メインコンテンツにスキップ

犬が食べたら危険!海岸で猛毒を持つドクニンジンの根が発見され注意喚起

記事の本文にスキップ

16件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 自然のものはすべて体に優しいと思い込んでいる人もいるがそんなことはない。特に植物の中には、オーバーキルすぎる猛毒を持つものがいくつも存在する。

 ソクラテスの薬殺刑に使用されたセリ科の「ドクニンジン」もその1つだ。

 イギリス・コーンウォールのビーチで、犬を散歩させていた飼い主が、変わった形をした植物の根のようなものを発見した。

 それこそがドクニンジンの根だったのだ。根は葉や茎よりも毒性が強い。犬がもし食べたら呼吸不全となり、最悪死にいたる。

 女性は、発見したドクニンジンの根を拾って処分し、SNSを通じて、地域の犬の飼い主に、散歩中のドクニンジンを犬が食べてしまわないよう警告を促した。

猛毒のドクニンジンの根がビーチで発見される

 3月12日の朝、イギリス南西端に位置するコーンウォールのカービス湾で、犬の散歩をしていたスザンヌ・デラムロさんは、奇妙な形をした植物の根らしきものを発見した。

 見ると、それはヨーロッパでは「死んだ男の指」とも言われるドクニンジンの根だった。

 ドクニンジンの根は、時折イギリス全土の海岸で発見されることがあるという。

 RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)では、少量でも食べると動物や人間が死亡する可能性があるので注意するよう、犬の飼い主に警告しているという。

Facebookで開く

 おそらく、デラムロさんも過去の注意喚起でドクニンジンのことを知っていたのだろう。すぐに、その危険性を認識したようだ。

SNSで他の犬の飼い主に注意喚起を促す

 デラムロさんは、変形した白い根の塊の写真をFacebookに投稿し、「とても有毒なので注意してください」と、犬の飼い主に注意喚起を促した。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Suzi Wong

 ドクニンジンは、全体が毒性アルカロイドを含む有毒植物で、触れるだけでも痛みを伴う皮膚反応を引き起こし、目の粘膜に触れると灼熱感を引き起こすとされている。

 誤って食べてしまうと、中枢神経と呼吸筋を麻痺させ、大量に摂取した場合、中毒症状となり死に至ることもあり、人間や動物にとっては非常に危険で有害だ。

 以下がドクニンジンを摂取した場合の症状だ。

・消化器官の灼熱感
・唾液分泌の増加
・瞳孔の拡大
・筋肉への神経伝達に異常が起き、筋肉痛や筋肉衰弱または麻痺
・中枢神経の働きをおかして臓器をシャットダウン
・急速な心拍数の後に続く心拍数の低下
・言語障害
・けいれん
・意識消失や昏睡

 特にその毒性は根に多く含まれており、1本でも誤って食べてしまうと、牛でも死ぬことがあるそうだ。

 デラムロさんは、手袋をはめてドクニンジンの根を拾い、処分したことをSNSで綴っている。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

 ドクニンジンは、通常湿った場所を好み、荒れ地や川岸、溝などに群生するが、道端でも見られるという。

 今年の初め、RSPCA はコーンウォールで 1 匹のペットがドクニンジンを誤って食べて死に、もう 1 匹が瀕死の状態に陥った後、ドクニンジンについて犬の所有者に警告を発していた。

 また昨年7月には、ノーフォーク州の自宅の庭で遊んでいた幼児が、自生していたドクニンジンをかじってしまうという事態も起きていた。

 幼児が小さな白い花を飲み込んでしまった可能性があるため、心配した母親が111(非緊急通報)へ連絡すると、緊急外来へ行くよう促されたという。

 その後、病院で5 時間ほど治療を受けた幼児の母親ミーガンさん(28)は、「もし全部飲み込んでしまっていたら、2、3時間以内に麻痺や心停止に至る可能性があると、医師から言われました」と語っていたようだ。

日本でも全国的に拡大しつつあるドクニンジンの恐怖

 ドクニンジンはヨーロッパ原産だが、近年ではアジア各地、北米、オーストラリア、さらには日本でも全国的に帰化が拡大されていると伝えられている

 山菜で食用となるシャク(コシャク)に似ていることから、誤って食べてしまう可能性があるが、ドクニンジンは全体に不快な臭みを発するため、それが他の植物との識別方法の1つになっている。

 それでも、散歩中に犬や外に出た猫、幼い子供などが誤って口にしてしまう可能性もあるため、とにかく要注意だ。

 ちなみに、古代ギリシャでは、ドクニンジンエキスで毒殺する罪人処刑に用いていたそうで、哲学者ソクラテスがこの毒によって最期を遂げたことは有名だ。

References:‘Deformed’ killer plant found on UK beach can shut down organs and cause convulsions/ written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1. 有毒植物なら近くの公園も負けてない。
    今はスイセンが満開です。フェンス沿いにキョウチクトウ。アジサイもたくさん植わっています。

    • +7
    1. >>1 スイセンの葉をニラと間違えるかなあ?と思っていたら、知人の家族が経験あった。
      食べて少しして、激しく嘔吐したそうだ。
      庭や家庭菜園にいっしょに植えない方がいい。

      • +2
    2. >>1
      それはそうなんだけどだからって自治体に苦情入れたりせんでね
      世の中無毒なもののほうが少ないから、正しい知識を持って自然と接してくれ
      子供にはヤギみたいにお外で葉を頬張らないようしつけて

      • 評価
  2. >自然のものはすべて体に優しいと思い込んでいる人もいるがそんなことはない

    むしろ毒の強さで言えば上位は生物毒が独占状態よな。
    その辺飛んでるミツバチの毒でさえ
    サリンや青酸カリよりよっぽど強い。

    • +6
    1. >>2
      世の中煮ても焼いても食べられないものの方が多いですからね
      観賞用の植物ですら口にしたら有害なものもありますし

      • +3
  3. わいのいっぬはカエルを舐めたみたいで泡吹いてたことあ?
    15歳になって拾い食いをしなくなったけど、キッズのうちはなんでも口に入れる
    こういうのは気をつけないとあかん

    • +2
    1. >>4
      >キッズのうちは

      ツツジやサルビアの蜜とかね

      • +2
  4. 酔拳2でママンが患者さんに渡したヤツか…

    • -1
  5. 生花を花瓶にいけるのも気を付けようね。花粉や、中の水が毒性を持つものもあるよ。野菜も人間は平気でも犬猫には中毒起こす物もある。

    あとは見逃されがちだけど香水やアロマ。犬猫には禁忌の物もそこそこあるので本当に気をつけて。精製方法や同じ植物でも品種によってOKだったりNGだったりと本当にややこしいので避けるのが無難かもだけど。エビデンスしっかりしてない製品もあるしね。

    • +5
  6. なんか見たことある花だと思ったら、ジャイアントホグウィードの花だった。
    セリ科やべぇな。

    • +1
    1. >>9
      白い綺麗な花だから、ニンジンの花みたいに見えました。

      • 評価
  7. 『女性は、発見したドクニンジンの根を拾って処分し、SNSを通じて、地域の犬の飼い主に、散歩中のドクニンジンを犬が食べてしまわないよう警告を促した。』
    散歩中のドクニンジン!!

    • +3
    1. >>12
      ドクニンジンが歩いてたらそりゃ好奇心旺盛なわんこはパクっといくよなあw

      • 評価
  8. 自然界の毒は基本的に、
    生物種間の「食を含めた棲み分け」の働きによる相互作用から結果的に存続して来た。
    毒が無ければ全生物と互いの食の争奪戦になる

    人間は生態系のブレイカーに有るが。

    あとパルモが植物毒の話になると毎回毎回書いて擦ってる「自然なら優しいと思う奴」だろうと、そこらへんの草が平気で食べられると思う奴はそんなに居ないし、想像で誰かを皮肉って擦る習慣は科学記事が滑って低欲になるしネット上でここぐらいはやめてほしいんよ

    • 評価
  9. ソクラテスが飲んだとされ、日本に帰化しているドクニンジンとは種、属が異なる植物のようである。日本のセリと同じ属の植物で、複数の根が肥大するのはムカゴニンジン(これもまた別の属)に似ている。
    まだ和名のない植物だが、日本の水辺に生えてたらセリと間違えての中毒が起こると思う。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

植物・菌類・微生物

植物・菌類・微生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。