイベントを良く思わない人もいる。なぜならこの日のために市が多くの予算を費やして公共スペースを作り替えているからだ。路面電車を高架にする工事や、樹木の伐採、カフェの移動など、その費用は100万ユーロ(約1億6千万円)にのぼる。
またこのイベントのために、予定されていた市の伝統的な文化活動や季節ごとのアーティスト活動も取りやめになってしまった。
子供も大人も魅了する巨大な人形劇
そんな複雑な事情をよそに、ベルギーの都市アントワープを舞台にしたロワイヤル・ド・リュクスの公演は今年も大盛況に終わった。
image credit:De Reuzen Antwerpen/ Royal de Luxe
非日常感たっぷりの巨大な人形劇はいわば魔法なのだろう。子供にも大人にもファンタジーなひとときをもたらす忘れられない体験として今後も支持されていきそうだ。References:laughingsquid / brusselstimes / youtube / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
このでっかい犬!!インスタで見てどこの何なのか気になってた!!
2. 匿名処理班
犬の表情が瞬きもできてすごく素敵だけど、樹木の伐採とか市の伝統的な文化活動をつぶしちゃうのはさすがにやりすぎだなー
もっと特色のない、観光で一発当てたい地方とかで開催はできないのかな
3. 匿名処理班
ラ・マシンみたいだなーって思ってたら元々ここの人形を作ってた人達が立ち上げたのがラ・マシンだったのか!なるほど!
4. 匿名処理班
Oh,ワンダフル!
5. 匿名処理班
YouTubeででっかいおばあちゃん見たけどこれかー!
人間が手作業(というには全身使ってたけど)で
動かしてるのにすごくリアルでびっくりした
生で見てみたいなぁ
6. 匿名処理班
日本で言うとねぷた祭だろうか
7. 匿名処理班
日本だと
このサイズの外国の車両を国内で走行させるための申請や
重機を操作しながら公道を走行する事自体に
許可が下りないだろうな…