
ススケマダガスカルヒヨドリ(ダスキー・テトラカ: Xanthomixis tenebrosa)は、マダガスカルの熱帯雨林の湿った低地の森林に生息するオリーブ色と黄色の小鳥だ。
この鳥は、アメリカ野鳥保護協会など複数の団体が共同でまとめた「最も絶滅が危ぶまれる鳥類10種」リストに入っていた。
生息地の喪失によって生存が脅かされていたが、3羽の個体が発見されたことで、研究者らは喜びを隠しきれない。
絶滅したと思われていたマダガスカル固有種の小鳥を再発見
昨年12月と今年1月に、NPO団体ペレグリン基金によって結成された、2組の調査探索チームが、マダガスカル北東部の熱帯雨林の渓流の岩だらけの堤防藪の中で、この希少な鳥を3羽見つけた。2羽は一度捕獲したがそのまま逃し、3羽目は写真で確認した。
生物学者のアーマンド・ベンジャラは語る。
初めてこの鳥を目にしたとき、本当に驚きました。チーム全員で喜び、とてもエキサイトしました

最後に目撃された場所はバニラ農園に変わっていた
この幻の鳥の探索に参加した2組のチームのうち、ベンジャラのチームは、島の北東部にあるマソアラ半島の川近くで、この鳥を捕獲し、そのうち1羽を逃がした。もうひとつのチームは、40時間以上も車を飛ばし、道なき道を歩いて、1990年代に最後にこの鳥が目撃された場所にたどり着いた。
ところが、彼らが目的地に到着すると、そこは保護区だったはずなのに、熱帯雨林の大部分が伐採され、バニラ農園に変わっていた。
ススケマダガスカルヒヨドリ(Crossleyia tenebrosa)の姿は見つからなかったので、もっと標高の低いところへ移動すると、ついに、川の近くの深い下草の中で飛び回る鳥を発見し、カメラでとらえた。
探索チームのひとり、雄たけびをあげた鳥類学者のジョン・C・ミッターマイヤーは、ただただ興奮して、ほっとした。まさに夢のようだった、と語っている。

マダガスカル固有種の鳥類の半数が絶滅の危機
ススケマダガスカルヒヨドリは、「Re.wild」、「American Bird Conservancy」、「BirdLife International」が共同で管理している「最も絶滅が危ぶまれる鳥類10種」リストの中に含まれている。マダガスカルに生息する鳥類の半数、約115種が絶滅の危機に瀕している。そのすべては固有種で、マダガスカルにしか生息していない。
また、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている鳥類は40種以上にのぼるが、ススケマダガスカルヒヨドリはデータ不足のため、このリストには含まれていない。
マダガスカルにおける生物多様性損失の主な要因は、農業のための森林破壊、生息地の環境破壊、外来種、気候変動、狩猟などである。
References:Rare Songbird Feared Extinct Rediscovered in Madagascar | Sci.News / Dusky tetraka bird not seen for 24 years is found alive in Madagascan forests | New Scientist / written by konohazuku / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
マダガスカルまだ助かる
2. 匿名処理班
かわヨ
3. 匿名処理班
目の周りの黄色がまつ毛みたいでかわいい
飼いたい
4. 匿名処理班
所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ。
5. 匿名処理班
まだ承認前だけど、なんとなくコメ欄が宇宙海賊で溢れかえってる気がする…
6. 匿名処理班
まだ助かる
7.
8. 匿名処理班
また人類が全滅寸前まで追い込んだのかよ
このヒヨドリも研究家の知らない場所で隠れ生息し
ひっそり生きてほしぜ
9. 匿名処理班
まだ助かるまだ助かるマダガスカル!
10. 匿名処理班
>>9 そーれっ! マダガスカルっ!
11. 匿名処理班
同種同士で交配してるわけだよな
凄い低確率でオスメスが出会ってるってことなんかな
12. 匿名処理班
>保護区だったはずなのに、熱帯雨林の大部分が伐採され、バニラ農園に変わっていた
民度なのか生活のためなのか、収賄が多い国は悲惨だな
13. 匿名処理班
ダガコトワル
14. 匿名処理班
この鳥は運良く生き延びていたけど
そもそも発見すらされずに絶滅した生物も
いくらでもいるんだろうな、と思うと切ない。
15. 匿名処理班
ミッターマイヤーという人名の実物初めて見た
16. 匿名処理班
👦「マダタスカル?」
🐥「ニンゲンホロブ」
17. 匿名処理班
クニマス発見を思い出した
数少ないだろうから保護されて無事増えてほしいな