お外の世界が知りたくて。シマウマが動物園から脱走、3時間の自由を手に入れた後捕獲される

　韓国の首都、ソウルの動物園からシマウマが脱走した。このシマウマは動物園で生まれた、今年3歳になるオスのスジクで、木製のフェンスを破壊したとみられている。

　シマウマは交通量の多い道路や、にぎやかな通りを走り回っていたそうだが、3時間後、麻酔銃を撃たれ安全に捕獲され、トラックに載せられ動物園に戻されたそうだ。

　街中に突如シマウマ！というありえない光景に目撃した人々は驚きを見せていたようだが、少なくとも横断歩道では保護色的な意味を果たしたのだろうか？

　 Zebra crossing! Escaped zoo animal roams the streets of Seoul

シマウマが動物園から脱走

　今回シマウマの脱走があったのは、首都ソウル特別市広津区にある子供大公園だ。

　2021年に生まれ、韓国語で垂直を意味する「スジク」と名付けられたオスのシマウマは、3月23日の午後2時50分頃、木製のフェンスを破壊して脱走したとみられている。

　自由を手にしたシマウマは、交通量の多い道路や、住宅街などを走り回った。ゴミ箱に顔を突っ込んでいる姿も見られたという。

Videos and pictures emerging of a zebra on the loose in the streets of Seoul today pic.twitter.com/UntZ4uRbvu

— Hyunsu Yim (@hyunsuinseoul) March 23, 2023

3時間に及ぶ捕獲劇で動物園に連れ戻される

　脱走から約3時間後、動物園のスタッフ、地元の消防署、警察の職員が協力し、シマウマが細い路地に入ったところを、吹き矢を使って麻酔を打つことに成功。

　麻酔が効き、倒れたシマウマを慎重にネットに入れ、20人がかりでトラックの荷台に乗せ、無事動物園へと戻された。

　幸いなことに、シマウマは無事に目を覚まし、健康状態を回復。またシマウマによって被害にあった人や物もなかったそうだ。

両親の死後、荒ぶるようになったシマウマ、カンガルーと戦っていた

　海外メディアが伝えたところによると、このシマウマは昨年両親が死んでから、暴れん坊になったそうで、隣のブースにいるカンガルーとよく格闘していたという。

　子供大公園では、38 種 400 頭以上の動物が飼育されてるという。カンガルーの隣じゃない場所に移した方がよさそうだね。

　一般的な動物園では動物が逃げた際に迅速に対応できるよう、様々な動物を模した職員による脱走訓練が行われているが、この動物園ではシマウマを想定した訓練が今後必要になるかもね。

　ちなみに日本では2016年、上野動物園がシマウマが脱走した想定の訓練を行っていたよ。


追記：（2023/03/28)タイトルを一部訂正して再送します。

written by parumo
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