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友情は、同年代の間にだけ生まれるとは限らない。本当に気が合えば、年齢なんて関係ないのだ。アメリカ・アーカンソー州に、偶然の出来事がきっかけで友情を育み始めた19歳男性と61歳の女性がいる。
店の駐車場に置き忘れられていた女性の財布を見つけた若者が、店に預けずに直接女性の連絡先を追跡して、30km以上の距離を運転し届けてくれたのだ。
財布の中身が無事だったこと以上に、若者の親切行為に女性はとても感動した。以来、2人は友情を育むようになったという。
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財布を発見した男性、本人に直接届けようと行動する
1月12日、アーカンソー州に住むデリヴォンテ・ジョンソンさん(19歳)は、運転中に道路のくぼみに車をぶつけてしまい、タイヤを交換するためにウォルマートに立ち寄った。駐車場に車を止め、ふと買い物用カートを見ると、中に黒い財布が置き忘れられていた。
財布は、さっきまでそのカートを使用していたディー・ハークライダーさん(61歳)という女性のもので、ハークライダーさんは既に駐車場から去ってしまっていた。
ウォルマートに持って行けば、財布を預かってもらうこともできただろう。だが、ジョンソンさんは財布の中からハークライダーさんの免許証を見つけると、本人の連絡先を追跡して、直接届けてあげようと思った。
ジョンソンさんは、ハークライダーさんの名前をFacebookで検索することから始めた。
しかし、Facebook は友人以外からのメッセージを常にユーザーに警告するとは限らないため、ジョンソンさんはとりあえずハークライダーさんの友達リストに載っている人に助けを求めることにし、最終的にハークライダーさんの居場所を突き止めた。
財布を届けてくれた若者に感動
ジョンソンさんがハークライダーさんと連絡が取れた時、彼女は友人を訪ねるために、自宅ではなく、反対方向の場所にいた。ジョンソンさんは、それを知ると迂回して行先を変更。32kmの距離を運転して、1時間後にはハークライダーさんとレストラン駐車場で対面することができた。
わざわざ財布を届けに来てくれたのが、10代の若者であることに驚いたハークライダーさんは、とても感動し、ジョンソンさんにお礼を言うと、強く抱きしめた。
そして、Facebookでシェアするために、一緒に写真撮影をしてほしいと依頼した。
この若者が、私のために何をしてくれたのか、人々に知ってもらいたかったのです。これはFacebookで共有しなければならない1件だと思いました。
さっき、ウォルマートでいくつか商品を求めて店内を回った後、うっかり財布を買い物カートに置き忘れてしまったようです。
ジョンソンさんは、時間をかけてその財布をわざわざ私に届けに来てくれました。
財布の中身は、何も失われておらず、そのままでした。(ハークライダーさん)
届けてくれたお礼にと、ハークライダーさんは財布の中にあった20ドル(約2700円)札を手渡すと、ジョンソンさんはとても喜んでいたという。
お礼をもらうことなど期待していなかったジョンソンさんだが、現在、商用運転免許証を取得するためにカレッジに通っているため、ガソリン代を貰ったことはとても助かったのだ。
私は、車のタイヤを交換する必要がなければ、ウォルマートに駐車することはなかったのです。
でも、そのように導いてくれた神に感謝します。
また、私の母親は「自分が良いことをすれば、その良いことはいつかまた自分に返ってくる」といつも言っています。
今回、私がしたことを母は知って、とても誇りに思ってくれていて、「よくやったわ」とほめてくれました。
今日の自分を母が育ててくれたことを、うれしく思います。(ジョンソンさん)
友達関係を築くようになった2人
以来、ジョンソンさんとハークライダーさんは、年齢を超えた友情を築くようになった。最初Facebookで繋がった2人は、出会いから数か月経った今は、互いの家族にも会っているという。
7人の祖母であるハークライダーさんには、17歳の孫が2人いる。
19歳のジョンソンさんは、孫と年齢が近いこともあって、友達であり、新しくできた孫のようにも感じているそうで、ハークライダーさんは「今後もずっと、ジョンソンさんと連絡を取り合っていきたい」と話している。
一方、ジョンソンさんは自分の善行が成功したことに勇気づけられたようだ。
最近の人々は、10 代の若者について悪い印象を持っていることが多いと思います。だから、私は財布を絶対に本人に届けようと決めました。ハークライダーさんもジョンソンさんも、自分たちの1件がSNSを介して、やさしさの連鎖に繋がっていくことを願っている。
それができて、今はとても気分がいいです。
References:Intergenerational Friendship Blossoms After Teen Finds and Returns Missing Wallet/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
後に二人はめでたく結婚して幸せな家庭を築いたのです…
とか壮大な展開になると感動もさらに増しますね
3.
4.
5. 匿名処理班
俺ちょっと怖いと思っちゃった(´・ω・`)
6. 匿名処理班
おじいちゃん免許不携帯運転しちゃったじゃん
7. 匿名処理班
>>6
「61歳の女性」
8. 匿名処理班
♪ひとり一人に リスペクト イエーーッ!
ACジャパン
9. 匿名処理班
素直にいい話でいいじゃん
性格悪いやつが優しい人を萎縮させるんだよ
10. 匿名処理班
良い事も悪い事も自分に戻って来るって考え方が広まると世の中少しはマシになる
治安悪化してる状況でコレを実践する人も受け入れる人もどちらも勇者だと思う
尊敬するよ
11. 匿名処理班
無理やり美談にするなよ
警察に届けろよ
善意の押し売りかよ
12.
13. 匿名処理班
世代を超えた友達になれたのいいな
家族や仕事の上司部下とかの相関的な肩書きの無い間柄だと、お互い遠慮なく話せたり普段より素直になれたりするし、そこから得られる気づきや学びとかもたくさんあるだろうな
これからも良き年の差フレンズでいてほしい
!ついでに財布の落とし物の注意喚起を…
今まで3回ほど目の前で落ちた財布を拾って追いかけ届けたことがあって、最初はGパンの尻ポケットに長財布のほぼ半分が出ている状態だった
そこから小走りや階段の上り下りの衝撃でポケットから少しずつ飛び出して、完全に落ちても気付かずそのまま行ってしまう感じだった(本人も気づけなかったことに驚いてた)
3回とも落とし主は男性だったので同じ財布の所持スタイルの人は気を付けてね
14. 匿名処理班
年上でもファーストネームで呼んだりするのと関係あるのかな、海外だと友情とまではいかなくても世代間交流がそこそこある気がする
15. 匿名処理班
やはり、AirTagかそれに類するものを普段から使っておくに越したことは無いな。
(まだ、物忘れがひどいとかはないから自分では使ってないけどw)
16. 匿名処理班
>>11
落とし主も感謝してなお
その後も良好な関係を築いているのに善意の押し売りとは?
ちょっと偏屈に考えすぎじゃないかな?
17. 匿名処理班
もしかすると警察に届けても持ち主に届かないかもとか、逆に疑われるかもしれないみたいな気持ちや経験があったのかなと考えてしまう
いい結果になったのはなによりだ
18.