
車内の映像には「どうして車の掃除をしないの?もう3か月もたつのに」とキャプションがつけられていた。その後映像が切り替わり、なぜ女性が掃除をしなかった理由が明らかとなる。
女性は愛犬を失っていたのだ。いつも後部座席に座って一緒にドライブしていた思い出が忘れられず、犬がそこにいた証を残しておきたかったのだ。
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犬の毛で汚れた車の映像を投稿した理由
昨年末、アメリカ・アリゾナ州に住むナットさん(22歳)がTikTokでシェアした動画は、多くのユーザーの心を打ち、涙を誘った。ナットさんの車の後部座席には、たくさんの犬の毛が落ちている。さらに、窓にも多くのよだれやシミのようなものがついていて、お世辞にも綺麗とはいえない状態だ。
ナットさんはこの映像に「なぜ、車内の掃除をしないの?そろそろ3か月になるよ」とキャプションを付けている。

亡くなった愛犬の痕跡をどうしても消すことができない
だが、掃除をしたくない、またはする気になれない理由がナットさんにはあった。家族同然のように暮らし、大切にしてきた愛犬、ラブラドールのガンナーが、3か月前に虹の橋を渡ったのだ。
座席にはガンナーの毛が、窓にはガンナーが生前につけた鼻やよだれが残っている。でもまだ、ガンナーとの思い出を失いたくないナットさんは、ガンナーがそこに存在した痕跡を消したくなかったのだ。

その喪失感から、ペットロス症候群になる飼い主も少なくない。
ナットさんは、ガンナーがいなくなったという現実をまだ受け入れられる状況にはなかったのだ。
まだ愛犬の痕跡を消したくないナットさんの思いに共感の声
ナットさんによると、ガンナーは悪性腫瘍ができ手術を受けたものの再発してしまい、治療の甲斐むなしく、8歳の誕生日を迎える前に旅立ってしまったという。ガンナーが闘病中、ナットさんは希望を絶やさずにいた。それでも、愛するガンナーが虹の橋を渡ってしまったことで、現在ナットさんは深い悲しみと痛みを味わっているようだ。
いつかは(掃除を)することができるかもしれないけど、まだ心の準備ができていないの。車に乗るとガンナーの匂いがするの。この空間は私たちにとっての聖域だったわ。別に投稿した動画で、このように心境を吐露するナットさん。心の友を喪った悲しみは、まだ癒えていないのだ。 この動画を見て、大切なペットを失った経験があるユーザーらは、ナットさんに強い共感の声を寄せた。
バックミラー越しにいつも見ていたガンナーの姿が、二度とみられないことに、一生慣れることはないかもしれない
・ペットは私たちの人生に、最も幸せな日と最も悲しい日を与えてくれるものだね。これらのコメントに対し、ナットさんはこう応えている。
・自分も、3年前に亡くなった愛犬が窓につけた鼻の跡を、今でもふき取ることができないでいるんだ。
・一度掃除しちゃうと、本当に永遠にいなくなったような気になるもんね…。
・掃除したくないのなら、する必要はないよ。
・悲しみが、一緒に暮らせたことの喜びと幸せに変わる日はいつかきっとくる。無理する必要はない。まだまだ時間が必要
多分、ずっと掃除する気にはならないと思う。そこは、ガンナーの場所で、これからもずっとそうだから。当たり前のようにそばにいたときは、部屋や車を汚されたりしてうんざりすることもあるが、いなくなってみると、それが逆に尊く、愛おしいものに感じる。
人も動物も、別れは必ずやってくるものだが、一緒に過ごしてた時間は唯一無二のかけがえのない宝物だ。
二度と悲しい思いはしたくないからペットはもう飼いたくないと考えることもあるが、あなたとの出会いを待っている動物がいるかもしれない。
あなたの愛したペットもあなたのことを愛している。ずっと悲しんでいる姿は見たくないはずだ。
縁あって新たな動物に巡り合えたら、それはあなたが愛したペットがもたらしてくれた使者なのかもしれない。
References:Woman's heartbreaking reason for not cleaning her car in 3 months leaves people in tears/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
出ていった嫁
台所はそっくりそのまま残しています
ひょっこり帰ってくる気がしてならないんです
2. 匿名処理班
こういうの全然理解できない。
亡くなった人、生き物は還ってこない。
みたいな考え方があるのはわかるけど
自分も思いきりこの投稿主寄りだわ…
おそらく新しいパートナーを迎えようとか、死んだ直後、しばらくは思えないタイプ。
そこから時間が経ってキッカケがあって迎える人と、迎えないままの人に分かれる
3. 匿名処理班
わかるわ
他人からすれば汚いとか単なるヨゴレでしかないんだけど、飼い主の立場からすれば思い出なんだよね
10年以上前に実家でゴールデンを外飼いしていたけど、人工芝生の上でカイカイをして隙間に毛が詰まってたんだけど、スズメとかツバメとかが巣作りに全部持っていっちゃったんだよね
あとはボロボロの首輪や犬小屋も捨てられないし
お財布には常にカットした毛を小さなジップロックに入れて持ち歩いてる
4. 匿名処理班
大掃除してたら、開かずの引き出しから
20年以上前に虹の橋を渡った愛犬の写真と首輪が出て来た。
昨日の事のように涙が出た。この記事読んでまた泣けた。
5. 匿名処理班
年末に愛猫が17歳で
虹の橋を渡ってしまった
身には同じようにつらい記事だった。
電車の中で泣いてしまう所だったわ。
6. 匿名処理班
止めてくれカカシ その術はオレに効く
7. 匿名処理班
歴代の猫のヒゲとか毛とか残してる。
最善を尽くすけど、猫が死んだら、すぐに次の猫が飼いたいと思う。
冷たいと言われたけど、そういうことではないんだな・・・猫のいない生活なんて耐えられない。
何十年も経つけど、時々歴代の猫を思い出すよ。
古い戸建てで、寒いから暖かくなるまで待ってた時は、猫が亡くなった後に時々鳴き声が聞こえた気がした。次の猫を飼ったらそれはなくなった。
8.
9.
10. 匿名処理班
セキセイが旅立って1年以上経つけどまだカゴが片付けられない
最後の日の糞とか抜けた羽とか散らかったペレットがまだそのままある
11. 匿名処理班
何もゴミを吸ったことのない新品の掃除機買ってきて、
車内の犬の毛を全て吸い取ってかき集めて保存したら良いのでは?
12. 匿名処理班
ウチも根元から黒、茶、白の三色になった長い毛がたまに出てきてたな…シェルティーだわ。生きてる頃は「ん?」って口内に異物感を覚えたら大体長い毛がにゅーってよく出てきてたw
13. 匿名処理班
>>7
1種の依存症よね。
ウチの親の場合は猫じゃなくて鳥だったけど寂しさを埋めるために新しい子を飼った。
14. 匿名処理班
猫が大好きだった窓辺を3年そのままにしたらカビが生えて泣く泣く掃除した
でも私にはその前に掃除することはできなかった
今でもまだできることならそのままにしておきたいよ
毛のついたパーカーは大事に保管してる
15. 匿名処理班
>>11
そこにあるから意味がある
毛だけが重要じゃない
16. 匿名処理班
>>11
人間の感情に対して興味が希薄なのは分かるけど
その手のタイプでも知能が高い場合と低い場合では
全然言う事が違うのは割と興味深い
17. 匿名処理班
実家の庭に10年以上前に死んだ犬の小屋がいつまでも置いてあるの思い出した
ただ放置してるんじゃなくて、綺麗なんだよね
一番可愛がってた父が、今でも掃除して手入れしてるみたいで…
18. 匿名処理班
あの子が亡くなって
匂いがなくなっていく事に強い寂しさを覚えた
19. 匿名処理班
去年、死んだ猫のトイレが捨てられないな。
何時かは、と思ってるんだけど…。
20. 匿名処理班
親を失った後の掃除は辛かった。何もかも家や生活の全てに面影があったから。
でも何かしなくてはと急かされる気持ちで少しずつ片付けをしてきた。子供の自分より伴侶の父が片付けしてたなあ…片付けしながら残った自分達と思い出話したりね。写真、絵や裁縫の作品、作り置きしてた食品や使ってた食器…。
今2年が経って、それでも色々残ってるけどやはり当時少しでも片付けして良かったと思う。どっぷり悲しみに浸かってしまうだけだったらあの時期は乗り越えられなかったかも。どこで片付けたら良いのかわからないままになりそう。
そういう意味では車一台で治まる範囲でもし愛した犬の面影を追えるなら割とありかな。時が解決するまで悲しくて寂しいけど穏やかに車を管理して行けば良いと想う。
21. 匿名処理班
単に普段からいい加減な性格なだけだよな。
車を見ればドライバーの性格が分かる。
ちゃんとした人間はそもそも車を汚さない。
以外とヤンキーが綺麗好きだっりしてな。
22. 匿名処理班
ペットロスにならなかったし亡くなってから後悔した事とかもなかったけど
もう二度と会えないんだって事が寂しくて寂しくて仕方なかったな
ここに過去、確かに存在してたって証みたいなのを残しておきたいって気持ちはすごくわかる
所詮は動物と思う人がいても、毎日を一緒に過ごして自分の家族や相棒・分身みたいな存在だったんだもの
居なくなったからってスッパリと割り切れるものではないよね
大好きだったんだよ
23. 匿名処理班
>>1
男は帰って来るけど、女はよほどのことがない限り帰ってこなさそう。
帰ってきた男は追い出されるのがオチ
24. 匿名処理班
めちゃくちゃ分かる大型のケージとかはすぐ片付けられたんだけど玄関のガラスに付いて私だけ知ってた鼻水とかずっと残してた
25. 匿名処理班
子供の頃に飼っていた猫に最後に付けられた傷跡が残ってるんだよね。
抱っこした時にジタバタしてついた、ほとんど血も出ない軽いかすり傷みたいなものだったんだけど。
たまに見て、何で残ってるのかなと思いながらその猫のことを思い出す。
26. 匿名処理班
わかる。
親しい人が亡くなった時、本当に悲しいのは亡くなった瞬間もそうだけど、一番はお葬式でも火葬された時でもなく、その人の遺品を整理する時だと個人的には思う。
そしてそのまま亡くなってしまった時のままで置いといてしまう気持ちも…
その人が“今”いないだけで“生活は今までと何1つ変わってないんだ”って思いたいんですよねぇ…
ま、いつかは片さなきゃならないんだけど、現状に不便や生活に困ったり他人に迷惑がかかっていないなら、残された遺族の気持ちが整理できるまで本人たちの気持ちを汲んであげるべきだと思う。
27.
28. 匿名処理班
思い出しちゃった…涙が止まらないよ
29. 匿名処理班
親が死んだらどうするのか聞いてみたいな
30. 匿名処理班
実家で飼ってた犬の亡骸は庭の金柑の木の根もとに布でくるんで埋めた。樹木葬だな。
名残を掃除できないのわかるよ……
31. 匿名処理班
19年間ずっと二人で過ごしてきた猫が死んだ時も別に泣かなかったし
トイレやブラシなど全部あっさり捨てられる俺は情が薄いのかもしれない
髪も薄いのに
32. 匿名処理班
わかる、心底わかる…………
お迎えした時からいずれ別れが来ることも、掃除しないのは衛生的に推奨できないことっていうのもわかってるんだけど、それでも愛しい子との愛しい日々を少しでも留めておきたくなるんだ。
※7
ある漫画家さんが長年大切にしていた猫を亡くした時、友人から「猫の形した穴は猫で埋めるしかない」と言われて新しい子を引き取った話ありました。
前の子の代わりが欲しいわけじゃないし、ましてやペットロスを同じことで埋めなきゃいけないなんて決して思ってないけど、新しい縁があってまた日々を送れるなら素晴らしいことだと思います。
33. 匿名処理班
>>23
そういう偏見に満ち溢れた発言を今どうしても言う必要はあったのかな
34. 匿名処理班
>>26
辛いよね…。。うちもそうだからほんとに良くわかる。遺族の気持ちの整理って言葉で言うほど簡単ではない。
このタイミングで宗教にはまる人もいそう(実際私は亡き人に届けてくれると言ってるお寺に何通も手紙を書いたし、日記にも手紙をたくさん書いた。感謝の言葉ばかりで書きながら泣いて泣いて仕方なかった…)
もっと死ぬこと、遺される事を家族で明るくきちんと話し合うべきだったなと思う。
35. 匿名処理班
>>31
情の濃さ薄さなんて遺品整理とは無関係よ。どこでケリをつけるかは性格や環境により。捨てられたならそれはそれで良かったことだと思う。取っておくことが愛の深さではないから。
髪はこの先分からないけど…次なるにゃんころとの出会いの準備は万端ですね!
36. 匿名処理班
>>29
ペット飼った事ないのかな
親とはまた違うんだよ