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太陽で何かが起きている。これまでに見たこともないガス体(プロミネンス)の巨大な渦が観測される

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(著) (編集)

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 先週、太陽の北極で吹き上がったプロミネンスが、まるで巨大な竜巻のように渦巻くという前代未聞の現象が観測されたそうだ。

 プロミネンスとは、太陽コロナの低部に浮かぶ雲のようなガス体のことで紅炎(こうえん)とも呼ばれている。

 この現象は太陽の磁場の反転と関係していると考えられているが、はっきりした原因はわかっておらず、今後さらなる研究が必要であるとのことだ。

これまで見たこともない太陽プロミネンスの渦

 宇宙天気物理学者のタミサ・スコフ博士は、2月3日のTwitterへの投稿で、その驚きを伝えている。

極渦について話しましょう! 北極で噴出したプロミネンスがフィラメント本体から離れて、地球の北極付近で巨大な極渦を形成しています。

55°以北の大気力学を理解するうえで、その意味合いの重要性はどれだけ言っても足りません!

 プロミネンスから生じた謎の渦巻きは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって観測された。

 「プロミネンス(紅炎)」とは、太陽の表面から磁力線にそって噴き上がる炎のようなものだ。その正体は5000~10000度という高温のプラズマガスで、地球の何倍もの高さにまで吹き上がっている。

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かつて観察された太陽プロミネンス / image credit:NASA

 プロミネンスから生じた謎の渦巻きは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって観測された。

11年ごとに1度、緯度55度あたりに起きる奇妙な現象

 アメリカ国立大気研究センターの太陽物理学者スコット・マッキントッシュ氏は、Space.comに対して、このような渦は初めて見ると語る。

 彼によると、太陽では各活動周期に1度だけ、緯度55度のあたりに奇妙な現象が起きるのだという。

 それは北半球に”生垣”のように現れる太陽のプラズマで、なぜか11年ごとに太陽の極冠の周りのまったく同じ場所に現れる。

 しかし今回のように渦巻きが観測されたのは初めてだ。

 太陽の極は磁場の生成に大切な役割があるとされている。そのため、渦巻きは太陽の磁場の反転に関係していると考えられているが、詳しいことはわかっていない。

各太陽活動周期で1度、太陽プラズマの生垣が緯度55度のところに形成され、極に向かって動き出します。これはとても興味深く、大きな謎です。

なぜ極に向かって移動しては消え、3、4年経つととまるで魔法のようにまったく同じところに戻ってくるのでしょう?

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2010 年から 2020 年にかけて、ヨーロッパの探査機 PROBA2 に搭載された望遠鏡によって紫外光で観測された太陽周期 / image credit:Dan Seaton/European Space Agency (NOAA/JPL-Caltech)

太陽の謎を探るには新たなミッションが必要

 そもそもこの現象が起きているところは、黄道面(つまり惑星が公転している領域)から観測できるだけで、直接見ることはできないのだという。

 欧州宇宙機関ESAが打ち上げた太陽観測衛星「ソーラー・オービター」が何かヒントをもたらしてくれると期待されるが、それでもそれが観測する位置は水星軌道の内側からだ。

 マッキントッシュ氏によると、太陽で今起きていることを完全に解明するには、別のミッションが必要になるだろうとのことだ。

References:Strange unprecedented vortex appears around the sun’s pole | Space / Something Strange Is Happening on the Sun, and We’ve Never Seen It Before / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. 地球の地場が反転するのは聞いたことがあるけど、太陽の地場も反転するのね。
    興味深い。

    • +2
  2. CO²地球温暖化説懐疑派のワテから言えば、これじゃねぇ

    • -5
    1. >>4
      >これじゃねえ

      「これではない。」
      「これだろ。」
      どっちにも取れる書き方をするあたりが“奴ら”の愉快な仲間たちって感じ

      • -1
  3. 今日、俺はプロミネンスの巨大な渦が観測されるを観測されるのを観測した

    • 評価
  4. 溶岩の下に火山あるんじゃないかな
    ぐるぐる11年周期でガスだか溶岩が溜まって
    限界突破で吹き出すとか
    火山の貯蓄量が変わらないから毎回定期的に噴火してるのかも!

    • -1
    1. >>6
      面白い考え方ですね。
      ホットスポットのような構造というかガス体の偏りがあるのかもしれませんね。いわゆる地球のような火山ではないでしょうが、ガスの星の中の渦を巻いて発生する上昇気流というか湧昇流みたいな構造は火山とか泉とか呼べそう。

      11 年というのはおそらく太陽活動周期と同期しているように思われます。その辺がヒントになりそうに思います。今後の研究に期待しますわ。

      • +1
  5. 40分くらいで地球の何倍もの高さまで吹き上がっとる、速い

    • +6
  6. 観測自体まだ四半世紀もやってないから
    これからまだまだ新しい現象が見られるでしょう
    わくわくが止まらないね

    • +6
  7. そう、インパクトが始まるのよ、、、

    • 評価
  8. ジェームス・ウェッブ望遠鏡って、あの特大の宇宙望遠鏡だろ?
    あんなので太陽を見て”目”が潰れないのか?

    • 評価
    1. >>12
      観測機器では電波望遠鏡とか赤外線望遠鏡が使われていて、JWSTは赤外線望遠鏡を搭載している
      なので太陽フレアとかCMEが直接ぶち当たるとかでなければ「潰れる」とかは大丈夫

      • +2
    1. >>16
      それはその通りだけど「だから人類が何やっても影響がない」と続けたいならばそれは違う

      • +3
  9. 「our Star」は地球じゃなくて太陽だと思います。

    • 評価
  10. 欧州の公式の太陽観測で撮影された大きな黒い球体が飛び立つ映像の正体の方が重大な事件だと思う。

    • 評価
  11. 太陽エネルギーの恐ろしさ
    46億年も萌え続け、更に萌え続ける…
    それでも核融合レベルでは3つくらいしか作れないとか恐ろしい
    本当ならだけど…

    • 評価

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