
その男性はTikTokインフルエンサーで、女性にインタビューをした動画を投稿したところ反響を呼び、多額の寄付が集まったのだ。
女性は最近夫を亡くし、フルタイムで働きながら2人の子供を育てていた。
インフルエンサーの粋な計らいで、大好きだという野球チームの試合に連れて行ってもらった女性。会場のスクリーンには自分の動画が映し出され、さらに見知らぬ人たちから多額の寄付が集められていたことを知り、驚きと感動で涙を流して喜んだ。
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交通整備員のシングルマザーが母の日にサプライズを受ける
TIkTokで人気のインフルエンサー、ザッカリー・デレニオフスキーさんは、人に親切にすることをモットーに、見知らぬ人に喜びと感動を与え、その様子を投稿し、毎回大きな反響を呼んでいる。5月14日の母の日、デレニオフスキーさんはデトロイトのウェイン郡で働く交通整備員のエッジさんに話しかけた。
デレニオフスキーさん「このシャツを1ドルで買いませんか?」そんな会話をしていると、家族連れが道路を渡ろうとした。すると、エッジさんは「母の日おめでとう!素敵な夜を過ごしてくださいね!」と声をかけた。
エッジさん「えーっと…いいわよ。でも今は仕事中だから後でね。」
デレニオフスキーさん「お名前は?この仕事、どのぐらい続けているんですか?」
エッジさん「エッジっていうの。そうね、6〜7年ぐらいかしら。」
デレニオフスキーさん「仕事を愛しているのがわかりますよ。」
エッジさん「ふふ…私は人が好きなのよ。だからこの仕事をしているの。」
デレニオフスキーさん「デトロイト出身ですか?」
エッジさん「そうよ。生まれも育ちもデトロイト。」
デレニオフスキーさん「タイガース・デトロイト(公式野球チーム)のファンですか?」
エッジさん「もちろんよ。」
デレニオフスキーさん「今日は何時まで仕事ですか?」
エッジさん「夜の10時か11時までね。」
デレニオフスキーさんは、エッジさんに「今夜、早くシフトを終えるチャンスはあるか」と尋ねると、「そうであればいいけど、そのチャンスはないわね」と残念そうに答えたエッジさん。

image credit:mdmotivator/TikTok
そこで、デレニオフスキーさんはエッジさんの上司に直談判し、数時間シフトを抜けさせてもらえるよう頼んだところ、承諾を得ることができた。それをエッジさんに話すと、エッジさんは驚きながら「でも、減給されないかしら」と不安を口にした。

image credit:mdmotivator/TikTok
すると、デレニオフスキーさんは、500ドル(約7万円)を差し出した。
ここに500ドルあります。母の日だし、ぜひお祝いしてください。デレニオフスキーさんの言葉と目の前の500ドルに、「冗談でしょ!?」と驚いたエッジさんは、胸をおさえて涙ぐんだ。

image credit:mdmotivator/TikTok
これで息子と時間を過ごすことができるわ。神様ありがとうございます!!
最近夫を亡くし、フルタイムで交通整備員をしていたエッジさん
母の日の動画の後、デレニオフスキーさんはエッジさんの生活について知り、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』でアカウントを立ち上げ、人々にこのように呼びかけた。2人の子供の母親であるエッジさんは、最近、家族の大黒柱だったご主人を亡くしました。すると、たった3日間で目標金額に達する5万ドル(約700万円)が集められた。
彼女は今、メトロ・デトロイト地域でフルタイムの交通整備員として働いていますが、重要なことは、彼女が自分の仕事を愛していることです。
動画からもわかると思いますが、エッジさんは本当に人が大好きです。
今週、エッジさんにサプライズで勤務中に自由時間を得てデトロイト・タイガースの試合に連れて行きましたが、「去年の12月以来、自分のためにこんな時間をとれたのは初めて。私にとってそれはとても大きな意味を持つことよ。本当にありがとう」と、とても喜んでいました。
そこで、みんなで力を合わせて、エッジさんとその家族にインターネットの力を見せて、母の日の週末にこの家族を祝福しましょう。
集まった資金は100%、彼女の家賃や食費の支払い、息子の教育支援に充てられます。
いつも他人に優しく、愛を忘れないでください。
野球の試合会場のスクリーンにまさかのサプライズ
16日、デレニオフスキーさんは、約束通りエッジさんをタイガース・デトロイトの試合に連れて行くため、仕事中のエッジさんに会いに行った。
image credit:mdmotivator/TikTok
え?!本当に今の今から?でも、仕事抜けられないわ…。と話すエッジさんに、上司に承諾は得ていると言うデレニオフスキーさん。
納得したエッジさんは、デレニオフスキーさんと一緒にスタジアムへ行き、サポートTシャツを着て観客席で試合を楽しみ、充実した時間を過ごすことができた。
試合後、14日のエッジさんの動画がスタジアムのビッグ・スクリーンに映し出された。

image credit:mdmotivator/TikTok
同時に、場内にSNSを介してエッジさんのために寄付が集められたというアナウンスが流れ、エッジさんの息子とデトロイト・タイガースの捕手ジェイク・ロジャース選手が5万ドルの小切手を手渡すと、エッジさんは目を見開いて驚き、その場にひざまずいた。エッジさんは息子に支えられながら、感極まって涙し続けた。

image credit:mdmotivator/TikTok
デレニオフスキーさんは、この時の光景を回顧し、次のようにコメントした。
まるで映画のようで、とても美しかった。エッジさんは、思ってもいなかったサプライズを再び受け、このように語った。
この光景を目の当たりにすることができて、とても幸せだと思いました。多くの人が動画を見て、エッジさんに寄付をしてくれました。
神様は、毎日素晴らしい人々を私の前に連れてきてくれます。私はデレニオフスキーさんのことを知りませんでしたが、神は私に祝福を与えるためにデレニオフスキーさんを私の元へ連れて来てくださいました。ちなみに、動画内ではデレニオフスキーさんに「夢はなに?」と尋ねられて、エッジさんはこのように答えていた。
私はデレニオフスキーさんと神ににいくら感謝してもしきれません。
私は、お金持ちでもなんでもないし、丘の上の立派な家も高価な車もないわ。だけど、なにか1つ叶えられるなら、そうね、子供たちには素晴らしい人間になってほしい、ってことね。動画を見た人たちからは、多くの感動の声が寄せられていて、なかにはこのようなコメントもあった。
いっしょうけんめい学んで、何かに集中できることを見つけて、立派な人になってほしいわ。
私はデトロイトで働いているけど、彼女は私のお気に入りの交通整備員なんだ。彼女はこのサプライズを受けるに値する人だよ!!!!シェアされた動画が、多くの人の心をつかむことになるとは、エッジさんは予想もしていなかったことだろう。
デレニオフスキーさんとエッジさんに神のご加護がありますように!!
現在、GoFundMeの金額は目標金額を超えて、約62,000 ドル(約870万円)にのぼっている。
ReferencesTraffic warden goes viral after getting ‘life changing’ donation from TikTok influencer and fans | indy100/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
世の中にはこんなにもお金が余っている人がいるんだ
2.
3.
4. 匿名処理班
久々に読みながら泣いてしまいました。
いい話だと思います。
5. 匿名処理班
間違いなく苦労している人間が些細なきっかけで報われること、報われて欲しくて寄付する人間がそれだけ居ること、素敵だと思う。海外ならではという気もするけど、良い話。
6. 匿名処理班
余計な事だが、エッジさんの体型から心臓発作で倒れてしまわないか心配してしまう。
7. 匿名処理班
よし!明日から警備員に俺はなる!
8. 匿名処理班
よし!明日から警備員に俺はなる!
9. 匿名処理班
利根川幸雄「金は命より重い!
10. 匿名処理班
交通整理員では?
11. 匿名処理班
うーん、自分がひねくれているのか、何か素直に良かったね、と感動できない。。大前提として、エッジさん本人が喜んでいて、寄付した人が納得しているのなら、外から文句をいうべきことではない、というのは理解した上で、このインフルエンサーがこのような動画で収入を得ているということ、さらにいきなりどこか上から目線で金銭を与えて良いことしたでしょ、みたいにその動画を公開していることにモヤっとしたものを感じる。。日本人の国民性なのか、私個人の性格なのか、見ず知らずの人にいきなり金銭的な施しを受けることに抵抗があるし、エッジさん以外にも同様の苦労をしている人はいて、そういった人々を救うのであれば、社会全体の問題としてきちんと制度化して公平にやるべきと思ってしまう。
まぁ、やらない善より、やる偽善とは常々思ってはいるし、今回インフルエンサーやエッジさんが利益を得たことに関しては何ら違法なことでもないので、そのことについて批判するのは他人の足を引っ張るに等しいお門違いのことだとは思うけど、美談だ、素晴らしいことだ、と言われると、つい冷めた目線で見てしまうなぁ。
12.
13. 匿名処理班
>>11
せやったら、君は人からは見えないところで人のために何かをしたらええ
それだけの話やね
14. 匿名処理班
こういうのって税金でいくらかもってかれたりしないの?
15. 匿名処理班
良い話だなあ・・みんな幸せになーれ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
16. 匿名処理班
>>11
この動画に感化される人が一人でもいて、その人が自分の周りの困ってる人を少しでも手助けできたら。
そんな人が一人でも多い世の中になれば。世界は少し優しい世界になるのかも、なんて思ったり。
こういう制度外の善意の寄付って形は、受け取る側も金銭面だけではなく、心の支えにもなるんじゃないかなぁ。
もちろん行政が制度として充分にサポートできるにこしたことはないけれど。