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うれしいニュース。知られざるコウテイペンギンのコロニーが発見される

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(著) (編集)

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 宇宙から撮影した南極大陸の衛星画像によって、これまで知られていなかったコウテイペンギンのコロニー(繁殖地)が偶然発見された。

 西南極の雪と氷の上に、大量のフンらしきシミが点々とあるのがわかり、そのことから新たにコウテイペンギンのコロニーがあることが判明したのだ。

宇宙からの衛星画像でコウテイペンギンのコロニーを発見

 衛星画像によって、西南極でこれまで未知だったコウテイペンギンのコロニーが偶然に発見された。

 画像には、氷の上にグアノ(ペンギンのフン)が点々と残されているのがはっきりと写っていたのだ。今回の発見により、南極大陸で見つかったコウテイペンギンのコロニーは66カ所となった。

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氷の上の茶色のしみは、12月に人工衛星センチネル2によって撮影された映像で初めて確認された / image credit:MAXAR Technologies/BAS

 このコロニーでは、500組のペア、およそ1000羽の親鳥が子育てしていると推定され、コウテイペンギンの繁殖コロニーとしては、比較的小規模だ。

 だがこのことは、この種について知られていることに重要な事実が追加されたことになる。

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これまで、南極で見つかったコウテイペンギンのコロニーは66カ所。多くは遠隔地にあり、衛星写真でしか確かめることができない / image credit:MAXAR Technologies/BAS

 英国南極調査局(BAS)の地理情報官であるピーター・フレットウェルが、12月にこのコロニーを発見し、毎年1月20日に行われるペンギン啓発の日に合わせて、発表された。

 欧州宇宙機関コペルニクス計画の2機の人工衛星センチネル2で、海氷の減少の様子を調べているときに、コウテイペンギンのコロニー特有の特徴を見つけたという。

 「氷の上にとても小さな茶色のしみのようなものが点々と見えたのです」

 直径30センチほどの小さな物体まで画像化できるマクサー・ワールドビュー3衛星で、10月に同じ場所を撮影した高解像度写真から、西南極のヴェルレガー・ポイント付近に、繁殖コロニーがあることが確認できたという。

 ペンギンのグアノが蓄積して、氷や雪の上を濃い茶色に染めるため、コウテイペンギンそのものよりも、遠くからでも簡単にわかる。

 しかし、高解像度画像には、小さな点のようなペンギンも写っていて、個体数の推定はその点に基づいている。

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2022年12月にコペルニクスのセンチネル2衛星が撮影した西南極の中解像度写真で、コウテインギンのコロニーのグアノと思われる氷上の茶色いシミが初めて確認された / image credit:Copernicus Sentinel-2/BAS

想定より20%多いコウテイペンギンが生息している可能性

 コウテイペンギンのコロニーは人間が立ち入ることのできない遠隔地にあることが多く、調査が難しい。

 だが、BASの研究者たちは過去15年間に、南極大陸の海岸線の衛星写真からいくつかのコロニーを発見している

 最近の人工衛星による調査からは、南極にはこれまで推定されたいたよりもおよそ20%多いコウテイペンギンが生息している可能性があるという。

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photo by Pixabay

気候変動による海氷融解が懸念事項

 コウテイペンギンは、海氷の上でしか繁殖しない。しかし、海氷に依存しているということは、気候変動、地球温暖化による氷の減少に脆弱だということで、西南極はすでに深刻な影響を受けている。

「昨年、南極大陸の海氷は史上最小になってしまいました。今年は2年連続でさらに悪化しています」フレットウェルは言う。

 「今世紀末までにコウテイベンギンのコロニーの8割は失われてしまうと推定されています」

 気候変動の脅威によって、コウテイペンギンは、米国の絶滅危惧種保護法で絶滅が危ぶまれる種に指定されている。

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photo by Pixabay

ペンギンの中で最も大きいコウテイペンギン

 コウテイペンギンは、ペンギンの中でもっとも身長が高く体高は1メートルにもなる、体重も一番重い。体高はだいたい1メートル、体重は45キロになる。その名前は、黒、白、黄という印象的な羽毛
に由来する。

 夏の間は、魚、甲殻類、オキアミを求めて海に潜り、気温がマイナス60℃にも下がる凍てつく冬の数か月間は、海氷の上で子育てをする。

 フレットウェルは、最近南極を訪れ、別の大きなコウテイペンギンのコロニーをドローンで観察し、衛星写真でしか見られない繁殖コロニーの数を推定した。

 ペンギンたちのフンのにおいを嗅ぐことができるくらい近寄ってみたが、それほど悪くはなかったという。

 コウテイペンギンのコロニーは、海氷の上にあるため、グアノはカチカチに凍ってしまってにおいがしないのだという。

 逆に、岩場で子育てをするペンギンのコロニーは、強烈なにおいがすることがあるが、コウテイペンギンの場合は、その体格といい、においといい別格なのだそうだ。

References:Hidden, never-before-seen penguin colony spotted from space | Live Science / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 7件

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  1. ピングーのモデル?
    YouTubeとかで見るコウペンは可愛いねえ

    • 評価
  2. 真冬の南極大陸で子育てとか
    ある意味世界一のスパルタ生物かも知れない。

    • 評価
  3. 一枚キングペンギンの画像があるような…

    • +7
  4. 願わくば、その場が末永く温存(「温存」は語弊がある?)されますように。

    • +4
  5. 混ぜるなキングペンギン!w
    キングペンギンの営巣地も新発見して欲しいな。

    • +3
  6. このデカいのが1000頭もいるコロニーで未発見なんてあるんだね
    見晴らし良さそうな生息域でもマダマダ未開の地があるのか

    • 評価
  7. そら通常悪臭を放つ物体も凍ってれば匂わんわ

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