歩くことができない犬が男性に助けられ1年後に再会。救ってくれた恩人のことを忘れてはいなかった

　心無い人間に虐待され、畑の中で歩けない状態になっている犬が発見された。

　動物救済者の男性は、すぐに犬を救助すると動物病院へ運び、犬は適切な治療を施された。

　元気になった犬は、里親のもとへ引き取られた。1年後、犬を助けた男性は再会の機会を得たが、犬が自分を覚えているかどうかわからなかった。

　だが、犬は命の恩人を忘れていなかったようだ。名前を呼ばれると、尻尾を振って走り寄り、全身で喜びを表現した。 Dog Has The Best Reaction When He Reunites With His Rescuer | The Dodo

怪我をして歩けなくなっていた犬を救助

　メキシコ・バハ・カリフォルニア州で、動物救済者のヘンリーさんは、畑の溝に伏せている犬を発見した。

　犬はやせ細り、怪我をしてまったく歩くことができない様子だった。

　ヘンリーさんは、すぐに犬を救助して動物病院へ連れて行った。 　獣医によると、犬はおそらくシャベルのようなもので殴られたのだろうということだった。

　骨折していて痛むのか、苦しそうな表情をする犬を見て、ヘンリーさんの胸は痛んだ。

　犬にとってヘンリーさんたち救済者は、初めて親切を見せてくれた人間だったようだ。 　戸惑いながらも、犬は動物病院でおとなしく治療を受け、身ぎれいにしてもらった。

　犬は、数週間は挿し木を添えながら入院する必要があった。ヘンリーさんは定期的に犬を訪ね、できるだけ慰めようと体を撫でてやりながらやさしさと愛情を示し、食べ物や水などを与えた。

　デニスと名付けられた犬が治癒をしている間、ヘンリーさんはずっとそばにいられるよう、あらゆる努力をした。

　そのおかげで、デニスの心も次第に開き始め、ヘンリーさんとの間に絆が育まれるようになった。

ヘンリーさんに信頼を持つようになったデニス

　ヘンリーさんが定期的に訪問することで、デニスは次第にヘンリーさんへの信頼を持つようになった。

　デニスは、ヘンリーさんが危害を決して加えない、安全な人間で、安心できる人と理解したのだ。

　ヘンリーさんといると、リラックスするようになったデニスを見て、ヘンリーさんは喜びを感じた。

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　やがて、治療の甲斐あってデニスの怪我も健康状態もほぼ回復した。

　最初の一歩を踏み出したデニスのそばには、ヘンリーさんがいた。多くの犬を救済しているヘンリーさんにとって、犬が危機を乗り越えた瞬間ほどうれしいことはない。

　だが、ヘンリーさんはデニスとずっと一緒にいることができないため、里親を探すことに。

　間もなくして、デニスはダニエルさんという女性に引き取られることになった。

1年後にヘンリーさんと再会したデニス、恩人を覚えていた

　ダニエルさんは、犬の飼い主としては初心者だったが、一目でデニスを大好きになり、デニスの足が完全に回復するまで、惜しみない愛情を注ぎ続けた。

　ダニエルさんの適切なケアと愛情を受けて、デニスはますます元気になって、大好きな散歩もたくさんできるようになった。

　デニスは、次第に自信と強さを取り戻していったが、おそらく、過去の出来事がトラウマになっているのだろう。見知らぬ人に対しては、いまだに怯える態度を示し、時に唸り声をあげた。 　時間をかけて、ゆっくりとデニスの心を解きほぐすように接して、やがて1年が過ぎた。

　ヘンリーさんに再会する機会を得たデニスは、ダニエルさんに連れられて公園に向かった。 　ヘンリーさんは、もしかしたらデニスは自分のことを覚えていないかもしれないと思っていたが、名前を呼ぶとデニスはすぐにヘンリーさんの方を向き、尻尾を振って応えた。

　デニスは、命を助けてくれた恩人のことを忘れていなかった。

　リードを引っ張るようにしてヘンリーさんのそばへやってきたデニスは、全身で再会できた喜びを露わにした。 　ヘンリーさんも、デニスが覚えてくれていたことをとても嬉しく感じたようだ。

　ダニエルさんは、デニスとヘンリーさんの再会を見て、とても心温められた。

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　このポジティブな瞬間があるからこそ、ヘンリーさんは犬の救済を続けていくと語っている。

References:Dog can’t contain his emotions when he reunites with rescuer after a year apart/ written by Scarlet / edited by parumo
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