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タコの心を知ることができるかもしれない。タコの脳波の測定に成功

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(著) (編集)

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 8本の腕と9つの脳、青い血を持つタコは、まるで異星からやってきたかのような知能の高い生物だが、彼らはいったい何を考えているのだろう?

 このほど沖縄科学技術大学院大学をはじめとする研究チームは、史上初めて「タコの脳波の測定に成功」したそうだ。

 『Current Biology』(2023年2月23日付)に掲載された研究では、まったくの未知の脳波が検出されたのと同時に、意外にも私たちと同じような脳波も見つかったと報告している。

 人間とタコは、5億年以上も前に別の道を歩み始め、それぞれ独自に知能を進化させてきた。

 タコと人間の両方に見られた脳波の共通点は、もしかしたら高度な知性を宿す脳の進化に共通する一般原則なのかもしれない。 

人間とタコに共通点はあるのか?

 並外れた高い知能を持つタコは宇宙由来のエイリアンであるとの学説が発表されるほどだ。

 たとえば、タコは無脊椎動物として唯一道具を使うことが確認されている種だ。貝やココナッツの殻を鎧のように身にまとって外敵から身を守る。

 そして人間も生物の中で最も高い知能を持つとされているが、何か共通点はあるのだろうか?

 私たちとタコとはかなり違う生き物だ。両者は5億5千万年以上も前におそらくは扁形動物からそれぞれ別の道を歩み始めた。

 そして、それ以降お互いに独自の進化を遂げてきたのだから、私たちとタコの外観や生態が大きく違うのもある意味当然だ。

 どのくらい違うのか? 私たちの知能を司る脳は、頭蓋骨の中に1つしかない。

 だがタコの知能を司る脳は、頭だけでなく、8本の腕それぞれに備わっている。つまり全部で9つ脳があることになる。

 同じ賢さ自慢の私たちとタコだが、脳の作りはこれほど異なっている。それほど異なる脳にもかかわらず、何か共通点があるとすれば、それは高度な知能に見られる一般的なルールかもしれない。

 そこで研究チームはタコの脳波を測定してみることにしたのだ。

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photo by Pixabay

タコの脳に電極を移植し脳波測定

 だが言うは易しで、実際にタコの脳を覗き込むのは簡単なことではない。

 タコの8本の柔軟な腕は、体のどこにでも届くので、測定器を取り付けても器用に取り外してしまうからだ。

 そこで研究チームは、絶対に腕が届かない場所に装着できる脳波測定器を新たに開発する必要があった。

 それは、もともと空を飛ぶ鳥の脳の活動を調べるために作られた小型データロガーだ。これを水中でも脳波を記録できるよう改造し、飼育している3匹のタコの脳に埋め込む。

 そこはちょうど眉間の辺りにある領域で、「垂直葉(vertical lobe)」「中央上前頭葉(median superior frontal lobe)」と呼ばれている。

 こうして脳波測定器を移植したタコを水槽の中で自由にさせ、その時の脳波の形が観察された。

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photo by Unsplash

未知の脳波と人間と共通する脳波を検出

 その結果は衝撃的だった。これまで見たこともない、「長く、ゆっくりとした揺れ」が見つかったからだ。

 研究チームが知る限り、これはタコでしか見られたことのない未知の脳波であるそうだ。

 この謎めいた脳波は、タコが何をしているときに出るものなのか? 今回の研究では、タコの脳波と行動までは紐づけられていないので、その解明は今後の課題とされている。

 だが、もう1つ驚くべき発見があった。それは、タコの脳波の中に、人間をはじめとする哺乳類のものとよく似たものがあったことだ。

 タコと人間は5億年以上も独自に進化してきたが、それでもそこは共通点があった。

 これについて、研究チームのマイケル・クバ氏は、「脳の仕組みに関する一般的な原則」を観察することができたと語っている。

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タコの脳波測定の様子 / image credit: Current Biology

人間とタコは仲良くなれる?

 今回の研究では、史上初めてタコの脳波を計測することに成功した。

 それは飼育されているタコではあったが、ここから判明した事実は、野生のタコの頭の中を理解するヒントになるだろうと期待されている。

 そしてそれは野生のタコに対する敬意を育み、人間とのより良い関係を築き上げる手助けにもなるかもしれない。

 「タコを理解し、その知能を証明することは、人々がタコに興味を持ち、思いやりと敬意を育むことにつながります。それは野生のタコを助けることにもなるでしょう」と、クバ氏は語っている。

 実際にタコと友情を結んだダイバー女性もいたしね。

References:We’re one step closer to reading an octopus’s mind / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. 面白いけどイルカとか同様に『タコは賢くて尊いから食べてはいけない』とか言い出す人が絶対にいるだろうな。
    タコ好きとしては由々しき事態にならないか心配。

    • +3
  2. 脳波を測定した結果タコの気持ちが判りました。
    「頭めっちゃ痛い何ぶっ刺してくれんのや抜けやこら」

    • +3
  3. 基礎研究としては興味深いが「理解しその知能を証明して興味を持ち思いやりと敬意を育む」と言うのが其処で留まらん気がして一寸怖いなぁ
    頼むから第二の鯨にはせんでくれよ

    • 評価
  4. よし、フライトシムやらせてみようぜ。人間だって脳波コントロールできたんだ。

    • 評価
  5. 🐙「智は有なり 利は有なり 道は有なり 心は空なり」

    • 評価
  6. タコに、どうしたら多幸感を得られるのか
    聞きたい
    タコだけに

    • 評価
  7. 脳天ジメめすると、シメめた脳が関係するところだけサーっと色が引くんだよね。
    びっくりするくらいシメた所とそうでないところ色がハッキリまっすぐ別れる。

    • +2
  8. 反捕🐙活動シーオクトパスがくるぞ!!!!

    • -2
  9. イルカと鯨はかわいいけど、タコは気持ち悪いから保護しようとは思わないんじゃないか?
    海外からはタコを食べるなんて動物虐待というかクレイジーだと思われてるだろうよ
    タコは旨いし、好きだけど、食べる文化で育たなかったら見た目的には食べないだろうなという印象

    • -2
  10. あれ?
    この研究って、2月末の「世界初、自由に動いているタコの脳波を記録することに成功。未知の脳波を発見」ってタイトルの記事(https://karapaia.com/archives/52320591.html)と同じモノの様な?

    • +3
  11. はっ!
    もしかしてタコみたいな宇宙人が「ワレワレハ 宇宙人ダ」って複数形で言うのは脳が9個あるからでは?!

    • +1
  12. まずは人間の心を脳波だけで知る事からはじめようよ

    • -4
  13. 人に懐いたり怒ったりするウシウマヒツジ鶏豚の脳波は?
    感情があるのは万人が認めている。鯨くらい丁重に扱わないのはなぜ。このタコの扱いは。

    • -1
  14. 日本で唯一成功しているinstitute OIST….

    • 評価

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